今江克隆のルアーニュースクラブR「これは沼る…人生初!エリアトラウト(管理釣り場)プラッギングで50cmUP捕獲」の巻 第1218回
さて、今週は、他にネタがあったのだが、予定外の番外編です。
12月の一週目週末日曜日は毎年、自分の琵琶湖ベース「ミックバスクラブ」の忘年会に参加するのだが、今年は某雑誌での一大取材の出発が、バサクラの影響で日曜日にずれ込んだため、無念の欠席。
せめて長年お世話になっているミック社長に年末の挨拶だけでもと、土曜日にミック社長が経営し、幼馴染で元TOP50プロの小川ヨシヒロが勤務する、滋賀県の真野にあるトラウトの管理釣り場「アクアヘブン」に急遽行くことになった。
ただ、自分はバス釣り以外の釣りは全くしないので、この日もたまたま集合場所がアクアヘブンになっただけで、手ぶらでの訪問になった。
だが、これもたまたまイマカツで今冬のお試し企画として静岡の一般アングラーとたまたま試作していた「ワドルバッツ」の最小モデル「豆バッツ」をヨシヒロのお土産として持参することにした。
「豆バッツ」誕生まで
実はこの「豆バッツ」は過去、「悪魔の千鳥」で一世を風靡した「ワドルバッツ」を世に出した時に、当時、まだ今ほど爆発的な人気ではなかったエリアトラウト用に、すでに「マイクロバッツ」として試作されていた極小の「バッツ」があった。
だが、自分が全くトラウトに興味がなく、「ワドルバッツ」、「ビッグバッツ」、「リトルバッツ」の生産に追われるうちに忘れて、お蔵入りになった経緯があるものだ。
だが、近年のエリアトラウトブームの影響で、冬季関東の東山湖を中心にやたらとモンスタートラウトを仕留めているアングラーがいた。
それが、イマカツのバス釣り投稿トーナメント企画「LFKDチャンピオンシップ」のキングに輝いた経歴のあるハンドルネーム「ハンター」さんだ。
メーター級のトラウトが釣れる稀有な管釣りとして知られる東山湖で、2年前まさかのモンスターキラーとして「管釣りキラービルミノー」ブームを起こしたのも、実はハンターさんである。
バス釣りでも「人間バイブレーター」と呼ばれた驚異の超振動シェイクは、フィッシングショーの舞台でも実演され、衝撃を与えたアングラーだ。
そのハンターさんが、イマカツの昔のブログを見ていて、昨年から「マイクロバッツ」の悪魔の千鳥は、絶対に管理釣り場でヤバいです!と、熱心にリクエストしてくれたことで、大昔の試作金型を倉庫から引っ張り出してハンターさんように試作してみたのが、豆並みの小ささの「豆バッツ」である。
完全ノータッチのうちに試作が繰り返され…
正直なところ、エリアトラウトに全く興味がなかった自分は完全ノータッチで、イマカツの長井とハンターさんが連絡を取り合って試作を繰り返していたようである。
ちなみに、ベースデータと金型は10数年前のものが使えたので、金型償却を考えないでいい分、超少数でもとりあえず生産は可能。
この冬、お試しに少しだけ生産してみようかな?程度に考えていたモノだ。
それだけに開発プロモーションもノータッチだったのだが、こちらはハンターさんがアメブロで詳細に、その経緯とテスト模様を紹介していたので、興味のある方は読んでみると、かなりいろいろ管理釣り場、エリアトラウトで参考になることあると思う。
生まれて初めてのエリアトラウト・プラグフィッシング
そんなこんなで、今回たまたまアクアヘブンに行ってミック社長に挨拶を済ませた帰り際、ちょっと実際に「豆バッツ」を投げてみたくなり、管理人ヨシヒロにレンタルロッドを借りて、ホイチョイ管釣りプラグフィッシング初体験。
何気にバス以外の管理釣り場で、ルアーで釣るの初めての経験、週末で常連お客さん達のいる中、ちょっとこっぱずかしい気分でキャストすること数投。
あっさりと「豆バッツ」丸呑みでグッドサイズの奇麗なトラウトが釣れて、ちょっとマスプロ気分。
ハンターさんと長井がセッティングした「豆バッツ」は「ワドルバッツ」とはまた違った方向性で千鳥すぎず、誰でも扱いやすく、分かりやすい、簡単な豆プラグに仕上がっていた。
ただ、自分は速攻で「コレって、バスにもメチャええんちゃうけ!?」とヨシヒロに言ってしまっているあたりが、職業病である。
50cmUP!
ただ、ヨシヒロいわく、管理釣り場でクランク系で釣るのは結構難しいとのアドバイスがあった。
ふーん、そうなんや…と、何も分からないがゆえのバスフィッシング風感覚で色々試したが、ハンターさんが「デッドスローが最強」といっていたのを思い出し、言う通りにデッドスローで巻いてみると微かなバイトの後にギューンっとひったくられた。
それはアクアヘブンでは、なかなか難しいらしい?50cmUPのレインボー!。
なっかなかの、バスとは全然違うウネウネファイトを超心細すぎるレンタルタックルでいなし、管理事務所から大きなネットをもって必死で走ってきてくれたヨシヒロが、これまた必死のランディング。
なかなかの緊張感の中、立派な50cmUPレインボーを初めて釣ることができた。
ちょっと(多分、かなり…)叫んでしまったが、周りの視線が超気持ちよかった。
場所が固定された中、ルアーとテクと経験だけで勝負が決まるエリアトラウトゲーム、「あー、これがエリアトーナメントにハマる理由なのね…」と、妙に納得してしまった。
ハマる快感、沼るヤバさを実感!