ショア、オフショア問わず、人気のタコゲーム。
水温が高くなってくるとエリアによっては“カニ”が動き始め、タコがこぞってカニを捕食する“カニパターン”がスタートするという。
シマノインストラクター達はそんなカニパターンを攻略するべく、カニ型ワームをフックに装着し釣果を伸ばしてきたとも。で、今回タコ専用として開発された「タコキャッチャー 1.8インチ」が登場。
タコキャッチャー 1.8インチ
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エラストマー製で耐久性バツグンの「タコキャッチャー 1.8インチ」。浮力も高く、わずかな潮受けで威嚇するカニのように爪を揺らめかせる…そんな仕上がり。また、素材の中にカニ&エビエキスが高密度で配合されており、タコがワーム抱き、吸盤で認識することで、エギやスッテを追って抱きやすくなったり、抱いている時間が長くるように作られているとのこと。
①真ん中のフックにゆっくり刺す。
②約1.5cmまで刺し込む。
③約1.5cmまで刺した後にフックポイントを抜いたら完成。
吉田昇平氏のインプレッション
マダコはカニを捕食している時期があります。私のホームグラウンドである明石沖では、シーズン初期の5月から6月、また7月・8月のハイシーズンに、釣れたタコが小さなカニを抱いて上がってくるシーンが度々みられます。そんな時にチヌ用ワーム「ブリームキャッチャー」を試しに付けたところ、そればかり狙ってくることが分かり、マダコ用にパワーアップさせた「タコキャッチャー」を開発しました。この「タコキャッチャー」には、甲殻類を模した強めのフレーバーを追加し、タコが好むカラーになっています。
タコキャッチャーを付けることで釣果の差がはっきり出ます。特に「潮が緩いとき」に効果を発揮します。潮が動いている状況では、エギやスッテだけでもタコを寄せられますが、潮が緩い時はエギやスッテの動きが悪い。そんな流れの無い中でもタコキャッチャーは、ツメの部分をユラユラと動かしアピールします。止めていてもアピールするのです。明石の場合は、オモリを浮かさずにズルズルとボトムを引く感じで誘うのがメインになるのですが、動かしていても、止めていてもマダコを寄せます。投入して、ボトムへのファーストタッチの瞬間に乗ってくることも多いです。水中動画を見ていても、明らかにワームだけを狙いに来ていました。今は無くてはならないアイテムになっています。そして甲殻類系のフレーバーも効果的で、しっかりと抱いてきます。マダコは吸盤で匂い、味を感じますので、より長く触ってくれます。また、エラストマーというタフでさらに伸びる素材を使用しているため、タコが違和感を持たずに触り続け、その後しっかりとエギごと抱いてきます。装着の仕方は、エギのフック部分に軽く刺しただけだと取れてしまうこともあるので、ワームのボディ部分に縫い刺しのようにしっかりと取り付けてください。
出典:シマノ
サイズも色々試しました。その中であまり大きなものを付けてしまうと潮を受けすぎてしまい、フックに軽く掛けられるサイズが良いと分かり、タコキャッチャーは1.8インチサイズとしました。捕食しているカニの大きさにマッチしているサイズです。カラーはマダコに実績のある色となっています。潮が濁っている状況では、赤が強いです。またワカメが茂っているエリアでは、よく目立つ赤、ピンクが強い。グロー系は深場を探る時に効果を発揮します。グローの光る色はマダコが好みます。オレンジ、イエローもマダコが気付きやすいカラーで、良い結果が出る時があります。そして、シルエットがしっかり出る黒や茶が良いシチュエーションもあります。いろいろなカラーを用意しておけば、どれかに当たりカラーが出ますので、ローテーションしながらベストなカラーを探していくと良いでしょう。
ちなみにタコキャッチャーは、エギに装着するのがベストなのですが、スッテに装着しても効果的なときもあります。スッテは、もともと潮が緩い時に効果的な攻め方ですが、スッテだけではアタリが無いときにタコキャッチャーを試します。僕は、2つのスッテを付けた場合に、まずは片方だけ装着します。それによって浮力が変わり、スッテが段差になることで異なる層でアピールし、さらにフッキング率が上がります。この方法でタコキャッチャーを装着した側に乗ってくるのであれば、両方にタコキャッチャーを付けることもあります。まずは片側にだけ付けて試すことをおすすめしています。他のアングラーと差をつけたいときに、裏技的にぜひ使ってみてください。
出典:シマノ
スペック&カラーラインナップ
品番 | カラー | 全長(インチ) | 入数(本) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|
OT-H18Y | 全6色 | 1.8 | 4 | 670円 |
そろそろ水温が上がってくるタイミング。気になる方はぜひ。

シマノ(Shimano)