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【あと一歩が遠い春バスに】千田隆喜が選択肢として持っておきたいと語る「ソリッドティップ」

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皆様こんにちは!千田 隆喜(せんだ たかき)です!

この記事が公開さている頃はもうすぐゴールデンウィークってタイミングだと思います。

水温の上昇とともにバスの活性も上向き、一年の中で最も魚的にも人間的にもベストシーズンとなります。しかし、スポーニングという行動や釣り人も増えることで、フィールドはプレッシャーがMAXになる時期でもあります。

「見えるけど食わない」「アタリはあるけど乗らない」──

そんな“春あるある”を毎年痛感している方は多いのではないでしょうか。

そこで、自分が頼りにしているのが、ソリッドティップ搭載のロッドです。

〝ソリッドティップで助かった〟というシーンが必ずやある。写真はLINKS-SF63SXULのソリッドティップ

「曲がる穂先」がもたらす、ひとつ先の世界

いわゆる中実構造(中身が詰まっていて空洞になっていない構造)がソリッドティップとなります。

その特長は、いわずもがな。バイトを弾かず、自然に“乗せてくれる”点がひとつ挙げられます。

チューブラに比べてしなやかで、バスの「ちょんっ」としたアタリを違和感なく受け止めて、そのままティップがぬるっと入ってくれ、「ソリッドティップじゃない食わせきれない魚、絶対いる」と思うシチュエーションは結構あります。

2025年1月の津久井湖オープンで2位入賞時もソリッドティップ搭載のACES-SF60SULJでキャッチ

でも、ソリッドも万能じゃない

良いことばかり言ってもしょうがないので、ちゃんとデメリットも。

ソリッドティップは中実構造で中が詰まっているので、先重り感が発生して操作感が若干ダルくなることがあります。また、ティップが細い場合が多いので、破損のリスクも否めないです。

それから、掛けにいくよりも“乗せて待つ”という釣りが合っているので、どんなリグでも万能ってわけじゃないです。トゥイッチやリアクションダウンショットなどの動かす釣りは苦手…。

逆にソリッドティップ搭載機種で食わせられない状況の場合は、張りのあるカーボンロッドを使用してリアクションの釣りを仕掛けた方が良い場合もあります!

ダウンショットやネコリグとの相性はもちろん抜群ですが、ノーシンカーや超ライトキャロなんかもソリッドティップ搭載モデルが活きることも

こんな釣りにオススメ

そのため、ソリッドティップであれば以下のような釣り方にマッチするといえます。

・ノーシンカーワームなどの軽量なルアーを丁寧に操作したい

・ルアー(ダウンショットやネコリグ)の移動距離を抑えて1点シェイクしたい

・ショートバイトが多い釣り(I字系や吊るしなど)のキャッチ率を少しでも上げたい

こういう展開では、ソリッドティップのしなやかさがバスとの距離を縮めてくれる感覚があります。「アワセなくても乗ってた」ということが増えると思います。

特にスモールマウス×ソリッドティップは季節問わずベストマッチ!

テクニックでも、ルアーでもなく。「穂先」というパーツの構造を変えるだけで、掛けきれなかったバスに掛けれる。そんな経験、これまでに何度もありました。

“春の1本”が遠いときこそ、ソリッドティップという選択肢を思い出してみてください。

それが「釣れなかった日」を「釣れた日に変えてくれる」、そんなロッドになるかもしれません。

最後にfenwickで現在販売されている機種を記載してみましたので、参考にしてみてください!

それでは、また次回お会いしましょう!

現行のfenwickソリッドティップ搭載モデル一覧

フェンウィックでは、品番に「SF(=Super Fine)」と記載されたモデルがソリッドティップ搭載の目印です。ただし、LINKS68CM-STJのみ例外として、ソリッドティップを搭載しています。

ACES(エイシス)

ACES-SF60SULJ “Ultra Finesse Special”

極細PE+ソリッドティップ。1g前後の世界を繊細に操れる超フィネスロッド。

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’0″(185cm) ウルトラライト 82g 0.3-2.7g 1-5lb F 1PC

■fenwick ACES スピニングモデル詳細ページはこちら

LINKS(リンクス)

LINKS-SF60SULJ “Ultra Finesse Special”

2025年追加機種!ショートレングスで操作感抜群。

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’0″(185cm) ウルトラライト 93g 1/94~3/32oz 1-5lb F 1PC

LINKS-SF63SXUL

ティップの追従性が絶妙で、掛けにいかずとも乗るロッド。

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’3″(191cm) エクストラウルトラライト 101g 0.45-3.5g 2-5lb F 1PC

LINKS-SF65SLJ

やや張りのあるソリッドティップ搭載モデル。スモラバ、ネコリグ、ライトキャロやシャッドなどに広く対応。

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’5″(196cm) ライト 105g 1/20~3/16oz 2-5lb F 1PC

LINKS-SF68SULP+J “Draggin’ Special”

ライトキャロの巻きに特化した一本。特にスモールマウスバスのライトキャロには欠かせない!

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’10″(208cm) ウルトラライト 106g 0.9-5g 2-6lb MF 1PC

LINKS68CM-STJ(ベイト)

リンクス初のソリッドティップ搭載キャスティングモデル。食わせ系ベイトの新機軸。

全長 パワー 標準自重 ルアーウェイト ライン アクション 継数
6’8″(203cm) ミディアム 111g 3.5-14g 6-16lb F 1PC

■fenwick  LINKS ベイトキャスティングモデル詳細ページはこちら

■fenwick  LINKS スピニングモデル詳細ページはこちら

ティムコ(Tiemco) プロフィール

株式会社ティムコはフィッシング ・アウトドア関連用品の企画開発、輸出入、製造及び販売を行う。Fenwick(フェンウィック)のフィッシングロッド、そのフラッグシップモデルを刷新したACES(エイシス)、偏光サングラスのサイトマスター、フライフィッシングをルーツにするフィッシングギアFoxfireなど取り扱いブランド、ジャンルは多岐に渡る。ルアーにおいてもプロアングラーのアイデアを形にしたPDLから、ローカルエリアでの釣果に特化したロコイズムなど、独創的なアイテムをリリース。2019年には株式会社スノーピークと両社のアウトドア・ユーザー層のさらなる拡大を目指し、資本業務提携契約を締結、トータルでのアウトドアの魅力を発信し続けている。
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