今江克隆のルアーニュースクラブR 第951回「起死回生の一手」の巻
キーパー秒殺ロッド&リグが炸裂
噂には聞いていたが、30年の歴史を持つヒットギャル史上どヘボランキングぶっちぎり1位との評判高い加納永美子選手に、まずバスを数本釣らせて、残り時間でキメバスを釣る予定だったのだが、自分の想像を遥かに超えたノーヒットギャルの本領を遺憾なく発揮されてしまい悶絶級の悪戦苦闘…よもやのノンキー1尾で昼前を迎えようとは…まさかの展開になってしまった。
ここでもまた胃に穴が空きそうになってきたので、「このままではワシまで道連れになる…」と、生命の危機感が親切心を上回り、番組を成立させるためバックシートシカトの本気モードの上流勝負へ。
ただ、この時にバックシート放置プレイでもラッキーで釣れてくれることを祈り、自分がTOP50七色ダム戦でも使用した究極の喰わせロッド、通称「ポッキーロッド(ポキポキ折れるのでポッキー)」を、折られてしまうことを覚悟の上で使わせてみることにした。
まぁ、事前に「この竿、釣れるけど折れるで!」と、カメラに向かって宣言して渡しているので、折ったら折ったでそれもまたネタにするしかないなと…。
しかし、それがその後、結果的に思わぬ事態を起こすことになるとは正直全く予想外だった。
まぁ、何が起きたかは5月29日放送のザヒットまで詳しくは明かせないが、TOP50開幕戦七色ダムで自分を絶体絶命の窮地から救ってくれたキーパー秒殺ロッド&リグの威力は、さめうら湖レベルであれば、ノーヒットギャルをしてウルトラヒットギャルに変える力を持っていた。
一番難しいと思っていた上流域で、自分一人が勝負するつもりが、よもや5尾で5kg超え、しかも余裕で2ケタ以上のグッドサイズを指導することなく先に釣られてしまうとは、全く予想もしていなかったからである。
午前中とは真逆の意味でペースを掻き乱さされてしまったが、幸い1本もポッキーされることはなく、「なんかコレ、アタリが凄くわ分かります」とこぼした一言に、自分が七色ダムで実感した「使い捨てレベルまでレーシング仕様に徹し切ってこそ」、ロッドはある意味、本当に明確な「感度差」、「操作差」を生み出せることを確信する出来事になった。