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【WEB新連載】伊東由樹 メガトレンド最前線!「進化したマルチピースロッド・トライザ TRIZAが釣りを変える!」

連載:伊東由樹「メガトレンド最前線!」
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MegabassグループCEO伊東由樹の完全書下ろし! 月イチWEB連載がスタート。
釣り人として、数多くのフィッシングブランドのデザイナーとして今を語る!

伊東由樹(YUKI ITO ) プロフィール

30数年にわたり世界各地のメディアで驚異的釣果を叩きだしてきた伝説のカリスマアングラー。 アーロン・マーティンスをはじめ、数々のトッププロを育て上げ、エドウィン・エヴァース、クリス・ザルディン擁するトーナメントプロチーム「メガバスSTW」の初代監督を務め、3度目のバスマスタークラシック制覇とAOY(アングラーオブザイヤー)獲得に貢献。 米国法人MEGABASS of America Inc.初代CEOを務めた。現アイティオーエンジニアリング・フィッシングアドバンスドテクノロジー最高技術顧問。 ㈶ジャパングッドデザインアワードでは、200作品を超えるアワード受賞作品をプロデュースするフィッシング/スポーツ用品カテゴリー最多受賞デザイナー。 国際的に最も権威と歴史あるIFデザインアワード(ドイツ・ハノーバー)では、日本人初の快挙となる2018-20年連続受賞デザイナーとして、メガバス、アピア、I×I(アイバイアイ)をはじめ、数々のフィッシングブランドの名作を手掛けている。 メガバス㈱グループ創業者。

 

マルチピースロッドの常識を変える、トライザがいよいよデビュー!マルチピースロッド万歳!!だ

いよいよ、これまでのマルチピースロッドの常識を覆す、まったく新しいロッドテクノロジーによって誕生した「TRIZA(トライザ)」がデビューする。

トライザは、持ち運びに超便利な3ピースロッド。

アタッシュケースやバックにコンパクトに収まってしまう超コンパクト収納・モバイルロッドだから、コンパクトカーや2シータースポーツカーの助手席の脇にも収まるし、電車旅、飛行機旅を楽しみながら釣るなど、あらゆる移動手段を用いて気軽にフィールドにアクセスできてしまう。

マルチピースロッド万歳!!だ。

メガバス公式「トライザ」スペシャルページはこちら

トライザ 2019年6月末登場予定

メガバス公式「トライザ」スペシャルページはこちら

 

 

メガバスロッドファクトリーが新たに導入した新工法理論「トライアングルコンセプト」によってマルチピースロッドに革命が!

しかし、これまでの分割式ロッドは、継ぎ部分の重量が加算されるため、1ピースロッドよりも重かった。アクションもヘナチョコだった。

しかしトライザは、違う。まるで違う。

メガバスロッドファクトリーが新たに導入した新工法理論「トライアングルコンセプト」によって、これまでのマルチピースロッドの平均的重量をはるかに下回る、1ピースロッドを凌ぐほどの「軽量」性能と強度、シャフト剛性、1ピースロッドとまるで変わらない、「スムースなベンディングアクション(ロッドの曲がり/テーパー)を実現させている。

これは事件だ。ロッドビルディングの革命かもしれない。

おまけに、システマティックなバス釣りを最高のアプローチレベルで楽しめるよう、トップウォーターロッド、シャッド用ロッド、ベイトフィネスロッド、クランクベイトなどのファストムービングゲームロッド、ハイパワーなジグ&テキサスロッドなどにいたるまで、携帯性に便利な3ピースモビリティ仕様を実現させた上で、これら最先端のメソッドアプローチを達成させた。「世界初のモビリティ&スペシャルユーティリティバスロッド」なのだ。

 

あちこちに見える、ロッドづくりの伝統が見え隠れする、最強で最良のクラフツマンシップ!

たとえば、リールシート。ここには天然樹林の節木部分「バーズアイウッド(鳥目木)」を切り出し、切削加工で整えたものが惜しげもなく使われている。

なお、メガバスファクトリーでは、この特殊な木材が調達できなくなった時点で、トライザの生産を打ち切る可能性も示唆している。

「なんて適当な・・・」とも思うが、自然の木だから調達時期や切り出し材のストックが無くなれば、ウン十年生えて育つのを待つしかないのだろう。

こうしたところからも、メガバスがトライザの需要に関わらず、大量生産する気がないことが大いに伝わってくる。

いま、メガバスファクトリーでは、アメリカと日本で大ヒット中のロッド、LEVANTE(レヴァンテ)の生産に大忙しで、LEVANTEの製造ライン確保が急務だ。

 

さて、トライザで使われるバーズアイ・ピーコックウッドは、フシ密度が密集する高比重・広葉樹木による素材のため、リールをセットアップした時に、このリールシート部分に重心を寄せるバランサーの役割を果たしている。

そのため、ただでさえ軽いトライザのブランクスは、リールセット時にはロッドティップをミリ単位で動かせるほどの、ティップアップさせた軽妙な操作感を実現させている。

トリガー部分は、アルミ切削リール「モノブロック」の概念がフィードバックされた、アルミブロックからわざわざ一品一品削り出されている。

高い剛性感と耐久性、振動(感度)伝達力を発揮する「ショートトリガー」デザインだ。

握り心地が良いのはもちろんだが、こうした細部パーツのこだわりのディテールと素材の高い質感は、「それを眺めて一杯のお酒がのめる」というもの。大人の審美眼を大いに満たす、「美しさ」も同時に追求している。

 

エンドプレートに目をやれば、そこには、わざわざ純カーボンでプレスカットされたエンドプレートが組み込まれる、という手の入れ込みよう。

ハンドメイドロッドならではの作り手の誇りを示すささやかなチラリズムだ。宮大工が、ふだんは目に見えない襖(ふすま)の裏板にまで最高の板材を使う、そうした日本の職人美学に通じるものだろう。

 

ロッドビルダーとしての歴史と技術、誇り。

メガバスは、ルアーファクトリーとして日本最古の歴史を持つメーカーのひとつであるが、ルアーロッドの製造分野においても、特にバスロッドファクトリーとしての歴史は、今からおよそ33年前にハンドクラフトされた「ARMSバスロッド」にまで遡ることが出来る。

デストロイヤー、エヴォルジオン、あるいは他社へのブランクス供給やロッドテクノロジーの技術提供など、これまで積み重ねてきた33年に及ぶ竿作りの集積がある。

つまり、バスロッド生産工場としても、歴史あるファクトリーのひとつとして今日まで数々の作品を創出し続けている。トライザは、メガバスのロッド作りの歴史と技術における、現時点での集大成といっていい。

 

5頭の愛犬を連れて、全国のフィールドを釣り歩く散策の旅では、トライザのプロトタイプをフルセット活用し、釣りまくっている

普段は傍らに忍ばせておき、ここぞという時に出番があるサブで使うロッドは、トライザをチョイスするのも大いにアリだろう。

トライザならば、我が家の狭いタックルルームに置いても、家人からあれこれ言われることはない。

ちなみに、私は日頃から国内をはじめ海外出張も多い。

5頭の愛犬を連れて、全国のフィールドを釣り歩く散策の旅では、トライザのプロトタイプをフルセット活用し、釣りまくっている。

パフォーマンス的にも、お気に入りのエヴォルジオンやデストロイヤーの釣果を下回ったこともない。

むしろ、トライザの優れた携帯性によって、狭苦しい我が愛車の車載スペースでは、7セットものトライザを分割収納できるので、これまで以上に荷物が積める余裕のスペースさえ生まれた。

先日も浜松から新幹線に乗って九州の某フィールドにアクセスし、気楽な遠征を決行。

専用の「収納バック」には、なんとトライザが3セットも収まった。トップ、クランク、ワーム&ジグと、システマティックな釣りが好釣果につながったのだろう。

 

 

こうして私は、自分が運転するクルマの釣りではあり得なかった、最良で最高の「週末ロングディスタンス・フィッシング」を日帰りで堪能してきたばかり。

トライザによるトレイン・アタックなら、九州や仙台くらいまでなら浜松から日帰り釣行だ。やみつきになりそう。

 

良いロッドは、「新しい釣り」を体感させる。

「良いロッドとは何か?」

これは、人それぞれでお財布の中身とも相談しなければならないことではあるが、世界中の名だたるロッドビルダーたちが口をそろえて言っていることがある。「良いロッドは、蓄積がつくりあげる」と。

昨日今日作ったロッドには、アクションなのか、技術なのか、デザインなのか、フィールなのか、いずれかどこかの破綻をアングラーの鋭い釣り感覚が次第に気に留めはじめ、それを雑味としてとらえてしまうものである。それが、釣竿の宿命なのだ。

その点トライザは、メガバスの33年に及ぶロッドづくりのチャレンジの歴史とテクノロジーの集積によって生まれた「新たなツール」であることは間違いない。

少なくとも、私の「新しい釣り」は、トライザによってはじまっている。

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