春のハードベイト攻略と題し、ジャークベイトのタダマキ132JP、シャロークランクのコンプリートスクエア70でデカバスを連発した琵琶湖の若獅子こと諸富真二。
その様子は下の動画を参照いただくとして、この記事では春に琵琶湖で釣りをする上で注意すべき点を諸富くんにアドバイスしてもらったので紹介しよう。
アドバイス①モノに対してハードベイトを通す場合は平行に引くべし!
岸ギワを狙ったり、ピンポイントでなにかのストラクチャーを狙う場合も、なるべくルアーが長い時間アピールできるようキャストすることが望ましい。
撃ちの釣りのように「点」で狙うのではなく「線」でアプローチするイメージだ。
具体的には「平行に引く」ことを意識すべきということ。
確かに平行に引いているアングラーは多いが、諸富くんから言わせるとまだトレースコースが甘い人が多いとのこと。
また、同じ着水点でもロッド位置でトレースコースは大きく変わる。
せっかくいいポイントにキャストが決まっているのに離れていくように巻いてきていてはもったいない。
岸ギワベタベタに引きたい場合はロッドティップを岸に当たるギリギリまで近づけ、キワを舐めるようにルアーを引いていた。
諸富くんは少しでもトレースコースの幅を広げられるよう、少し長めのロッドを使用していた。
【当日コンプリートスクエア70で使用していたタックル】
ロッド…ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャルHB680L [ノリーズ]
リール…カルカッタコンクエスト100 [シマノ]
ライン…シューター・FCスナイパー12lb [サンライン]
もちろんキャスト精度はショートロッドに軍配があがるが、その分トレースコースが長さによる物理的制約を受けることになってしまう。
キャスト精度に関しては練習である程度改善する余地があるが、ロッドの長さによるトレースコースの差はどうしようもない。
アドバイス②春は特に状況変化が激しい!1度で見切るのはもったいない!
春は季節的に僅かな変化で状況が一変しやすい。
昨日爆釣だったポイントが次の日にはまったく無反応なんてことはザラにある。
1日単位どころか、1日の中でも刻一刻と水の中の状況は変化していく。
風向きや気温、太陽の当たり具合に水質などその要因は単純ではないため予測し辛い。
そこで釣りながらその日その時の状況をチェックしていく必要があるのだが、魚から反応があったところや魚っ気のあるところは一度で見切るのではなく、何度もトレースするべき。
1流し目でガッツリ食ってこなくても2流し目で状況がわずかに変化して食ってくるかもしれないからだ。
逆に釣れているときもその状況がいきなり変わってしまうかもしれない。いきなり釣れなくなってしまうかもしれないのだ。
そこで、状況が変わらないうちに繰り返しアプローチすることでキャッチできる魚の数は増えるはずだ。
アドバイス③浚渫を釣るときは浅い側にボートポジションを!
ウイードが少ない今年の琵琶湖。
そうなるとコレまで以上に狙い目になってくるのは浚渫などの地形変化。
浚渫を釣るときは浅い側にボートポジションをとると釣りがしやすいとのこと。
今回のロケではディープホールで浅い側から深い側にタダマキ132JPをキャスト、リーリングとジャークを織り交ぜてエッジを狙っていた。
狙いはエッジにサスペンドした個体。
こういった魚はワームでは狙いにくいためジャークベイトをセレクトしていた。
3つのアドバイスすべてに共通していることは「きちんと探ること」
今回の諸富くんのロケで教えていただいた3つのアドバイス。
これらすべてに共通することは「きちんと探ること」の大切さだ。
と言うと、「そんなこと当たり前じゃないか」と思うかもしれない。
しかし、思っていることと、実際に細かな一挙手一投足にまで意識を張り巡らせられているかどうかは別問題だ。
プロガイドとして毎日のように湖上で「ゲストに釣らせなければならない」というプレッシャーは半端ではない。
そんなプレッシャーにさらされ続けている彼の一言だからこそ、重いのだ。
あなたもぜひこれらのアドバイスを元に1尾でも多くのバスを手にしてもらいたい。