「北湖のパターンは?」
さて、南湖に対して北湖のパターンは、さすがに11月になると北西風で荒れることが多くなり、1週間に3、4日は北西風で長浜からの東岸は釣りになっていない。しかし、北西風に強い北湖西岸は台風によってウイードが完全に抜けておりウイードエリアというパターンが存在しない。
ウイードエリアとしてパターンが通用するのは台風の風上となった北湖の東岸エリアのワンド状エリアのみで、尾上、片山、沖島などに若干残っているが、この時期になって北西風が正面から当たるエリアとなってしまい入ることができない。この時期になって「台風の風向きが北西だったら…」と恨めしく思うほど向きが悪い。
そこで、北湖でも西岸エリアなどの風裏となってくると、外ケ浜浚渫、奥出湾、沖島となってくるが、沖島は11月末日までは航行規制区域になっており、12月1日以降ではないと風裏エリアとして使うことができない。そのため、北湖の最北端の奥出湾、外ケ浜に多くのボートが見られる。
南湖から近いエリアでは和邇川沖、ラフォーレ沖、野洲川沖、日野川沖などの10㍍超のディープフラットでの勝負となるが、こちらは風に弱いエリアだ。そのため、北西風などが吹きつけるようになると週の半分以上が釣りにならないので、日を選ぶパターンとしてしか存在しない。
南湖よりは北湖の方が10㍍超のエリアやウイードエリアで20㌢程度のサイズの数釣りは可能だが、実際に大型を狙うパターンとなると風の影響を受けやすいだけに、南湖よりも安定はしていない。
北湖では最北の奥出湾と外ケ浜にボートが集まる。南湖よりイージーな日も多い
ただ、水温の安定度は南湖よりも高く、11月19日現在で17度となっており、水温の低下も北湖西岸ならば風上となるのと、ディープの水深があるので下がりにくく水温が10度を切るのは南湖よりも遅い。
そのため、数釣りも含めて南湖よりはイージーな日が多く、北湖ならば2ケタ釣果の50尾超えもありうるし、サイズも50㌢クラスのボテボテの北湖体型のバスを狙うことも可能だ。
そのため無風の日や風の弱い日には、北湖の大浦、長浜からだけでなく、南湖からも外ケ浜ぐらいのエリアまでボートを走らせるアングラーの姿も見かける。