ガルネリウス67XM デルジェス63UL/ZZ
それではここからは、「釣りフェス2025」でエバーグリーン・ブースに展示される、2025年中のリリースが決まっている「カレイド」新機種を、順番にネーミングも含め初公開。
まずはすでに1月末リリースが決まっている「アメンボ・ストライダー」に続き、3月に予定されているのが、Built By 青木哲のスピニングロッド2本、「ガルネリウス67XM」と「デルジェス63UL/ZZ」だ。
「ガルネリウス」は「XM」という聞きなれない表示だが、エクストラミディアム、すなわち「MH」ではないが、限りなく硬さは「MH」に近い。
だが、「ティップが入るMH」ではなく、ティップは「MH」だが、全体ブランクスの印象はハードというよりタフで投げやすいことから「XM」表記となった。
あえてティップが入るT1100Gをメインクロスに採用せず、ややレジンリッチな高弾性30トンと40トンをミックスした構造で、重いルアーや抵抗のあるルアーでも垂れないティップの強さとタフなベリーバットが特徴の「XM」である。
「デルジェスUL」に関しては、カレイド史上もっとも軽く、最も高感度、そして最もフィネスに振り切った超繊細操作性スピニング。
本当の絶体絶命を抜け出すためのラストピースとしてラインナップした。
だが、バットパワーは健在。
ベロキラプター
次に、夏前にリリースが予定されているのが、インスピラーレとしては初のスパイラルガイドを搭載した「ベロキラプター」。
依然として玄人人気のある「クオッドツイスター」の後継機種だが、曲がらない強靭なバット部でガイドを全て回し切り、スピニングに匹敵する、ベイトロッドでは絶対に不可能なスラックを活かした操作感と、曲がるロッドの泣き所であるフッキング時の嗤い(わらい)を、完璧になくした特殊仕様の1本だ。
マーシャルイーグルS-1
ここまでは、開発過程からその存在が知られていたものだが、ここからが未公開の目玉ロッドだ。
その一つが、TOPトーナメンターも未だ愛用者が多く、現在もオークション等で中古品が高額取引されているサイトフィッシング用ロッドの最高峰カレイド「マッハS-1」の正統後継機種・戦闘鷲「マーシャルイーグルS-1」だ。
この戦闘鷲の開発には、TOP50でも屈指のサイト超人・河野プロが初期から深くかかわっており、ガイドセッティングに関しては、青木哲氏が旧「S-1」の代名詞だったプラスティックガイドのメリット・デメリットを完全にクリア、ブランクス組成は「S-1」をそのままに、さらにブラッシュアップした完璧なサイトロッドとして蘇った。
すでにデザインもブランクスも完成しており、夏の終わり~秋にリリース予定。
モンスターストリクス710XXXHR/M-46X
そして最後が、もう数年にわたり開発が続いてきたビッグベイトショート・ジャイアントディアウルフ611XXXHRのロングバージョン、「モンスターストリクス710XXXHR/M-46X」だ。
プロト過程でスパイラルガイドバージョンも存在したが、時間を十分に掛けた検証の末、通常のガイドセッティングに回帰した。
その経緯は、後日、詳細にスパイラルガイドのメリット・デメリットとして解説する予定だが、最終的に「710ストリクス」に関しては、ノーマルガイドセッティングがベストという結果になった。
同時に検証テストが長期にわたったことから、東レが一昨年発表した超高弾性高強度カーボン、ほぼ50トン相当の超高弾性ながら強靭性を併せもつ、現時点でのカーボン素材の究極ともいえる「M-46X」を、世界に先駆けて「ストリクス」にテストコンバートすることができた。
詳細はまだ明かせないが、その桁違いの軽量性と強靭性、スパイラルをも必要としなくなったインスピラーレ初のビッグベイト専用・モンスターロングロッドである。
以上、5機種がたぶん?2025年リリース予定の新型カレイドである。
5機種ともに釣りフェス直前発売号のルアーマガジンにて詳細解説、釣りフェス、フィッシングーOSAKAでは、現物展示されるので、ぜひ、手に取ってご覧ください。