【冬の低活性時ほど拘りたいフック】各号数の使い分け方にも注目！ジャッカル“田中亜衣”が詳しく解説「ビンビンフック無双」の魅力

2024年12月07日連載：ジャッカルソルト

寄稿：田中亜衣

皆さん、こんにちは。“田中亜衣”です。

暖かかった秋も、12月に入りグッと気温が下がり本格的な冬到来ですね。海の中もまだまだ暖かいとはいえ、急な冷え込みの影響で、海水温も急激に下がる日が多くなっています。流石にマダイたちも適水温とはいえ、急な冷え込みの時は低活性でフックアップさせることが非常に困難になってきます。

とはいえ、低いながらも水温が安定すれば活性も上がり、釣りやすい状況になるのですが…こういった活性の上下を繰り返しながら、真冬に突入していきます。

田中亜衣（Ai Tanaka）プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフキックス)」をスタート!　キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

シビアな時ほどフックには拘りたい

先に述べたように、冬でも活性の良い日もあればそうでない日もあります。

年内はまだまだ海水温も暖かく、比較的マダイは釣りやすいですが、年が明けて徐々に水温が下がり、2月に入ると本格的に低水温期になります。タイラバゲームで海水温が下がるに連れて、気をつけることはシビアな状況だけに増えてきます。

例えばリーリングスピードはいつもより、かなりスローが良くなる傾向だったり、地域によってはネクタイのカラーなんかもガラッと変わったりします。

そんな中、一番重要で釣果として表れやすいのが“フックセッティング”です。

ジャッカルのビンビンフックには「ビンビンフック無双」と「ビンビンフック乱舞」という2種類の異なる形状のフックがあります。

その中でもシビアな状況に使って欲しいのが「ビンビンフック無双」です。もう沢山のタイラバフリークに愛用され、周知されていると思いますが、改めて「ビンビンフック無双」の特長からお話します。

ジャッカル公式「ビンビンフック無双」詳細ページはこちら

ビンビンフック無双とは？

まずは何と言ってもワイドゲイプの“ストレートポイント”。

マダイの口元周辺へのインパクトの良さは、群を抜いていますよね。

今まで乗せることが難しかったショートバイトも、確立良くインパクトしてフックアップに持ち込むことのできるフックです。後はショートスロート（ポイントの立ち上がりが短い）という、一見バレやすそうな形ですが、その短さ故にマダイが首を振る度に、縫い刺ししたように、次から次へと身を貫通して釣り上げた後に、フックを外すのが面倒なことも多々あるくらいの刺さり具合。

号数別の使い分け方

さて、「ビンビンフック無双」ですが、小さい方から7号、8号、9号と3つの大きさがあり、それらをどう使うかで、同船者と比べてアドバンテージとなりうるのです。

8号はバーサタイル

私が良く使うフックは8号。

このサイズをメインとして、魚のアベレージサイズで変えています。まぁ8号で大体は事足りる感じとお考えください。

アベレージサイズの小さい時はあえて大きい9号

次にアベレージサイズが小さい時。

こんな時は9号の出番。「えー、なんで魚が小さいのに大きな9号？」と思われた方も多いと思いますが、これにはタイラバに対してのマダイのバイトの仕方に秘密があります。マダイはその強靭な顎と歯で獲物を噛み、そして首を振ってベイトの動きを止めたり殺してから捕食します。その行為があの独特な“カツカツカツ…”といったアタリです。タイラバゲームでは、ネクタイの周辺に散らしたフックが首を振りバイトしているマダイにインパクトしてマダイ自身がフッキングを完了するといったメカニズム。

よく「アワセ無くて良い」というのはそんなトコロからです。

ということから9号というフックはさらにゲイプが広いため、マダイの体のどの部分にもインパクトしようとします。そのようなフックが大きなマダイにインパクトすると、口元周辺の柔らかい部分になら大丈夫ですが、頬っぺたやその他の硬い部分にインパクトするとフックが魚体を貫けずにファイト中に伸びてしまいます。

逆に小さなマダイなら魚体そのものが柔らかく、何処にインパクトしても貫いてくれます。あと、小さいマダイは大きな個体と比べて、バイトもしつこくなくすぐに離してしまうため、大きなフックが有利です。そういった観念からマダイのサイズが小さいほどフックサイズは大きくすることがベスト。

つまり7号は大きいサイズでもシッカリ掛かる

ちなみにフックサイズを小さくすればするほど、硬い所にインパクトしても上手くフックポイントが滑ってくれて、柔らかい部分にフックアップさせやすいのです。

ジャッカルのビンビンシリーズ「ビンビンフック無双」は、バラ鉤やアシストプラス（アシストライン付き）、ネクタイフックセットなど、色んなニーズに応えれるようにリリースしております。エキスパートな釣り人はバラ鉤をご自身で結んでいる方も多いと思いますが、まずは「ビンビンフック無双アシストプラス」を試してください。

ジャッカル公式「ビンビンフック無双」詳細ページはこちら

使用されているアシストラインの張り具合や、ハリスの長さも徹底的に考えて作られております。例えば、ハリスの長さはネクタイの動きを妨げることのない長さで、同じネクタイを使っていても動きが悪くなると、バイト数も減るといった“中々気づきにくい”部分に注意して作られております。後、アシストプラスには4アイテムありまして、フックの数とフックの大きさが違います。

例えば…

・基本的には「8号の2本鉤」

・チャリコが多い時や、ショートバイトばかりでどうにもならない時は「9号の2本鉤」

・ファイトの途中にバレやすい時は「7号か8号の3本鉤」

というように使い分けると、ライバルに差がつきます。

これから水温の低下と共に、タイラバゲームの差が出るシーズンになります。テクニックや経験だけではどうしようもない部分を、フックのセッティングでカバーして竿頭を目指してみてください。きっと新たなステージを感じていただけると思います。

それでは皆さま、良い釣りを。