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厳寒期の超大型ロックフィッシュ迎撃法【ハンター塩津が戦略とワームセレクトを解説】

寄稿:ハンター塩津
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新製品総力特集2025

塩津 紀彦 (ハンター塩津)(Norihiko Shiotsu) プロフィール

ホームフィールドは東北、北海道だが、大型ロックフィッシュを求めて全国を飛び回るロックフィッシュハンター。磯からモンスタークラスを狙う豪快なスタイルに「ハンター塩津」の愛称で多くのファンに親しまれている。茨城県出身、1977年生まれ

こんにちは、ハンター塩津です。
1月も下旬に差し掛かってくると、近年黒潮の影響をもろに受けるようになった南三陸以南のエリアを除く北三陸~北海道エリアの海水温は一気にグ~ッと下がり始め、エリアによっては5℃を下回る厳寒期へと突入していきます。

厳寒期のアイナメやソイ類(ベッコウゾイ、クロソイ等)といったロックフィッシュ達はどんな行動をとるのか?

水温の低下と共にアイナメやソイ類(ベッコウゾイ、クロソイ等)のロックフィッシュ達はどんな行動をとるのか? というと…

①水温の安定した深場に移動して越冬 (一般的なロックフィッシュの越冬パターン、数は多くサイズはまちまち)

②湾内や港内等の水の動きが少ないストラクチャーに身を潜め越冬 (深場へ移動する機会を失った個体が多く、活性は低く捕食時間のメインは夜間)

③真冬でも潮通しの良いエリアに残り越冬 (低水温でも動ける大型個体がメイン。数は非常に少ない)

大きく分けると、この3行動パターンに分かれて厳寒期を乗り越えます。

ここからは③の個体群『なかなか釣れないが釣れればデカい!』そんな真冬のシャローエリア攻略に欠かせないワームをご紹介したいと思います。

ワームチョイスのキーワードは
「ボリューム感はあるが一口サイズ」

この季節はベイトフィッシュもシャローエリアから姿を消すため、メインとなるベイトは厳寒期でもシャローにいる甲殻類(モガニやボケジャコ系のエビ類)、頭足類(マメイカやミミイカ)、虫系ベイト(ゴカイ類)になるケースが多くなます。

それに付け加え、シャローエリアで越冬するロックフィッシュの最大の特徴は、低水温で尚且つ水温変動が厳しい生息環境を生き抜くため、体力の消費を最小限に抑えるような活動をするようになります。

シャローで越冬するロックフィッシュは物陰に身を潜めエサが近づくのを待ち構えるスナイパー型捕食が捕食活動を行うようになる!

ハイシーズンのような体力消費量が多い追走型捕食ではなく、最小限の体力消費量で最大限のエネルギーを摂取する事が可能な、物陰に身を潜めエサが近づくのを待ち構えるスナイパー型捕食が捕食活動のメインパターンになる…、つまりは他のシーズンに比べると、より効率重視の捕食を行うようになります。

厳寒期のシャローエリア攻略にオススメワームの特徴は?

これらを踏まえ、厳寒期のシャローエリア攻略にオススメワームの特徴はというと…!

ホッグ系、クロー系ワーム:甲殻類や頭足類をイミテート

ボリューム感のあるワーム:低活性の魚でも反応し、喰わせのタイミング(ゆったりとしたフォール)を演出する事が出来る

味と匂いのあるワーム:この季節のロックフィッシュは視覚よりも嗅覚を重視した捕食行動を取ることが多くなるため

つまり、「味付きの甲殻系ワームをスローに動かす!」これが真冬の鉄板パターンになります。

オススメワームその①
『ガルプ!ファットホッグ3.2インチ』

ファットホッグ3.2インチは味と匂いで深いバイトへ誘うのはもちろん、口の小さなアイナメでも、一口で「スポッ」と口の中に納まるコンパクトなサイズ感…一言でまとめるならば「丁度良いサイズ感」が魅力のワームです。

喰い渋った低水温期のロックフィッシュは、バイトがあってもワームを少し咥えるだけでしっかりと喰い込んでくれないことがしばしばあるためこのサイズ感は大きな武器になります。

ガルプ!ファットホッグ3.2インチの詳細はこちら

↑ファットホッグにヒットしたアイナメ

↑ファットホッグ3.2でキャッチしたクロソイ

また、コンパクトサイズでありながらもファットなボディーがしっかりと水を押し揺らすため視覚的・振動覚の両方を刺激する強アピール力も兼ね備えています。

シンカーを重くしてボトムを攻めれば甲殻パターン。

軽めのシンカーを使用しフワフワとスイミングさせれば頭足類(イカ・タコ)パターン。

低水温期のボリュームのあるワームへ好反応だけど、活性は高くなくミスバイトが多い…そんな状況を打破したい時に投入したいワームです。

 

オススメワームその②
『ガルプ!パルスクロー3インチ』

「困ったときのパルスクロー」と呼ばれる程の定番クロー系ワーム。

ガルプ!パルスクロー3インチの詳細はこちら

ロックフィッシュはシーズンを通して捕食のしやすい甲殻類をベイトにしていますが、活性が低くなれば低くなる程、簡単に捕食ができて尚且つ高タンパクな甲殻類をメインベイトとすることが多くなります。

そんな甲殻類が大好きなロックフィッシュ達ですが、その中でも目の色を変えて真っ先に飛びつくのが「脱皮後の柔らかい甲殻類」。

脱皮後の甲殻類は、柔らかくて食べやすいだけではなく素早く動くことも出来ないため、遊泳力の低いロックフィッシュにとっては格好のベイトになります。

パルスクロー3インチはPVC系マテリアルのワームとは異なるガルプ特有の水に馴染む親水性マテリアルを使用しているため、脱皮後の柔らかな甲殻類が発する微波動を演出することが可能です。

クロー系ワームのアクションの要とも言えるクローハンド(クローの手)も、あえて大きく動くようにはせず脱皮後の甲殻類をイメージした微波動アクションを出せるように設計されています。アピール系のクロー系ワームに反応がなかった時に…、釣れなくて「困った時」にこそ試したいワームです。

↑パルスクローでキャッチしたアイナメ

↑パルスクローでゲットしたシマゾイ

 

オススメワームその③
『マックスセント チガークロー4インチ』

大きなクローハンドが特徴的なチガークロー4インチ
フラップ型の大型クローハンドが水をとらえて大きくバタバタと揺れる強アピール系のクローワーム。

マックスセント チガークロー4インチの詳細はこちら

ストレートリトリーブ(タダ巻き)ではクローハンドがド派手に水をかき回し、遠くにいるロックフィッシュに対してもその存在感を強烈にアピール。

高活性時や中層に意識が向いている時のロックフィッシュを狙い撃ちする時には、20グラム以内の軽めのシンカーを使用したスイミングもしくはリフト&カーブフォールで使用。

また、低活性時には着底後にフラップ型の大きなクローハンドがゆっくりと倒れ込むアクションが効果的で、1オンスクラスのシンカーを使用したリフト&フォールで「ストン!」とロックフィッシュの目の前に落とすイメージでアクションします。

↑チガークロー4インチで捕獲したクロソイ

口をなかなか使わない低活性のロックフィッシュ攻略時に「食」に訴えるのではなく、リアクションでバイトに持ち込みたい時などにも使っていただきたいワームです。

 

厳寒期はレコードサイズ捕獲のチャンス

厳寒期のフィールドは魚も少なく正直言ってなかなか釣れません…。ですが、体力のある超大型が狙えるのもこのシーズン。

魚は少ないものの釣り人も少なくストレスフリーで釣りが出来るのでレコードサイズを狙いたい人にとっては絶好のシーズンとも言えるでしょう。
真冬のキーワードは「忍耐力」。寒さに負けないで一発大物を狙ってみましょう!

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