家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第4回 海に聴け!釣りの答えは魚のみが知る
魚にならない限りわからない
昔から針を作る時は必ず工場から生針(焼入れをしていないアイとカエシを付けただけの縫い針の様な形状の鋼材です)を沢山もらい、自分で釣れそうと思う形や面白そうと思う形などを50種類くらい適当にペンチなどを使い曲げ、それを焼いてもらいテストします。
そしてかかり具合、バレなどを見ながら使えそうな形状を10種類くらいに絞り込み、次にその10本を同じ形に5本ずつ曲げ、また焼いてもらいそれを又テストをして今度はベストな三種類に絞り込みます。
今度はそれぞれを10本ずつ曲げて焼いてもらい、それをスタッフ皆でテストをして1本を決めるということをすべてのジグヘッドでやってきました。
これはフック形状によりアタリの出方や数が変わるので非常に大事な作業で、ここで手を抜くと取り返しのつかないことになるので必ず毎回行います。
自分が良いと思っていてもハズレなことが多い…
そんな時に毎回ですが、このフックは滅茶苦茶良い!と僕が思ったフックがテストをするとほとんどハズれで手伝っていたスタッフからはこんなフック最悪とか悪態を突かれる始末です(T ^ T)
いかにも釣れそうと思うフックが現場に持っていくとバレたりアタリがあるのにフッキングしない、ということが起こる。
僕の見る目が余程ないのか?と思い何も言わずにスタッフに選ばせてもやはり同じ結果(笑)
所詮人間の考えることはその程度で、魚にならない限り答えは分からない。
毎回毎回そんな事を思い知らされるので「机上には答えはない」と結論付け、答えを求めるために毎日のように海に行っています。
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