皆様こんにちは。O.S.P開発のメキシコこと“鹿目大樹”です。
前回は「フェイキー太刀魚」の開発エピソードをお話させていただきました。
O.S.P公式「フェイキー太刀魚」詳細ページはこちら
【高感度/タチウオの捕食レンジが分かるジグ】開発者が語る「フェイキー太刀魚」という新作メタルジグについて/O.S.Pスタッフ鹿目大樹
さて、今回はカラーについてお話したいと思います。
鹿目 大樹(Hiroki Kanome) プロフィール
全11色を4タイプに分類/アピールの強弱で使い分ける
カラーは全11色展開。
基本的に全国どの海でもお使いいただけるカラーを中心にラインナップしました。
大きく分けると、アピール重視の“シルバー”、“ピンク”、“ゴールド”。そしてより自然にタチウオを誘う“ナチュラル”の4つに分類できます。
ご覧の通り、同じ系統のカラーでも多少カラーデザインが異なっていたり、ゼブラが揃っていたり…“同系統のカラー内で微調整”が可能に。ゼブラ、グロー、マット、ケイムラの要素を取り込み、1日の流れを組み立てることができます。
ただ、ジギングにおいて釣れる/釣れないという理由は、カラー以外にも沢山の要素がありますが、今回はそれを排除して、カラーのみに絞って解説していきたいと思います。
朝イチに入れるカラーは「自分のお気に入り」
コレで釣れれば、お気に入りカラーの信頼度はさらに上がるでしょう。
そのままアタリが止まるまで使って下さい。そんなこと記事に書く事か! という声が聞こえてきそうですが、実は大事な事です。パイロットカラーというやつですね。
“いつもの色”を沈めた時、どれくらい沈めたら見えなくなるか? コレが判断基準になります。さて、アタリが止まりました。まず確認すべきは、自分は釣れず周りは釣れているのか、自分を含め誰も釣れていないのか?
前者であれば、周りの釣れている近い色にチェンジ。後者であれば、潮の色に合わせてカラーローテーションしていきます。 この“潮の色”というのは、前日の気象条件や潮の流れ、プランクトン、酸素含有量などで毎日変わっているといっても過言ではありません。澄み潮からどちゃ濁りまで様々。自分のパイロットカラーは、“シルバー”、“ピンク”、“ゴールド”のようなアピール系でしょうか? また、“ナチュラル”でしょうか?
いつもより沈んでいくジグが良く見えるようであれば、潮は澄んでいます。使っているカラーを“ナチュラル”に変えることが釣り人の心理。しかし、“シルバー”、“ピンク”、“ゴールド”のアピールカラーに変え、リアクション効果を狙うのも1つの手段。逆に濁っている場合、より目立つカラーに変えるのが有効。 濁るほど、太陽光が遮られるためフラッシング要素が使えなくなるので、グローが有効になってきます。そういった意味で“ソリッドピンクラメ MJ28”はまさに濁り潮対策としてラインナップしました。また、“江戸前ケイムラ MJ05”は、フラッシング効果が無くなるにしろ、魚には紫外線が見えていると言うのは今更な話。こちらもカナリ濁りに有効です。
そして、これらカラーに反応がなくなった、または反応しない場合にはゼブラカラーがオススメ。全4色のうち2色はグロー仕様なので、まずはグロー仕様の物からお使いいただき、その後は他2色のゼブラカラーをお使いください。
他、“シルバー”、“ピンク”、“ゴールド”でまだ挙げていないカラー、そしてナチュラル系…というアピール力の強弱で普段使い分けています。
今やタチウオジギングでは定番「パープル系」から考える
実は昔“紫のジグは釣れない”と言われ続け、最後まで売れ残るのはパープル系でした。しかし、某有名ジグメーカーは“パープルは絶対に釣れるから、宣伝してほしい”と各船宿にお願いしたそう。船宿も最初は半信半疑だったそうですが、次第に釣れることが認知され、今ではド定番。固定概念に囚われない大切さを知ったエピソードの1つです。
パープルカラーも3色ラインナップしています。潮の色の事など諸々書きましたが、いざフィール ドに立った時の直感を信じるのも大事な事だと思います。
色のことを色々書いていると、ラインナップに無い色を色々試したくなってきました。色々色々いろイロ… 水中で目立つ色は白や黄色だそうです。
真っ白ケイムラとか、目玉焼きグローなんてどうでしょう? 効くと思うんだよなぁ。会社に内緒でテストしてみます。出しても売れないでしょうけど(笑)。それで自分だけ連チャンしちゃった日にはもう、たまらん。
これだからタチウオジギングは止められませんね。