今江克隆のルアーニュースクラブR 第943回「最新!電子戦用装備アレコレ」の巻
七色ダムに行ってきた
さて今週は、ちょっと気が早いがJBトップ50シリーズ開幕戦の地、奈良県・七色ダムに状況偵察を兼ねて様々なタックルテストに出てきた。
まぁ、実はGARMIN(ガーミン)・ライブスコープの実戦投入練習が目的だったのだが、練習開始2時間で原因不明のご臨終…残念ながらライブスコープの練習はわずかで終わってしまった…。
しかしながらこのライブスコープ、衝撃的だったことは従来の魚探と決定的に違い、トランスデューサーから発信された電波がリアルタイム映像となってタイムラグ無しに目的の場所を映し出していること。
今までの魚探では、ボートで「通過」することで、地形をなぞるように映し出すため、全てが二次元での断面図のようなものなのだが、ライブスコープは「通過」する必要が全くないので、完全静止していても電波を当てた場所をリアルタイムに映し出す「監視カメラ」の画像に近い感覚だと言ってもよいかもしれない。
要は見たい場所にスポットライトを当てれば、そこが通過断面図ではなく水中カメラのようなイメージでリアルタイムで映し出されるというイメージだ。
最初は逆にエレキを頻繁に動かしてしまうと画像がそのスピードに追いつかず、ブレブレの画像になるのではと思っていたが、その映像化速度の速さはまさにスポットライト水中カメラ感覚に近いといってもよいほど。
故に見たい方向や、見たい障害物(立木など)に、エレキを回してトランスデューサーからの電波?を当てると、その場所がコチラが動かないと映し出せない魚探感覚ではなく、静止状態でも相手が動けば映像変化する水中カメラ感覚で見られるのである。
驚いたのは、10m(15m以上先になると厳しい)ほど先までなら、水深3m程度の桟橋の下のシェードに付いている魚の姿が明確に映し出され、さらにその桟橋の隙間から水中に垂らした5g程度のテキサスリグをシャクると、桟橋の下でテキサスリグが上下にアクションしている様子、それに反応して上下している魚の動きまで見えてしまうから驚きだ。
またダウンショットリグを立木にフォールさせても、そのダウンショットリグのフォールから、リグが立木に掛かって止まるまでを映像で追えるほどの解像度がある。
ミドストにおいては、ジグヘッドがどの層を泳いでいるのか、着水点からボート下まで見ようと思えば見える精度である。
故に、まるでゲーム画面を見ながらルアーを操作するような感覚にすら陥ってしまい、気が付くと前を見ずに下ばかり見ている変なオジサンになっている自分に気が付く…。