【注目のケイテックカスタムロッドを編集部がエグる!】
少し前に紹介させていただいた「ケイテックカスタムロッド」ですが、実はかなりの反響がありました!やっぱり、なんだか今までにないようなコンセプトでしたから!
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というわけで、今回はさらに詳しく紹介しようと、ケイテックカスタムロッドの開発者の方に記者がQ&A方式で色々と質問攻めさせていただいたので、ご紹介!
Q1:ケイテックから初のロッドということですが、誕生するいきさつは?
はい、15年前ごろまでさかのぼることになるのですが、私が入社した頃、生前の林圭一社長(以下:林さん)によく釣りに連れて行っていただきました。
まぁ、そのほとんどが自社で開発する商品(主にソフトベイト、たまにラバージグ、ジグヘッド)のテストフィッシングです。一緒に釣りをする中で、私は林さんから多くのことを学びました。それは、ルアーのことだけではなく、釣りのことも、そして実は竿のことも、、、。。
出典:ケイテック公式サイト
最近のバスフィッシャーマンにとって、“林圭一”といえば“ソフトベイトやラバージグなどのルアー開発者”のイメージが強いと思います。
が、それこそさかのぼること40年弱前から、バス釣り業界に身を置きながら、アメリカから新しいバスフィッシングの情報やタックル、ルアーを日本のフィッシャーマンに紹介していたバスフィッシャーマンでした。
フリッピングというテクニックやそれに伴うタックルなどは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
話を戻しますが、林さんはワームやジグに限らず、様々な道具や釣り方に人並み以上の経験があり、それを惜しげもなく教えてくださったので、今思えば本当にありがたく思っています。(当時は役得‼ぐらいにしか思っていなかったかもしれませんが。)
そこで、竿に関してもいろいろ教えていただく中で、自分なりに、釣り竿に対する拘りが林さんの受け売りですが少しづつ出てきました。
そして、2017年の秋に、竿を作ることが出来る機会に恵まれたので、よし!ってな感じです。
なので、実はどのタイミングが竿の誕生の始まりなのか、私もわかりませんが、作ろうっ!てなったのは2017年の秋です。
Q2:どんなロッドシリーズなのか?概要を教えてください
我々がする釣りの中で、必要な機種の中から最初は考えていったのですが、市場にあまりないものを出すべきでは、ということで、霞ケ浦に代表されるシャロ―カバーをワームで釣っていくスタイルの中で不可欠になるような竿を作りました。
ずばり!長さは7ft6in。
ティップの先からグリップエンドまで1ピースのベイトキャスティングシリーズです。
拘ったのは、1日使っても疲れない“軽さ”と、“豊富な硬さ”です。
結果、ML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘヴィ)、H(ヘヴィ)、EX-H(エクストラヘヴィ)の5種類の硬さを用意しました。
ガイドは全てFUJI工業社のKガイドマイクロガイドセッティング。チタンフレームのSICガイドです。
トップガイドだけは、トルザイトリングのフランジガイド、しかも少し径の大きいものをとりつけてあります。ライン焼けの軽減のためです。
シンカーストッパーを巻き込んでもある程度大丈夫という副産物もついてきました。
そしてさらに、それぞれの硬さにPEラインも安心して使えるように、スパイラルガイドセッティングも用意いたしました。
長さ7ft6inで硬さ;5種類×ガイドセッティング;2種類=合計10機種となりました。
どうせ作るなら、市場にあまりないものを出したいと思いました。
もちろん、我々がする釣りの中で、霞ケ浦に代表されるシャロ―カバーをワームで釣っていくスタイルの中で不可欠になるような竿を作りました。
Q3:バリエ豊富なフリッピングロッドシリーズというイメージでイイですか?
結果的に、フリッピングはもちろん、ピッチング、キャスティングにおいても7ft6inという長さを生かした釣りが出来るような竿になっています!
そうですね、イメージとしてはその言い方が一番伝わりやすいと思います。
ただ、残念ながら、自身も含めて、今はフリッピングの出番はむしろ減っています。
仮にアシやブッシュ、人造物が続くシャロ―のストレッチがあった場合、ピッチング=60%、キャスティング35%、フリッピング5%ってな割合でしょうか。
なので、フリッピング専用機では決してございません。
結果的に、フリッピングはもちろん、ピッチング、キャスティングにおいても7ft6inという長さを生かした釣りが出来るような竿になりました。
Q4:驚いたのが、そのラインナップなんですが、すべて7ft6inでパワー別の5種!なぜこのようなラインナップに?
最初からこんなにラインナップしようとは予定していませんでした。
多くても2機種ぐらい?的な、それこそフリッピングロッドですよね。
ただ、最初のプロトタイプが、予想以上に軽く仕上がって、7ftの竿の感覚で使える7ft6inの長竿という感覚でした。
なので、7ftの竿にも柔らかいものから硬いものまでありますよね。
なので7ft6inでもあったらいいんじゃない!作ってみて使ってみないと判断つかない。
そんなこんなでML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘヴィ)、H(ヘヴィ)、EX-H(エクストラヘヴィ)の5種類の硬さがあれば、スモラバからパンチングまで一通り出来ます。
Q5:なおレギュラーガイドとスパイラルガイドがそれぞれ5種で合計10本という、かなりトガったラインナップになっていますが?ガイドセッティングが2種になっているわけは?
昨今では、パワーフィネスから、マットカバーへのパンチングに至るまで、PEラインもひろく使われるようになっています。
その中でPEラインは特にガイドへの糸絡みがあり、それで、スパイラルガイドもご用意しました。お客様に出来るだけ楽しんで竿を選んでいただきたくて。思い切りました💦。
ただ、使ってみると、竿を縦に捌くような釣りの時はスピニングタックルのそれと重なって、糸の捌きが繊細に行えました。まぁこれは私の個人的印象に過ぎませんが。
Q6:マイクロ系ガイドが採用されていますが、その理由や効果は?
7ft6inの長さの竿を軽く、そして感度もよくするためです。
結果そうなっていると思いますので、是非店頭で一度振ってみていただきたいです。