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今江克隆のルアーニュースクラブR「今江的・早春の最強スイムベイトテク三選」 第1231回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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新製品総力特集2025

スイムジグ

次に特に三月、今江的にどこに行くにも絶対持っておきたいスイムベイトが、いわゆる「スコーンリグ」こと、大型シャッドテール&すり抜け系大型ラバージグのスイムジグだ。

スイムジグの最大の利点は「どこでも投げ込める」のが最大の強みだが、なぜかスイムベイトよりデカいバスが来る確率が高い気がする。

逆に言えばあまり50cm以下が釣れた記憶がない。

今週のスイムジグネタを決めたまさかの野池調査中の55cm。渡辺お爺さんが久々満面の笑顔。近年、野池もなかなか釣れないが釣れたらデカいサイズばかりになってきた

モグラスイムジグ」と「スラッシュバンビ」の組合せで釣れるバスはやたらにデカい。野池では7gを使用していた

巻いている時の抵抗感がスマートなスイムベイトに比べ「モワ~ッン」とした独特の水掴み感と、ラバーによる実態の見切り難さが大型バスの確率がよい理由だろう。

3月の大型スイムベイト系に共通した巻きのキモは、アクション時に派手なロッドワークや緩急をつけない方がよい。

基本的に縦のスイミングでは引力任せ、ルアー任せだが、横のスイミングではスロー&ステディな一定のアクション、一定のレンジキープが出来れば出来るほどデカいバスが喰う確率が高いと思っている。

そのスイミングの中で、自然に何か(ウィードや岩、レイダウン等)に接触したタイミングでの、人為的動作ではない自然な「抜け方」がバイトトリガーになることが多い。

特にスイムジグでのスイミングは、「目で見ず感覚だけで巻くスイムベイト」という点で、実は縦に重力とルアー任せで泳がせるスイムベイトや、目で見て泳がせるスイムベイトに比べてレンジキープにおける「巻き技術のレベル」でモロに差が出るスイムベイトでもある。

レンジキープが苦手な人は、まずは水深が一定で浅め(2m程度)のフラットなどで、一定間隔でボトムを軽くタッチすることを意識し、スイムスピードに変化がつかないように巻く練習をするのがよいだろう。

特に3月、平底の野池はスイムジグの練習場としては最適である。

イマカツでも歴史のある「モグラスイムジグ」。ウィードのすり抜け抜群でビッグフック装備。これまた激レア&生産至難のハードテール「スラッシュバンビ」とのスイムジグコンビは威力抜群なのだが…

イマカツでも歴史のある「モグラスイムジグ」。ウィードのすり抜け抜群でビッグフック装備。これまた激レア&生産至難のハードテール「スラッシュバンビ」とのスイムジグコンビは威力抜群なのだが…

レンジキープ

レンジキープの練習の基本として、ロングレンジではロッドを11時ぐらいに構え、スラックやや多めで泳がせ、スイムジグが手前に来るのに応じて徐々にロッドを下段方向に倒し込んで、ボート手前まできっちりレンジをキープする動作をマスターしよう。

その後、徐々に深度を上げ、3~5mの一定水深でも同じ感覚でスイミングできるように練習していこう。

基本的に通常スイムジグ(5/8oz程度まで)が、最大の効果を発揮できる水平レンジキープの限界は、今江的には最上級者で水深5m以内(ウィードトップ面を含む)までだと思っている(100m以上投げられたら別ですが)。

スラッシュバンビ」のハードテールは超低速でもしっかり動き、ワーム素材では不可能なキレのあるアクションを出せる。だが生産性の悪さは「ダンベルクラブ」並…現在、イマカツでは「三原シャッドテール」が進行中だ

ステルススイマー

最後に、3月、シャローに見えバスが大量に見えた時、クリアウォーターで個人的に最も好きなのが「ステルススイマー160」のプラスティックウェイトヘッド(ほぼノーシンカー)だ。

最初にも書いたが、この見えバスは最高難易度に高いが、実はその周辺のゲキアサカバー、特に陽当たりのよい岸の「エグレ」や「シダ」「笹」「茨」「倒木」等の「チョイオバハン」に隠れているバスは、超アグレッシブで釣りやすいことが多い。

ただ、カバー撃ちの距離に少しでも近づくとドバっと飛び出して逃げるのが特徴だ。

だが、この状況下で「風」や「流れ」があったら大チャンス。

この場面では針が見えない「ステルススイマー」の「ドリフトカーブスイミング」は、最強の威力を発揮することがある。

3月のドシャロー見えバス攻略の鍵は見えないバス。「ステルススイマー」ノーシンカーヘッドのドリフトカーブスイミングは毎年3月によい思いをさせてもらっている

この状態ではシャッドテール型ワームではなく、体高があるリアルシェイプでフックが見えない「ステルススイマー」の方が確実に喰ってくる。

針が見えない「ステルススイマー」は、特に目の良いクリアシャローのカバーに潜んだバスに効く

おそらく体高があることで、流れに押されてベイトが斜めに傾いて「そこ、寄りたくないのに寄っちゃった…」って姿がバスに魅力的なのだろう。

ゆえにバスが隠れているであろうゲキアサちょいオバハンに、バスにラインが先に見えないよう、「ドリフトカーブ」で「ステルススイマー」を目で見ながら上手く流し込めるかが最も重要だ。

しかも、カバー内でバスの目線より上を通さないとまず喰わない。

とにかくこの手のバスはラインに敏感なのだ。

根掛かり知らずのスイムベイト「ステルススイマー」のノーシンカーは春の野池でも効果的。河野正彦プロも釣ってみて予想以上の掛かりの良さに驚いていた

「ステルススイマー」のスコーピオンフックに自信が持てない方用の簡単でとても有効なチューン法。基本的に自分は全くと言ってよいほどフッキングが悪いと思ったことはない。むしろ針が見えないと思いっきり喰ってくるから良く掛る。

「FDガード」付きが続々登場

ということで、3月の今江的オススメ・スイムベイトテク三選は以上だ。

ただ、今年はさらに「FDガード」付きの「バスロイドJr.Taboo」や「ステルススイマーFDフローティング」、さらには「レイジースイマーFD」、さらには「三原シャッドテール」も登場するため、3月のスイムベイト、ビッグベイトはさらにアツくなりそうだ。

しかし…ようやく冬ボケから目覚めたと思ったら、ここまで高度に攻められるバス達もホンマ大変ですな…。

先週の野池調査で空気読まず、自分の「バスロイドJr.Taboo」で釣ってしまった河野プロ。先週「Taboo」の記事書く前に釣ってほしかった…

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