今江克隆のルアーニュースクラブR「2025年イマカツ新作発表・第2弾!『バクソクシャッド』&『レインボーブレード』を紹介」 第1223回
「明けましておめでとうございます」というか、すでに元旦更新してるので、初ではありませんが、2025年初執筆なので改めて…ということで、今週も引き続き、2025年イマカツ関連新作発表の第2弾解説です。
第2弾は、なんと今月末にリリース!
第2弾は、なんと今月末には店頭リリースが決まっているTOP50強豪プロ、池原ダム、七色ダムの名手でもある山岡計文プロがデザインし、自分も開発に加わった「爆速(バクソク)シャッド5インチ」と、2月リリースが確定した新開発チャターベイト「レインボーブレード」だ。
この2つは、意外にトレーラーとの相性に悩みがちなチャターと、チャターの動きと威力を完璧にする専用トレーラーというコンセプトで、開発を始めたものだ。
ところが、通称「山ジャバロン」として試作したトレーラーだったが、これがチャタートレーラーとしてはもちろん、ジャークワーム、ジグヘッド、果ては超高速巻き、バックスライドリグにも抜群に使い勝手がよかったことで、単体での販売を決めたものである。
ジャバロン構造をトレーラーに!
知る人は知っていると思うが、もともと「ジャバロン」は、アメリカの試合でチャターのトレーラーとして猛威を振るい、様々なナンチャッテUSジャバロンが出てきたことでも分かるように、チャターの過剰な千鳥を効率よく抑え、すぐれた水掴みと震えを同時に実現するワームである。
ゆえに山岡プロが、その本家本元であるジャバロン構造をチャターのトレーラーとして採用したのは、極めて理に適ったアイデアだった。
しかも、それを体高がありフラット面を多く持つ「ジャークワーム」に転用したことが、イマカツルアーにいまだなかったジャンルとして、その必要性と存在感を確固たるものにしたのである。
特にテスト中、桧原湖で山岡プロが「山ジャバロン」のジグヘッド超高速巻きでモンスタースモール(マウスバス)を連発しまくったことから、「爆速巻きやんけー!!」との自分のひと言で「爆速(バクソク)シャッド」という名に決まってしまった。
もともと「ジャバロン」の蛇腹構造は、ベイトが全力で逃げる際に出す「シヴァーアクション」という、高速で細かく震える動きを模すことが得意ゆえ、チャターの速巻きのみならず、単体での速巻きにも適していることはあきらかだった。
それ以外にもライブサイトでの「水中逃がし」での喰わせにも大活躍することになったことで、もはや単体売りを否定することが逆にできないほど「便利で使えるワーム」になった。
フラットなボディは存在感があるが、下半身のハンパない柔らかさとジョイントで、サイズ感以上にフィネスでフッキングがとてもよいワームになっている。
使い勝手がよすぎる便利ワーム
他にも、ネイルシンカーをボディ各所に適所適重量で刺すことで、ジャークワームとしての性能の他に、ストップ&フォールでの「シミーアクション」も出すことができる。
これは、逆付けバックスライドセッティングでも同様のシミーアクションを出せるため、ジャークワーム以外でも、とても幅広い応用が効くワームでもある。
今江的にはエバーグリーンの「スタビル」と組み合わせて、カバーの吊るし用ワームとしても重宝している。
この「山ジャバロン」改め、「バクソクシャッド5インチ」を端的に解説するなら、シンプルだが、ベーシックでシンプルゆえに「何かと、とても使い勝手のよい便利ワーム」というのが、今江的感想である。
まあ、あの七色ダムでの動画撮影で、単体でも余裕で爆っているので、もはやワームとしての釣獲力は疑いようもない。
元祖・千鳥屋イマカツが満を持して出すチャター「レインボーブレード」!