今江克隆のルアーニュースクラブR「『アメンボ』と『息する子ギル』!2025年新作第一弾を公開」 第1222回
ハドル”ブレス”ギル3インチ
さて次は、2025年春リリース予定のイマカツの新製品第一弾だが、今江的超イチ押しが「ハドル“ブレス”ギル」3インチだ。
これは、もともと「ハドルギル」のダウンサイズ版として開発していたが、小さくなるほどに上下の柔らかなフラップアクションが小さく硬くなるため、リブを深く大きく、コアも細くする方向で、最初はテストをしていた。
だが、最初は一発オッケー!かと思いきや、テストするにつれ、ものすごくストレスになることが発覚した。
そのストレスが、「リブの開き」だった。
リブを深くするとアクションの柔軟性は確保されるが、同時に長時間使用しているとリブが不規則に開いてしまったり、薄いリブ同士が引っ付いたりで、どうにもブサイクでテンションが下がってしまった。
これは、トレーに入れて長時間放置するとなおさら顕著で、開いたり変形したりリブのクセ付がひどくてストレスだった。
現実、バックスライドで使用しているとリブが開くと回転フォールしたり、小さいサイズゆえに、しっかりと水を掴んでいないスカスカした感じも嫌だった。
エンガワ?
そこで、ふと思い付いたのが、中学生の頃、リングワームのエッジにブリッジを設けて、リブとリブの間に空気をはらませ、シェイクに時に気泡を出してバスに気付かせるコンセプトの「ブレッシングワーム」というのがあったことを思い出した。
中高生時代に大流行したワームなのだが、かつて、そのオマージュとしてネコリグ用に「ブレスキャット」を試作したこともあった。
その気泡をはらませるブリッジを「ハドルギル」のリングリブに応用したのが「ハドル“ブレス”ギル」だ。
透かし写真を見ればよく分かるが、「ハドルギル」のリブの円周上にごく細いヒラメの「エンガワ」を設けてみたのだ。
このストレス解消から考えた工夫が、想像以上に実釣面で大当たりした。
うれしいオマケ
エンガワを設けたことで、柔らかな上下の動きを損なわず、重めのテキサスリグでも着底後まで空気をリブ間にシッカリはらみ、動かすと気泡が離れたバスに存在を気付かせる。
同時に、気泡と電波抵抗値が増えたせいか「ライブソーナーでダントツによく映る」という、最もうれしいオマケもついてきた。
ジグヘッドリグで中層で軽くジャークすると明確な波動ライン?がモニター上にクッキリ映し出され、あきらかにエンガワ無しのプロトモデルより水の掴みがよくなっていることを示している。
お陰で「ハドルブレスギル」を使うと、モニターへの映りが抜群のためライブサイトがとても楽になった。
もちろん一番のストレスだったリブの変形や開き、保管時のクセ付も完璧に解消された。
異質な釣れ方
そのブレス効果なのか、何なのか、「ハドルブレスギル」に進化してから久々に「明らかな差」を実感として感じられるほど、大小問わず、リグ問わず、やたら釣れるようになった。
これほど「異質な釣れ方」を明確に感じたのは、久々のことだ。
というか、この「エンガワ」は「ハドルギル」全てにマジでリニューアル採用したいほど、効果明確でナイスな工夫だったと思います。
リリースは春ごろに予定してます。
ということで、2025年EG&IK新作第一弾は、「アメンボ」と「息する子ギル」でした。
来週は、第2弾を公開予定です。
今年もよろしくお願いいたします!