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【大江・五三のバマスト】少しの工夫がまだまだ活路を切り拓く!

寄稿:中鉢幸佑 ちゅ〜ばち流「大江五三のすゝめ」
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中鉢幸佑がバマストを深掘り

みなさんこんにちは! 中鉢幸佑です。

今回は予告した通り、「バマスト」について深掘りしていきたいと思います。

そもそもバマストとは…

△スーパーリビングフィッシュ4(ティムコ)のアラバマ

4〜5年前程から爆発的にはやりだした釣り方で、特に冬の実績は凄まじいものがあります。体感ではありますが、冬の大江・五三で最も使用されている釣り方だと思います。

そもそもバマストとは、アラバマワイヤーにフィッシュ系のホバストリグまたは軽いジグヘッドを付けたものをミドストさせる釣り方の事を指します。

足元で魚の群れを演出することで、たまらずバイトさせます。

冬でもバイトする瞬間が見えることが多いので、非常に楽しい釣りでもあります。

今冬のバイト丸見えフィッシュ

明らかにパワーダウン!? だからこそ…

しかし、一昨年くらいから魚の反応が明らかに減っているように感じます。

従来同様のアプローチしても反応がない…。そんな実感はないでしょうか?

それはバマストの特性にあり。魚のバイトを見れば一目瞭然ですが、バマストは本能を刺激するタイプの釣り方だと思っています。

大江・五三で使用していて、魚が追尾して迷った末にバイトするような経験は1度もありません。

こうした本能に訴えかけるタイプのルアーは学習しづらいと考えておりますが、明らかに学習してきているように思います。ブラックバスはとても賢いですね(苦笑)。そのためにこれまでと比較し反応しやすい魚が減った印象があるのではないかと思います。

しかしながら、バマストを学習しているだけで魚の行動は変わっていません。

つまり、食ってこないだけで、以前釣れていた場所に魚は入ってきています。

狙うべき場所については当連載vol.2も参考にしていただければ幸いです!

今の大江川・五三川のリアル。冬のシャローでやり切る為に… 【ちゅ〜ばち流「大江五三のすゝめ」vol.2】

では、どうやって魚を獲っていくか?

試してほしい〝ちょっとした事〟

そこで試してみて頂きたいことをいくつかご紹介します。

①アラバマからルアーを変えてみる

バマストの紹介記事でこれを言ってしまっては元も子もないのですが、1つの手であることは間違いありません。

②同じコースを何回も通す

しかし、バマストにスレてきているとはいえ、バマストでしか反応させられない魚がいるのも事実です。

そんな時は…同じコースを何回も通す。

ここは絶対いると思えるポイントは、何回も通してください。レイダウンであれば、8の字を書くようにしてレイダウン周辺をしつこくしつこくアプローチしてみてください。

最低水温期なので、プレッシャーを感じてはいるものの逃げずにその場でジッとしているバスもいます。そこで良いコースに入ればバイトしてくるので、しつこいアプローチが必要です。

ただし効率も悪くなるので、先にも触れた通り、〝ここぞというポイント〟でのみで行うのがキーです。

レイダウンを8の字で10往復くらいさせたところでバイトしてきた1本

ここで紹介したいのがタックルです。

足元での細かいアプローチが多くなるので、レングスの短いロッドが必須です。

私は、LINKS65CHJ “Heavy Duty Special”を好んで使用しています。

ショートレングスですが、ガチガチで棒のような竿ではありません。ミディアムスローテーパーが良い仕事をしてくれてますので、ウェイトを乗せたキャストもしやすく、魚を掛けてからもバレにくいです。

吊るしタックル紹介の際にも同じ事を書きましたが、リンクスは専用タックルでもお求めやすい価格なのが何よりも素晴らしい点です。

ぜひ参考にしてみてください。

全長 ライン ルアーウェイト アクション 自重 本体希望価格(税込)
6’5″ 12-30lb Max3oz MS(ミディアムスロー) 116g 27,000円

ティムコ公式「Links リンクス キャスティングロッド」詳細ページはこちら 

③バマストの具にアクセントを入れる

また、全て同じ具をつけるのでは無く、アラバマのセンター1つだけ具を大きくしてみるのも効果的です。

△ステルスペッパー110(ティムコ)をセンターに使用

バマストは本気でバイトしてくるが故に、フックアップ率が非常に悪い釣りでもあります。

アクセント部をハードプラグにすることで、フックアップ率を上げる効果もあります。

注意点としては、具を大きくする程にアラバマワイヤーへの負荷も大きくなりますので、ワイヤー線径の太さに注意してください。

少しの工夫でまだまだバマストは活きる

使い方を少し変えるだけで、まだまだバマストでキャッチできる魚はいます。ただ、これは現時点での打開策になります。

おそらくこのペースでアングラーがバマストを使用し続けると、上記使い方にもスレてくると思われます。その際はまた新しい食わせ方を見つけます。

これがバス釣りの難しいところでもあり面白いところですよね!

冬のシャローフィッシングの紹介についてはここまで!

次回からは、大江五三のディープフィッシングについてご紹介します。

ではまた来週〜!

中鉢 幸佑(Kousuke Chubachi) プロフィール

ティムコよりスポンサードを受け、大江五三を中心に活動している若手アングラー。ティムコの名作ルアー野良ネズミの使い手として「ネズミニキ」の愛称で親しまれている。大江水系のローカル大会「東海バスクラブ」で優勝・入賞経験多数。1999年7月30日生まれ。
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