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冬野池のバス釣りで有効なカバーフィネス攻め【ウエッピング&吊るしテク】寄稿by狩野 陽

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この時期のバスは動きが鈍くて吸い込む力が弱いのが特徴

ハイシーズンであれば、カバーに入れてバスが気づいて即バイトしてくるイメージがありますが、この時期の魚は『動きが鈍い+吸い込む力が弱い』のが特徴。

そのため、バスがルアーに気づいても、バイトする前にピックアップしていることもしばしばあります。バスがしっかり餌に追いつき、吸い込むことができる「間」を作ることがこのシーズンのバスの特徴に合わせたアプローチになっています。

 

冬野池での狙うべきポイントは好条件のカバー

冬のフィネス攻めで私が狙うべきスポットとして優先しているのがカバーです。

 

バスにとってカバーは冷たい風を凌ぐ隠れ家にもなります。もちろん好条件が整っているカバーに狙いを絞っています。ちなみに意識している条件は次の4つです。

①日当たり良好で他と比べ水温が高い *地域によって、温排水が流れて水温の高いエリアがあれば大きなファクター。

②風裏で水温が安定している。

③なるべく水深がある。

④①~③にフローティングカバー(ゴミ溜まりなど)が絡んでいる。

この条件が重なっているエリアほどホットなカバーとなります。

 

また、よさ気なカバーであれば、一一度探ってバスがお留守でも、タイミング次第では後にバスがカバーに入っている可能性もかなりあるので、時間を変えながらポイントに入り直すこともオススメです。ちなみに私は近距離カバーに絞って狙っているため、遠投は不必要です。

 

カバーを攻める場合の重要キーワードは「中層攻略」

低水温期シーズンに、自分がカバーを攻める上で大切にしていることは「レンジ」です。

ちなみに冷たい水は比重が重く底に溜まりやすいです。その水の冷たい層と温かい層の境目、いわゆる‘’サーモクライン‘’がキーワードになります。この時期冷たいところより、少しでも温かいところにいたいのは魚も人間も共通。

風を凌げるカバー+サーモクラインはバス以外の生き物も溜まりやすく、バスにとっても餌を捕食しやすい格好のレンジ&スポットとなります。

 

低水温期カバーテクニック‘’ウエッピング×吊るし‘’

サーもクラインが重要とはいいましたが、陸から狙っている以上、明らかなサーモクラインがここだ! というのは水に入ってみないとわからない(笑)ですよね。

というわけで、私の場合は水深のちょうど真ん中~やや上辺り(以降「中層」と表現します)を狙っています。

バスの目線に合えばベストですが、目線より上で誘い、バスに気づかせて食わせるのも有効な手段だからです。

 

 

ウエッピングを使ってカバーに吊るし、1点系のチョウチン釣りを誘う

そして、ここでポイントとなるのがこの時期のバスの動き。動きが鈍くうまく吸い込めないバスにとって、一点でとどまってくれるベイトは格好の捕食対象。そのベイトを演出するカバーアプローチとして、ウェッピングが役立ちます。

最初に紹介したスモラバやJAMILLA(ジグヘッド)は1点でシェイクして誘い続けることができるフィネスアイテムです。

 

それをウェッピングで、カバー(枝や草等)に吊るしながら中層シェイクすることで、1点に留まりながら動かし続けることができます。

吊るすことで、ラインの存在感を和らげ、レンジ調整ができることも大きなメリットです。

また、この際注意するのは、結び目とルアーの角度。ラインの結び目をルアーアイの上方向にセットし、ルアーとラインを90°にすることで水平姿勢を保つことができます。

このカバーアプローチは冬のカバー攻略で大変有効なテクニックとして自身の中で確立しています。

【真冬のカバー・フィネス攻めでの推奨タックル】

自分は次の3本をカバーの濃さやルアーウエイトによって使い分けています。

共通するのは、高弾性×ファストテーパー系のロッドセレクト。

理由としては、

・感度&張り感のバランスがよく、細かい操作がより繊細にできる。

・フックアップしてからなるべく早くカバーから引き離すことができる。などが挙げられます。

 

①NewデストロイヤーF3-61X‘‘SPEED TIP CUSTUM’‘

ベーシックになるのが、スピードティップカスタム(New DESTROYER F3-61X“SPEED TIP CUSTOM)。バイブレーションやシャッドの釣りもそうですが、この1本があれば低水温期の近距離戦に対応できるバーサタイルロッドです。

エクストラファストテーパー×ショートレングスのため、細かく1点でシェイクする際非常に操作しやすく、即フックアップでき、近距離戦で非常に重宝する1本です。

New DESTROYER  F3-61X SPEED TIP CUSTOM

 

 

 

②NewデストロイヤーF1-61XS‘‘Lycaon’‘

どうしてもラインが太くて見切られる場面もあるため、より繊細なアプローチが必要な時が存在します。軽量のスモラバ(主に0.9g)を扱う時や超ライトカバー(草など)へのアプローチであれば、このスピニングロッド「リカオン」がおススメです。

カバーを攻めない時は、オープンエリアへのダウンショットやネコリグなどへシフトすることもできます。

 

 

③NewデストロイヤーF3-610XS‘‘VLC-Version Lake Casitas-

上記に挙げた2点で対応しきれない濃いカバーや足場の高いエリアなど、中遠距離なアプローチが必要な場面で、F3-610XS‘‘VLC-Version Lake Casitasを使用。

ラインはPEラインを直結して、即掛け使用。パワーフィネスとして強引に攻める時におススメです。

 

【まとめ】

1月~2月に掛けて、各地域最低水温期を迎えます。そのため、エリアセレクトとバスの動きに合ったアプローチが必要です。

冬のカバーゲームは大きな可能性を秘めたアプローチの一つ。

ぜひ、この冬はハイシーズンとは違った魚との駆け引きを楽しみ、徐々に温かくなる春シーズンに備えましょう!!

冬から春に移り替わる時には、必ず冬の釣りが役立つはずですよー!!

 

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