ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「『アメンボ』と『息する子ギル』!2025年新作第一弾を公開」 第1222回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

ルアーニュースR読者のみなさん、明けましておめでとうございます。

今年はなんと元旦更新という、血も涙もないルアーニュースRを、今年もよろしくお願いいたします。

さて、ということで新年一発目のルアーニュースクラブRは、今週から3週(予定)にわたって、「エバーグリーン」&「イマカツ」の初公開2025新作ロッド&新作ルアーを発表していきます。

2025年目玉の新作ロッド

まずは年末、自分もエバーグリーンも、果てはルアニューのY取締役をも真っ青させた、「スーパーレイブン」にも匹敵する2025年目玉新作「ストライダー67MHF-ST/SS」、まさかのルアニュー先手スッパ抜きネタバレ事件の詳細からだ。

本来は、元旦に、満を持して発表予定だったのだが…。

年末、自分もエバーグリーンも知らぬ間に、まさかのルアーニュースRにスッパ抜かれたインスピラーレの2025年目玉機種の一つ「STRIDER(ストライダー)」。元旦デビュー予定が完全に狂ってしまった…

この「ストライダー67MHF-ST/SS」は、自分のトーナメントを見ている方なら、すでに2023年後半から「スーパーレイブン」と並ぶ主戦力として、記憶に残る活躍をしていたロッドである。

一昨年のTOP50遠賀川戦、Basserオールスター戦で、ともに窮地から上位入賞、表彰台に繋がる値千金の活躍をしてくれたロッドだ。

23年最終戦遠賀川でメインロッドとして活躍した「ストライダー」。この時は「リグラー」の2.7gネコリグで使っていた

23年バサーオールスター戦で、初日ラスト、表彰台へとつながる起死回生の1本をこれまた「リグラー」の2.7gネコリグで射止めた。「ストライダー」は、窮地でこそ本領を発揮するトーナメントロッドだ

その名の通り、「STRIDER(ストライダー)」とは「アメンボ」の意味で、軽量級ルアーを、まさにアメンボのごとく軽やかに水面を滑らせ(スキップ)、なおかつ「無音着水」に近い完璧な精度でのスポットシューティングを行うためのロッドである。

「ストライダー」とは「アメンボ」という意味。名は体を現わすスキッピング性能、テクニカルなライブサイト操作性に秀でた次世代バーサタイルベイトフィネス機種だ

昨年末、ライト~ミドル級バーサタイルの極め付けとしてデビューした「スーパーレイブン」に対し、いわば「ストライダー」は、フライ~バンタム級に位置する操作系ベイトフィネスロッドである。

「ストライダー」は、玄人アングラーやプロ選手から長年にわたり高い評価を得ている「カレイド・スティングレースーパーシェイク63ML」の現代進化版正統後継機種であり、現時点での今江的ベイトフィネスの終点となるであろうロッドと思っている。

次世代「バーサタイルベイトフィネス」

このロッドの最大の特徴は、まずインスピラーレRSシリーズとしては唯一のソリッドティップ搭載機種であり、「スーパーシェイク」から実に7年以上も後継が出なかったモデルである。

その最大の理由は、強度面、軽量ルアーの操作面で勝る「スピニングPEパワーフィネス」に、「ベイトフィネス」が完全に喰われていたからに他ならない。

無理の効かないフロロ6~8lbを使った63クラス、MLアクションロッドは、バスの大型化、バンク(陸)スタイルアングラーの主流化によって、出番が激減したのだ。

だが、ベイトフィネスはブームで終わったわけではない。PEパワーフィネスの汎用化とともに「バーサタイル性をもつベイトフィネス」へとフェイズを変えて、次世代スタイルに変化したといってよいだろう。

今度は、スピニングPEパワーフィネスが苦手とする部分に勝る性能、すなわち着水音を殺したピンポイントシューティング、キレがありながらナチュラルな操作性、そしてフライ~バンタム、時にフェザー級ルアーまでカバーする、パワーを併せ持つベイトフィネスが、次世代の「バーサタイルベイトフィネス」である。

その意味は、イージーで高精度な軽量ワームのスキッピング能力、操作性はもちろん、現代の象徴でもあるライブソナーを使った中層でのクイックかつダイレクトな操作性、果てはシャッドや3.5~7gクラスのチャター系やスピナーベイトまで、臨時的にカバーするベイトフィネスだ。

「ハドルブレスギル3インチ」のジグヘッドリグでのライブサイトでは「ストライダー67」をメインで使う。メリハリの効いた操作性とキレのあるアクション、フッキングが可能だ

「ストライダー」は、そのために過度にお辞儀をしない高強度ソリッドティップを搭載しながら、いびつではなく、滑らかに入るMHクラスの強靭なベリーバットを持ち、なおかつ63から67へと4インチアップ。

にもかかわらず、総重量は「スティングレイSS」の109gを、10g以上も下回る軽量性(プロト段階で95g)と、強度を併せ持つロッドである。

インスピラーレRSとしては唯一の高強度ソリッドティップ採用。ティップの垂れを最小限に、極軽量ルアーでもラクラクと高精度でキャストできる操作系ソリッド

アメンボスキップを誰でもイージーに

「ストライダー」は、誰もがイージーにアメンボスキップを実践できるよう、ピッチングでの手首の可動域、スナップを最大限活かせるベリーショートのシングルグリップを採用している。

「ストライダー」の特徴でもあるベリーショート、シングルハンド風リアグリップ。身体の前面で邪魔にならず、ピッチングでの手首の自由度が格段に上がるセッティングだ

そして、そのベリーショート&シングルグリップを完璧にサポートし、ロングレングス化、超軽量化に貢献しているのが、カーボン素材ベースの超軽量(従来比30%アンダー)、高感度設計の富士工業「技徳」グリップである。

「ストライダー」の軽量性、高感度、シングルハンドでの高いグリッピング力に多大な貢献をしているのが技徳カーボングリップである

触った第一印象が「強っ!!」と思う人が多いようだが、0.9gネイルシンカーの4インチストレートワームや1.8g~3.5g前後のスモラバ、「カバースキャット」など3インチに満たない小さめのイモグラブ系も、超気持ちよくアメンボのごとくカバー最奥へと滑り込ませ、そこそこ強引なやり取りもできるロッドと思ってもらえばよい。

ブランクス組成に関しては、ページの都合上、正月明け公開のエバーグリーン公式WEBサイトにて確認してほしい。

リリースは1月末店頭入りが、すでに確定しています。

2025年のイマカツの新製品第一弾を公開!

1 / 2
次へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」