=フィーディングは水面から水中へ=
この時期の釣りはズバリ、ベイトフィッシュなのだが、ベイトがいるからだけで釣れるほど甘くもない。北湖では漁礁や岬などに大量のベイトフィッシュがいても食わないことが多い。下手をすればベイトがいるけれども、バスがいないという状況にも多々でくわす。
秋はベイトフィッシュという格言通りなのだが、問題はベイトフィッシュを捕食している瞬間であるフィーディングに注目しなくてはならない。
バスはベイトフィッシュのいるエリアで、ベイトフィッシュを捕食している。問題はその捕食の瞬間や仕方をしっかり理解しておかないとバスにルアーを食わせることができない。そのため、この時期に大型サイズを釣ったり、2ケタ以上の数を釣っているアングラーというのはフィーディングというものをしっかり理解しているのだ。
ここからは釣るために大きなヒントが隠されているので、しっかりと読んでほしい。
まず、10月中のフィーディングは水面であった。10月の北湖岩礁のある岬でカレントが巻き込んでいるスポットでは大量のベイトフィッシュが、岬を回り込んだカレントの弱まるシャローへと入っていたが、シャローにあがるのは夕方の北西風が弱くなったタイミングだけ。そのタイミングが16時45分頃に発生していて、その瞬間だけバスは狂ったように水面にめがけてベイトフィッシュを捕食していた。
この時は、フィーディングがはじまるまでは岬側の水深10―15㍍でフリックカーリー4.8㌅のヘビーDSでスイミングさせてフィーディングしていない個体を釣っていたが、16時45分になるとシャロー側の水深2㍍にバスがボイルをはじめるので、その時にはロングキャストのできるライザーベイト007をPE0.8号にリーダー10㍀を付けてスピニングでロングキャストしてベイトフィッシュが沈まないようにディスタンスを取って攻略した。時間にしてものの15分程度だが、そのタイミングは狂ったようにライザーベイトでヒットした。