ホライゾンLJとホライゾンSL
まずはホライゾンLJとホライゾンSLの比較を。LJはライトジギング向け、SLはスロー系ジギング向け。
ところが、ライトジギングとスロー系ジギングで使うロッドって意外と垣根が分かりづらいといいますか…。スロー系ジギングのSLで、ではライトジギングができないかといえば、正直できちゃいます。
ただ、当然やっぱり「より、やりやすい」からLJとSLがあるワケで、もちろんそれぞれに特徴があります。
ティップに張りのあるSL
ティップの軟らかいLJ
ホライゾンSLの製品ページでは…
出典:テンリュウ
実は、サラッと大事な特徴が書かれています。
それは「極めてショートストロークでジグを横に向けることを可能にしています」という部分。つまり、ティップに張りがあるモデル。
出典:テンリュウ ホライゾンSL
一方でライトジギング向けのLJ。こちらもやはり、サラッと特徴が書かれています(笑)。
出典:テンリュウ
「バイトを逃さないソフトなティップ…」と書いてあります。ソフトなティップなのです。ステイの時のアタリも弾かず、また感じやすい。
出典:テンリュウ ホライゾンLJ
■ホライゾンSLはジグを素早く横にできる
シャクってすぐにジグを横にしやすいSLは、ある程度ジグを横に飛ばしながら細かくレンジを刻める。そして、ジグにもよるがフォールアクションで食わせることができる。
出典:テンリュウ ホライゾンSL66B-MH
■ホライゾンLJはジグの移動距離を抑える
LJは比較すると、ソフトなティップなので、竿をやや下方向から構えてジャークさせるジグの移動距離を抑えたアクションが得意といえます。
出典:テンリュウ ホライゾンLJ621B-FML
タチウオジギングなど、比較的ジグを飛ばし過ぎない方がよい釣りにも向いていて、スッとジグが動いて落ち着く瞬間のアタリも繊細なソフトティップで取りやすいはずです。
SLをスロー系ジギング、LJをライトジギング向けとしていて、それはその通りなのですが、そんな違いを意識しながら自身のジギングのアプローチ法に合ったロッドを選ぶと、より面白いはずです。
スロー系ジギングに向くSLとプログレッシブ
続いてホライゾンSLとホライゾンプログレッシブの違いを。
この2つは似ているロッド。最初に個人的な結論から言ってしまえば、スロー系ジギングにおいて、まずはSLを手に取ってもらえれば十二分な性能を感じられるハズ。
そしてプログレッシブは、よりシャキッとしたジグの操作感や、より感度を得たい時のもう1本という感じです。
出典:テンリュウ ホライゾンプログレッシブ
SLとプログレッシブは、ともに同じレングス、同じパワーの4機種がラインナップされています。
ホライゾンSLのスペック
ホライゾンプログレッシブのスペック
レングス、パワーも同じなので、逆に手にした時の違いも分かりやすいかと思います。細かなことは抜かして(笑)、大きな違いは以下の通り。
まずプログレッシブのブランクスは高弾性カーボン&C・N・T&4軸カーボン、SLは中弾性&高弾性カーボン。そしてガイドはプログレッシブがチタンフレーム&トルザイトリング。SLはチタンフレーム&SiCリング。
出典:テンリュウ ホライゾンプログレッシブはKガイド(チタンフレーム、トルザイトリング)採用。軽量かつ滑らかなライン放出が可能で感度も高くなる
出典:テンリュウ ホライゾンSLはKガイド(チタンフレーム、SiCリング)を採用している
同じレングス、同じパワーであっても、より張りがあるのがプログレッシブといえます。そしてトルザイトリングに加えて高弾性カーボンということで、プログレッシブは感度により優れるロッドといえます。
ただ、スペックを見れば分かりますが、いわゆる「パワー」という意味ではどちらも同じ。決してSLが劣っているワケではありません。
前述したように、プログレッシブは張りがあるため、シャキッとしたジグの操作感があり、感度に長けたロッド。SLより感度がほしい!といった時の「奥の手」的に手に取ってみるのもよいでしょう。
また、SLは比較的スローに攻めたい根魚・底モノなどに特性が合いそうです。ご自身が狙うターゲットも含めて、「さてどうするか…」と考えている時が、悩ましくも楽しい時間だったりして(笑)。