其のニ「リールへラインを巻く量」
ライントラブルを恐れている人へ、私がまずおすすめしているのは「スプールへの巻き量を減らすこと」です。一般的な糸巻き量はこんなイメージ。
エステルラインは他素材に比べて、スプールに対して糸巻き量が少なくても、ラインが押し出ようとしてくれるので十分な飛距離が出やすいんです。なのでスプールに対して多めに巻くのは、慣れてきてからでも遅くない。
リールの種類よっても異なるのであくまでも目安ですが、糸巻き量は上画像を参考にしてくださいね。
其の三「キャスティング時のひと工夫」
エステルにまだ慣れていない方は、まずは力まずにそっと投げて見てください。意外と飛ぶなと感じるはずです。そして慣れてきたら、ちょっとずつ力を強くしながら投げてみてください。
キャストしたルアーが水面に着水すると、スプールから放出され続けたエステルラインに急ブレーキが掛かります。放出され続けるラインは送り込まれる先が無くなり、リール〜バットガイドの間で余計な糸ふけが「パラパラ」と溜まっていきやすくなります。その糸ふけが、ライントラブルに繋がる大きな原因となってくるわけです。
…ではどのように対処するか?
簡単に言えば「糸を引っ張った状態で巻き取る」必要があります。
アングラー側がその場でできる技術面の部分では、例えばこのような方法があります。
①ラインが放出されている(ルアーが飛行している最中)にベールを戻し、急ブレーキを掛ける。
②ロッド操作を利用して糸を引っ張る。と同時に、やや勢いを付けながら巻き取る。
→ロッドの操作は近日、ルアーニュースTVにて公開予定の動画もぜひ参考にしてみてくださいね。
これらはエステルラインでなくても大事なライン操作となってきます。例えば横風が強い中で思い切り投げて、その直後のルアー操作を丁寧に行う時。また、軽いルアーを投げる時にも覚えておくと必ず役に立ちますので、是非エステルラインを通して習得してみてくださいね。