家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第2回 ゼログラヘッドがもたらす恩恵
それは、テンション(ラインを張った時)をかけた時に通常のジグヘッドなら弧を描きなら沈んで行くのですがゼログラヘッドは「横移動」したのです。
これは作ろうと考えたいた僕らもまったく想像すらしていなかったことで、テストの段階でいつもワームやジグヘッドの動きを確認するために海中に潜るのですがその時に初めて気が付いたのです。
当然横移動すれば釣り人側(この場合はロッド操作している人)はラインがたるむので巻き取ることになります。
通常の沈みながら横移動するジグヘッドならそれでいいのですが、ゼログラは沈まずに横移動するのでまたラインがすぐにたるみ、たるみの回収を繰り返すようになりました。
この動きは通常のジグヘッドはあり得ない動きで、この動きをうまく利用すれば極めて簡単にレンジキープが出来ることになります。
ただしちょっとコツがあります。
通常のジグヘッドの場合はレンジキープするためにジグヘッドが沈むスピードに合わせてロッドをさびいて出来るだけレンジキープさせようとするのですが、ゼログラの場合は通常のジグヘッドと同じようにさびいてしまうとその動きの特性から浮いてくることになります。
ゼログラが前に出てくるのに合わせてロッドをさびくかリールを巻けばよく、あえてこちらから操作することは必要ないのです。
最初のうちは分からないと思いますからジグヘッドの重さを感じたらゆっくりとロッドを立ててやればいいのです。
早いよりはゆっくりの方が良いので慣れるまでは「こんなに遅くて良いのか」と思えるくらいで丁度いいと思います。
そしてロッドがもう引けないところ(ロッドを立てきったところ)まで来たらロッドを倒しながらラインを巻き取り、小さくサオ先が20cmほど動くぐらいチョンチョンと二回動かしてまた同じことを繰り返してください。
そうやってゆっくりと待っているとアジが見つけてくれてアタリが出ますのでそうしたらロッドを軽く煽ってアワセていただければフッキングすると思います。
フッキングも大きくするのではなくラインが張った状態でキープしているのですからそのままもう少し張ってやる様なイメージが一番良いと思います。
この様にレンジキープしやすい “ゼログラヘッド“ なのでこれからアジングを始めようと思っておられる方はもちろん、例えばライズをしているの全く釣れないと思っている方も是非ゼログラヘッドを使ってもらいたいのです。
レンジキープしやすいので水面直下にいるアジに対してアピールできる利点がありますからライズしているのに釣れない、表層にいるメバルが見えるのに釣れないなどと思っておられる方は是非一度ゼログラヘッドをお使いになってみてください。
きっと悩みはすぐに霧散すると思います。
次回は、ゼログラヘッドを最も使いやすいロッドPSR―60 NEXT STAGE について書いてみます。