今江克隆のルアーニュースクラブR 第956回「グリグリパターンが流行!? 各地のフィールド状況は?」の巻
ピンスポット狙いの可能性
では、ハンプや沈みモノのピンスポット系はどうなのかと言うと、増水によってピンが深くなったことも影響し、明らかにピンスポット系に集まっていたバスは激減。
しかもハミンバード360やガーミンライブスコープのTOP50標準装備化によって、もはや遠賀川のピンスポットは選手のボートポジションを見ても分かる通りシャローカバー以上に全員の共用ポイント状態になっており、シークレット性の高いピンほど逆にメジャーと言う皮肉な結果になっている。
結果的に2日目午後を回るまで、「大場所タコ粘りフィネス」しか打開策が無いようにすら思えた。
だがそれは、多くのプロが消去法で辿る船団戦への同じ道のりに思えた。
しかし、バスフィッシングと言うのは不思議なものである。
バスフィッシングで大切なことは◯◯◯
ちょっとした偶然の出来事を「見過ごす」か、そこで何かに「気付く」か、そのキッカケを掴むことでイッキに正解へ辿り着けることがある。
今回はその一瞬の「気付き」を幸いなことに見逃さなかった。
何年釣りをしていても思うが、バス釣りで一番大切なのはこの「気付き」だと思う。
分かればいとも簡単なことなのだが、気付こうとしても気付けないのが「気付き」の偶然性なのだろう。
今回、この気付きがあってから、最終日は2日間がウソのようにグッドサイズが連発した。
ただ、試合でそれができるかどうかはメンタルの強さと、コンフィデンスの深さ次第であり、決して簡単なパターンではないことだけは間違いない。
やり切れるか、少しでも自分のコンフィデンスに迷いが出た時点で練習の「気付き」は消えてしまうものなのである。
試合で「気付き」を活かせるか否かは、結局、メンタルとコンフィデンス、そして技術の下支えが全てになるだろう。