ソルトインマテリアルで一世を風靡したゲーリーヤマモト
皆さんご存知の通り、ゲーリーヤマモトカスタムベイツ社は素材に大量の塩を混ぜ込んだ素材の開発に成功し一世を風靡した。このゲーリーマテリアル無くして高比重ノーシンカーというジャンルは生まれなかっただろう。現在、各メーカーから塩入りのワームが多数発売されているが、水中での拡散力、混ぜ込む塩の含有量といった点においてゲーリーマテリアルを超えるものは未だに皆無と言っていいだろう。
新生ヤマモトベイツが生んだ新素材
2021年、ゲーリーヤマモトカスタムベイツ社はGSM Outdoorsの傘下となり、『ヤマモトベイツ』とブランド名を変更して新たなスタートを切った。今後ゲーリーヤマモト製品はどうなってしまうのだろうと不安に思った日本のファンも少なくなかったはずだ。
ところが新生ヤマモトベイツはそんな不安を吹き飛ばす勢いで新製品のリリースを続けている。
その中で注目するべきは〝メガフローターフォーミュラ〟を混ぜ込んだという新素材だ。これは高比重とは真逆で、浮力を併せ持った素材となる。これまでのソルトイン素材に縛られないスタンスでの新製品開発によってアイテム数もさらなる拡がりを見せている。
ご覧の通り、水を張った水槽にワームを入れると全体が水面にポッカリと浮いているのがわかるだろう。
これまでにも浮力を持たせたワーム素材というのは存在した。フォームPVCと呼ばれる微細な気泡をワーム素材に混ぜ込んだもの(フローティングワームや虫系などに多い)、そしてエラストマーだ。これらにはそれぞれメリットとデメリットがある。
メガフローター フォーミュラ |
フォームPVC | エラストマー | |
浮力 | 〇 | 〇 但しバラツキが発生しやすい | ◎ |
透明感 | 〇 | ×(白濁する) | 〇 |
フックの貫通性 | 〇 | 〇 | × |
メガフローターフォーミュラ素材に関しては、浮力に関してはエラストマーほどの高浮力ではない。ゆっくりと浮き上がるスローフローティングレベルと言えばイメージしてもらいやすいだろう。
しかしこの素材の良い点は、ワーム素材そのままの透明感を維持したままで浮力を持たせることに成功した点だ。フォームPVCのように白濁することがないのでカラーの発色が良く、ワームフックの抜けに関しても支障がないため、あらゆるリグで使用出来る。
ビッグサイズのリボンテール、イチワーム
アメリカでは2023年に発売された製品だが、メガフローターフォーミュラを採用した10インチのリボンテールワーム『イチワーム』が2025年春にスミスから発売となる。
ボディーはリングリブ形状となっている。かつて日本でも人気を博したギドスリンガーがそうであったように、リングリブボディー+リボンテールの組み合わせはこのタイプのワームでは王道のセッティングだ。バスの食感も良いのか喰った後にワームを離しにくいという効果もある。
動画内の水中映像を見てお分かりの通り、着底時にテールを上にして立ち上がっているのがわかるだろう。しかもその状態でテールがユラユラと揺れてバイトを誘っているのがよくわかる。メガフローターフォーミュラ素材の良さはまさしくここにある。
カラーラインナップ
イチワームは全16色のカラーラインナップが用意される。
021 ブラック ブルーフレーク
208 ウォーターメロン ブラック&レッドフレーク
213 パープル エメラルドフレーク(ジュンバグ)
297 グリーンパンプキンペッパー
301 グリーンパンプキン グリーン&パープルレーク
305 ベビーバス
356 プラムアップル
363 グリーンパンプキン ブルーフレーク
387 モウドグラス
414 ティラピアマジック
415 プラムキャンディー
417 ブルー ブラックフレーク
700 ブルークロー
900 レッドシャッド
952 バマバグ
963 グースベリー
なお、パッケージに関してはヤマモトベイツの世界標準となる黒を基調としたパッケージ入りとなる。
6本入
価格:オープン
2025年4月発売予定。
来シーズンのビッグバス狙いには是非用意しておきたい。