タダマキ132JPを使った若獅子流・ジャークのコツ
では実際にジャークをする上でのコツはどのようなものだろうか。
諸富くんはタダマキ132JPをジャークさせて使う場合は基本的に2ジャーク1ポーズで使用。
リズミカルにチョンチョンとジャークさせてポーズ、の繰り返しだ。
タダマキ132JPをジャーク&ポーズさせるときの注意点の1つが「ポーズをしっかりととること」。
実はタダマキ132JPはジャーク後にポーズさせると水中で頭を上げる。
このアクションに1~1.5秒ほど時間がかかる。
頭を上げた状態でジャークさせてやると、抜けるようなキレのあるアクションで飛んでくれるのだが、頭を上げきらない状態でジャークしてしまうと逆にリップが抵抗となりキレのあるアクションをだすことができない。
しっかりとポーズの時間をとることで頭を上げる時間を確保してやるのが大切というワケだ。
若獅子流ジャーキングアドバイスはまだある。
それがジャークの際にハンドルから手を離さないこと。
ジャークしながらも右手がハンドルから離れていないことが分かる。
こうすることで突然のバイトにも遅れることなくしっかりフッキング動作へ移行することができるのだ。
上の動画を見れば分かるように、ハンドルから手を離さないだけでなく、ジャークしながらリーリングしていることにも注目して欲しい。
リーリングしながらジャークすることで常に定位置でジャークを繰り返すことができる。
ジャーク動作とリーリングを分けてしまうとリズミカルにアクションさせにくかったり、ロッドがボートべりや足場などにぶつけてしまうことにもなりかねない。
諸富くんの場合はカシータスMGL100HG(ギア比は7.2)を使用して、1回のジャークでリールを半回転、2ジャークでちょうど1回転するぐらいを目安にリーリングしていた。
ジャークベイトの宿命・バレやすさへの対策はズバリ「細軸フック」!
ルアーの性質としてジャークベイトは外掛かりすることが多い。
そこで諸富くんがかなり意識していたのが、「フックを細軸のものに交換する」こと。
フックの線径を細くすることで刺さりやすさを重視し、バスからのアタックを逃さずしっかりフッキングするよう工夫しているのだ。
どうしても細軸になると伸びやすくはなるので強引にファイトせず、ドラグ調整やクラッチワークで時間をかけて慎重にファイトするように心がけていた。
そのおかげもあってロクマルもバラさずにキャッチすることができたぞ。
細いからといって針先がすぐに開いてしまっては意味がない。信頼できるフックセレクトも重要。
ちなみに諸富くんが使用していたフックはデコイの「Y-F33F」の#5だ。
次のページではタダマキ132JPをジャークさせるのにオススメなタックルバランスを解説!