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【春のバス釣り特集】基礎講座①「スポーニングとは?全体の流れとプリスポーン」

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春のバス釣り特集2019

春のバス釣り基礎講座

春のバス釣り特集では「基礎講座」として、主に最近バス釣りを始めたビギナーの方を対象に春のバス釣りに役立つ情報を発信していきます!

第1回となる今回はスポーニングの全体的な流れと「プリスポーン」についてお話します。

1年の最大イベント「スポーニング」

バスにとって最大のイベントであるスポーニング。

スポーニング(spawning)とは「産卵」のことを差します。

それではブラックバスのスポーニングがどういった流れで進行していくのか見ていきましょう。

スポーニングの全体的な流れ

バス釣りの世界でよく使用される「プリ」や「アフター」などの言葉はスポーニング時期の言葉です。

産卵前のことを「プリスポーン」や「プリスポーニング」と呼びます。

産卵中を「ミッドスポーン(ミッドスポーニング)」、そして産卵後のことを「アフタースポーン」や「アフタースポーニング」と呼びます。

たとえば「プリバス」ならプリスポーニング時期に釣れた魚を差すわけですね!

水温はあくまで目安

それぞれの時期ですが、だいたい水温が2ケタに突入したぐらいからスポーニングを意識し始め、15℃ぐらいでスポーニングが本格化すると言われています。

しかしこれはあくまで目安で、当然フィールドによって異なるので参考程度に留めておきましょう。

特に気温の変化が激しい初春であれば今の水温が「それまでと比較して」高いか低いかが大切です。

漠然と「◯℃」とわかっても、その水温がそこのフィールドにとって暖かめなのか冷ためなのかと比較して考えないとわかりません。

同じフィールドに通い続けて毎回水温データを取っていき、その都度、魚の活性やレンジ(水深)を一緒にチェックしていけば「そろそろスポーニングが始まるな」という判断ができます。

水温の把握はフィールドの【今】を知る1つの手がかり!

水温計は春に限らずあると便利なアイテムなのでぜひ1つ持っておきましょう!

水温だけでなくベイトフィッシュ(エサとなる小魚)の有無などもかなり大切なキーになるので複合的に情報を集めていくとバスをキャッチできる確率は飛躍的に上がります。

産卵を意識しはじめる「プリスポーン」期

それでは具体的に各段階を1つずつ見ていきましょう。

今回は「プリスポーン」から。

冬が終わって徐々に春を意識し始めるタイミングがプリスポーンの時期です。

もちろんフィールドやその年の気温・水温によってもかなりタイムラグはありますがだいたい3月ごろからスタートすることが多いでしょう。

産卵が行われるのはシャローのハードボトム

産卵場所は浅場(シャロー)のハードボトムで行われます。

ハードボトムというのは砂利や岩盤などの文字通り「硬い底」です。

なぜハードボトムが好まれるかというと卵に泥が被ってしまうのを避けるためです。

ディープとシャローを行ったり来たり

バスは冬の間、水温の安定する深場(ディープ)で過ごします。

春が近づきバスはスポーニングを意識し始めるわけですが、上でも説明した通り、バスはシャローで産卵します。

ということは冬から春の変わり目になると、バスはディープからシャローへ上がってくることになります。

初春の時期は三寒四温のタイミングで暖かい日がきたかと思えばすぐに寒くなったりを繰り返します。

バスもそれにあわせてディープとシャローを行き来することになります。

よく「春はディープに隣接するシャローを狙うべし」と言われますが、これはこの行き来がしやすいからです。

ディープ隣接のシャローは春の一級ポイントの1つです。

このシャローをチェックすることでスポーニングの進行具合(≒春の進み具合)を知ることもできますよ。

プリスポーンの時期にデカバスが釣れる理由

大きなバスほど体力があります。

冬を終えて浅場に上がってくるのは元気なデカバスからです。

そのため大きな個体が釣れやすくなります。

スポーニングが進行し、特に夏前ぐらいになってくると小さなバスも浅場にあがってくるのでデカバスに絞って狙うのは少し難しくなります。

これが「春にデカバスが釣れる」という理由の1つです。

産卵に向けた荒食い、オススメのルアー

魚は産卵を控えて体力を付けるため活発にエサを追い求めます。

一般的に定番の攻め方はシャッドやミノーなどのサスペンド(水中で浮きも沈みもせず止まる)できるルアー。

いくら産卵に向けて体力を付けたいとはいえ深場から上がってきたばかりでそんなに元気がないことも。

あまりに早い動きにはついていけず追い切れないこともあるので、水中でポーズ(止める)することで食わせるための間を作ることができます。

デプス・イヴォークシャッド

O.S.P・ヴァルナ 110 SP

他にもスイムベイトやシャッドテールワームも定番ですね。

スポーニングでナーバスになっていて強すぎる波動を嫌う場合にほどよいアピール力で魚をしっかり引っ張り出すのにピッタリです。

ゲーリーインターナショナル・5インチハートテール

ケイテック・スイングインパクト ファットシリーズ。上から7.8、6.8、5.8、4.8、4.3、3.8、3.3、2.8インチ

ほかにも広いエリアを手早くサーチするならスピナーベイトやクランクなどの巻きモノなんかもオススメです。

その場の状況に合わせて使い分けてみましょう。

プリスポーンにデカバスを狙え!

1年の中でも比較的にデカバスを釣りやすいプリスポーンの時期。ぜひみなさんも記録更新を目指して釣りに行きましょう!

次回は「ミッドスポーン~アフタースポーン」についてご紹介します!お楽しみに!

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