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ベイトタックルで遠くのピンを撃ち抜くコツ

寄稿:引本 岳
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みなさま、こんにちは!

フィッシュマンAUX(サポーター)で、現役釣具屋スタッフの引本岳です。今回は「遠方のピン撃ち」について、解説していきたいと思います。

まず、想像してみてください。60~70m先に漁礁があるフィールド。ベイトの気配は無く、潮流は不規則で魚が付いている可能性は低い。ただ漁礁ギリギリにはカタクチやイナッコが沸いている。魚にコンタクトするにはギリギリを攻めるしかない…。

キャストフォームで決まる!

そんな時はタックルもさることながら、実はキャストフォームが大事だったりします。

紹介したようなフィールドで育った私のキャストフォーム、他の人から見ると独特なフォームに見えるらしいんですが、要は要点を抑えることが重要。実際、ピンを撃つこともできているんです。

3つの“力”を目いっぱい使う

元々腕力があまりない為、竿の力を目いっぱい利用し、また体の使い方を工夫して投げるフォームに自然となる。だから簡単にロングキャストのピン撃ちも決まる。

具体的なキャストフォーム

具体的な投げ方は、足を肩幅より少し広めに開き、投げたい方向に体を正面に向ける。タラシを少し長めに取り、強めに振り上げ竿を曲げる。この時に意識する事はベリーとバットの間にルアーの重み・遠心力で生まれる重みを乗せるイメージを持つこと。

その2つの重みを乗せて投げたい方向に出力を変える。この時に腰を回して遠心力を付け、エンドグリップを握っている腕をヘソに向かって瞬間的に絞ると竿が自然と「つ」の字に曲がり、3つ目の力「竿の弾性・復元力」が加わる。

この「ルアーの重み」「遠心力」「竿の復元力」3つの力を使う事で、“力む”ことなく放出まで移行でき、また力みが無い分リールを持つ腕のブレやラインから指を離すタイミングのミスが軽減される訳です。

最後の着水まで目で追える為、ギリギリの所でサミングして狙った事にルアーを落とせる…というのもこのキャストの強みでしょうか。

もっと投げたい…そんなときは

ロングロッドを使うベイターは100mオーバーのロングキャストが大きな目標としてあると思います。私のキャストフォームはピンに特化しているフォームではありますが、ある要点を意識すると夢の100mがグッと近くなります。

2つの要点

2つの要点、それは

①正面を向いていた体を少し半身にする ②最後のリリースの角度を少し上にする

…これだけ。

半身に構える事で腰の可動域が広くなり、より強い遠心力が加わり、リリース角度を30~45度から60度程に変えるだけで飛距離は格段と変わります。

あそこに届かせたい!あそこのギリギリを狙いたい!

そんな時にブレーキをギリギリ設定して高切れ…あるいはブレーキを強くし過ぎてポイント1m手前で失速…。大事なのはリールのブレーキではなく“フォーム”なんです。

ぜひ、キャストでお悩みの方はお試しください。

Fishman

「ゼロバックラッシュ」「飛距離」「高精度ピンスポット撃ち」を追求したベイトロッド専門メーカー。 怪魚ハンターとしても知られる赤塚ケンイチ氏が代表を務め、同氏の豊富な経験がフィードバックされたロッドは、繊細な渓流から秘境のモンスターまでさまざまなスタイルに対応するラインナップ。

 

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