中鉢幸佑が「吊るし」を深掘り
みなさんこんにちは! 中鉢幸佑です。
今回は前回記事でも記載させていただいた通り冬のシャローゲームで絶対に欠かすことが出来ない「吊るし」を深掘りしてご紹介したいと思います。
中鉢に吊るしを語らせると少々熱が入りすぎてものうるさいですが、お付き合いいただけますと幸いです(笑)。
タックルは!?
まず初めに!吊るしを行うには専用タックルが必須です。無ければ吊るしは出来ませんので、タックルからご紹介させていただきます。私が使用しているタックルは…
ロッド: フェンウィック リンクスLINKS610SMP+J “Power Finesse Special”
リール:2500番ハイギア
ライン:PE1.2号 ※リーダをつける場合はフロロの14lb or 16lb
何故このタックルなのかについては、これから各週投稿で順をおって説明していきますが、大江五三アングラーでまだ専用タックルを持ってない方はぜひいとも参考にしていただきたいです。
ティムコからスポンサードを受けてるからではなく、様々使ってきた上で自信をもって現状大江五三のオカッパリでは黄金比だと断言できるタックルです。
価格もロッド、リール、糸合わせて4万円を切っていますので、専用タックルではありますが、導入しやすい価格帯かと思います。
今回は冬のシャローゲームに焦点を置いて紹介しておりますが、吊るしは年中釣れるアプローチ方法です。習得すれば、年間キャッチ出来る魚は倍になると言っても過言ではありません。また、デカい魚にも有効なアプローチになります。約3年前の初冬のタイミングで、西大江川にて60UPをキャッチしております。
専用タックルで導入をためらわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、導入効果は絶大です。
吊るしの出しどころ、狙う魚の状態
さてさてここから本題に入りまして、吊るしの出しどころや狙っている魚のタイプについてご紹介していきます。先ずは出しどころですが…
写真のようなカバーの木の幹に糸を持たせてスモラバやネコリグを水面から順に吊り下げていくようにアプローチします。これが一般的な吊るしのアプローチです。
しかし、大江五三は圧倒的に護岸が多いフィールドです。すなわち吊るせるカバーが非常に少ないです。PEラインが必須のアプローチですので、PEラインが苦手とするマンメイドストラクチャー、すなわち護岸の壁に吊るすことは基本しません。
護岸をメインに吊るしたいのであれば、ベイトフィネス等のフロロラインタックルでのアプローチをお勧めします。大江川は元から岸際のカバーが少ないフィールドですが、五三川も護岸整備が進み、年々カバーは少なくなっているのが現状です。
ヨット池・牛池に関しましては、全面が葦に覆われていますので使えるエリアは広いです。
冬に限らず大前提の定義ですが、「カバーが少ない=吊るしは不必要」と考える方が多いですが、「カバーが少ない=カバーに付きたい魚の場所が絞れる」この考えの元、大江五三で吊るしアプローチを行っています。効率も非常に悪い釣りになります。カバーが少ないからこそ場所を絞りやすいので、むしろ大江五三に向いていると思っています。
テキサスやジグなども同じカバーを攻める際に使用しますが、吊るしとの圧倒的な違いは、食わせ能力の高さになります。厳しい状況になればなるほど、吊るしが有効になってきます。逆に、大雨で濁ったりして魚がイケイケの時はテキサスやジグで撃った方が効率的です。また、冬に多い爆風の日も精度が落ちてしまうので、吊るしには向きません。
元からシャローか?フィーディングか? 見分け方
次に狙っている魚についてですが、カバーに入っている魚というのは大前提として、基本的に浮いている魚になります。そして、フィーディングに上がってきた魚、元からシャローにいる魚の両方が釣れます。ここはとても重要です。見分け方は体色になります。
ここで指す、元からシャローにいる魚については、足元で越冬する魚のことではありません。まだ小さい魚が動けるタイミングでは口を使うこともありますが、最低水温期に入るとリアクションの釣り意外で口を使う事はほぼありません。では、フィーディングで上がってきた魚と元からシャローにいる魚の一体何が違うのか?
ズバリ、その後の考え方が変わります。
例えば吊るしで1本魚をキャッチしたとしましょう。年中シャローにいる体色が黒いバスが釣れた場合、それはそこのカバーが好きでずっと居着いている魚の可能性が高いです。釣れるとそのカバー・エリアがフィーディング場所と勘違いしがちですが、一概にそうとは言えません。私も吊るし新入生のころ、この事実に気付くまでは何度も同じカバーに入り直して時間をロスしてしまい、長い長いノーバイト地獄に陥りました。
体色が金色っぽい魚が釣れた場合は、フィーディングでシャローに上がってきている可能性が高いです。フィーディングに上がりやすい時間、場所だったと言えます。12/31大晦日に、同エリア2時間弱で4バイト2フィッシュと、複数匹がフィーディングに上がってきたタイミングに当てれました。
以上が吊るしの基礎になります。これを押さえるだけでも大きく魚に近づけると思いますが、一昔前と比べると大江五三も吊るしを行うアングラーが増えたので、ただ吊るすだけでは口を使わない魚が非常に増えました。
でも大丈夫です!
一般的なアプローチで口を使わない魚でも、次週から紹介する細かな注意点やテクニックで十分魚に口を使わすことができます。誰でも簡単に出来る事なので、紹介すると私の魚がグッと減ってしまうのが目に見えていますが…。その時はまた新しいテクニックを探します(笑)。