今江克隆のルアーニュースクラブR「マル秘ルアーを公開!イマカツ2025年リリース予定のNEWルアーを紹介」 第1225回
スライミーレイジースイマー3.9インチ
この「レインボーデッドチューブ」に先駆けて、予定よりカラーリング調整で少し遅れてしまったが、3月末~4月頭リリースが決まったのが「スライミーレイジースイマー3.9インチ」である。
以前、ここでも詳しく書いたので、詳細内容は割愛するが、「スライミーカラー」と呼んでいるヌメヌメしたヌメリ感を出した特殊塗装の3DR仕様が最大の特徴である。
今江克隆のルアーニュースクラブR「ヌメリ? トンボ? 2024年秋冬の新たなトライアル的新作ルアーを紹介」の巻 第1213回

スライミー3DR塗装を施した「レイジースイマー3.9インチ」。いよいよこの春デビューだ
ボディは結構バルキーな丸型で、ノーシンカーでも軽いネイルリグでもメチャクチャよく飛ぶ仕様になっている。
今江的最強で簡単に釣れるリグは1.8g~3.5g前後のジグヘッドリグと思っているが、オフセットフックでi字系っぽいミニスイムベイトとして、またネイルリグ、アラバマリグには最強の、リアルなフィッシュフォルムワームだ。

ミドスト・ボトストには無双の強さ。ノーシンカーi字巻きにも最高だ
動きは「ジャバロンスーパーリアル85」とは真逆の、実に細やかで繊細なテールの高速バイブレーションが特徴である。
一見、ヌメリのあるスライミー3DRに目を奪われるが、何気にスタンダードなワームカラーが、実はヤバい。
ヌメリが3DR以上に水に溶け込んで、シルエットのぼやけ方はワームカラーの方が強く、スレ切った目のよいクリアウォーターのバスには非常に効果的だからだ。

スライミーカラーは3DRだけにあらず。ワームカラーのスライミーカラーこそがリアルに渋い時には効いてくる。地味&ローインパクトはなにかと強いのだ
地味だからと「スライミーワームカラー」の威力を侮らないように。
ジンクスミニ3/4ozハマードWウィロー
最後に、めちゃめちゃ時間が掛かったが、苦節2年の歳月を経てようやく製品化ができたのが「ジンクスミニ3/4oz燐(リン)青銅ハマードWウィロー」だ。
ご存じの通り、コロナ禍でコロナ明けの海外のルアー生産工場の倒産・移転が相次ぎ、超長期にわたる入荷遅れや金型の流出などが起こったことで、「ジンクス」の新機種も、例外なくそのあおりを喰らったものである。

2年前には完成していたが製品化寸前で海外工場が…。工場を移管し、一から作り直したことでこの春デビューになった「ジンクスミニ3/4ozハマードWウィロー」
唯一無二の極薄高比重リン青銅ブレードを採用した定番スピナーベイト・「ジンクスミニ」のリザーバーや立木等のディープウォーター攻略用モデルで、最大の特徴は、加工が非常に難しい極薄高比重のリン青銅をハマード仕様に仕上げたことだ。
水を素早く確実に掴みながらも浮き上がりを抑え、ディープの一定層を水平に引きやすくするため、ブレードエッジを加工しない特殊加工のハマードブレードになっている。
イマカツ独自の「エッジ残しアバロンブレード」同様、このハマードのエッジ残しがブレードの素早い立ち上がりと、ほどよい巻き感を実現するキモの部分である。

イマカツ独自のアバロンブレード同様、エッジを残したエッジ残しハマードブレード。プレーン並みの鋭い立ち上がりに、甘い乱反射を発揮する
また鱗(うろこ)状のハマード加工でプレーンとはまた違う乱反射効果も実現しており、この重さとリン青銅特有の浮き上がらない抵抗の軽さを利用し、激シャローで超高速水面直下巻きリアクション釣法にも適している。

「ジンクスヘビー」よりコンパクトで軽い引き心地。浮き上がりにくいのに巻き感もしっかりあるエッジ残しのハマードリン青銅ブレード搭載
この「ジンクスミニ3/4ozハマードWウィロー」は、すでに十二分すぎるほどのバスを釣っており、ようやく2年越しでこの春デビューが決まった。

2年前に余裕で釣れまくっていた「ジンクスミニ3/4oz」。発売寸前に海外事情で生産ができなくなった不遇の名作がついに復活
斬新でこそないが、リザーバーや3~6mのややこしいディープをストレスなく攻略するには、あるととても便利なコンパクト・ヘビースピナーベイトである。
2月末出荷、3月頭には店頭入荷予定なので、ご期待ください。
今週はここまで!まだまだ来週もゲテモノ・キワモノ・時にワザモノ新作が続くかもしれません…業界騒然?のとんでもないのは最後まで㊙扱いにしてますので。