今江克隆のルアーニュースクラブR 第951回「起死回生の一手」の巻
琵琶湖で「レンジャーボート/バスボートジャパンカップ」
さて、久々のTVロケの翌々日には、琵琶湖で開催される「レンジャーボート/バスボートジャパンカップ(以下:RBJカップ)」に向かったのだが、これまた土曜日からまさかの東の風8m(ウェザーニュース)のババ荒れ。
通常、琵琶湖は7m吹いたらまともに釣りができない荒れ模様なのだが、翌日の予報は朝から東の風9m…。
まともに風下に当たる会場となった「びわこ楽園ホテル井筒」の浜に、100名を超えるバスボート参加選手が集まれるとは到底思えず、中止すべきか否か、主催者との協議&状況観察でまたまた土曜日の深夜まで寝れず…。
理由は、琵琶湖は夜になると風が止むことが多く、事実前夜は予報表示が8mでも湖面は穏やか。
しかし、深夜12時でも翌朝の予報は依然東9mだったため、予報が変わらない限り朝5時の時点で参加者全員に中止メールを入れる予定で諦めモードに…。
中止メールを主催者に任せ、絶対無理とのんびりスタート時間前に起きたら、何とほぼ9割の参加者がフツーに集合しているので普通にスタートさますという主催者からの連絡…自分は99.9%中止と思い込んでいただけに、激焦り。
琵琶湖の経験上、朝は穏やかでも昼前から絶対に爆風風下で大荒れになることを予測し、帰着を12時に切り上げ、キーパーを45cm以上1尾計量に変更。
桟橋沖に待機し、1台ずつ桟橋の波裏にボートを着け、桟橋上で検量。
検量後は各自のマリーナに帰り、車で会場集合と言う緊急措置を取ることに。
この判断は運営スタッフには大変な労力をかけてしまったが、大きなトラブルも無く検量も無事終了。
各マリーナからの集合に時間差があったが、逆にその分、エバーグリーン&G-niusの試投会はじっくり竿やリールを触れる時間が取れ、大盛況に。
三原直之や薮田和幸、そして自分のゲリラトークショーもゆとりを持って楽しんでいただくことができ、参加者のマナーの良さもあり、イベント&表彰はベストな天候での開催にも劣らない盛り上がりとなった。
心身共に散々擦り減らされる思いの出来事が続いたが、本来は100%中止と思われた大会が事故もなく無事閉幕。
是非来年もさらにスケールアップして開催してほしいとの声が多く聞かれ、それも終わってみれば、結果オーライ。
天候に大きく左右される琵琶湖でのボートイベント開催、運営の難しさを痛感する機会にはなったが、逆に滅多にない、とても充実した1週間となりました。