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今江克隆のルアーニュースクラブR 第954回「規格外!イマカツ・オリジナルロッドが復活!?」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「馬淵利治」の引退、そして「三原直之」の登場

そして、馬淵と入れ替わるように現れたのが、「三原直之」であり、当時初めてあったその印象は馬淵に似た天性の才能を感じた。

しかし馬淵の、バスを釣ること以外に何の関心も興味のない、正に純粋に研ぎ澄まされ切った、剥き身の日本刀のような危なさに比べ、見るからに普通っぽい?三原は、馬淵の域には到底及ばないだろう…とも感じていた。

ただ、三原は馬淵がその比類無き釣りの才覚を得るがために持ち得なかった別の才能をバランスよく持っていることには気が付いていた。

それは馬淵が最も苦手とした才能だったかもしれない。

馬淵利治と入れ替わるようにイマカツに加入した三原直之。馬淵と同じような匂いはしたが、ふてぶてしい暴れん坊・馬淵に対し、三原は聞き分けのある少年のように思えた

もし三原の天性の才能が馬淵に追いついたとしたら、その時は馬淵をも超える可能性もあるかも知れないとは感じてはいた。

その淡い想いから馬淵が去った後、三原の公式ブログタイトルを「エースを目指せ!」にしたのだが、正直、その可能性はかなり低いのではないかと思っていた。

当時、自分のバスフィッシング人生の原点でもある東条湖で働き、その東条湖でバス釣りを学んだ三原は、TOP50への昇格権を掴むもアルミ12フィートしかボートもなく、経済的理由で参戦を断念しようとしていた。

その三原に自分、馬淵と乗り継ぎTOP50で何勝も上げてきたウィザードジャビル「フェニックス号」を無償で譲ることを決め、その代わりにTOP50に参戦を決意させたのは、今思えば奇妙な縁の始まりだったのかもしれない。

あれから5年、東条湖育ちの青年は遂にその頭角を現し始めた。

今江克隆から馬淵利治へと受け継がれ、馬淵利治から三原直之へと受け継がれた伝説のフェニックス号。20年近く戦い続け、そうそうたる戦積を誇る三原の現役艇だ

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