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今江克隆のルアーニュースクラブR「今江的フック考!用途別ベストフックはコレだ〜オフセットフック&特殊マスバリ〜」の巻 第1215回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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今週は、史上初のネタ!

さて、今週はルアーニュースクラブR史上初ネタです。

それは「今江的バスフック考」。

過去40数年、トーナメントキャリアを通じて経験してきた、今現在の「今江的用途別ベストフック」を紹介し、その理由と特徴を解説していこう。

フックは、最初にバスにコンタクトする部分であり、また微妙な差でルアーのアクションにも大きな変化を与える最重要パーツである。

今週は、その中で基本となるオフセットフックと特殊マスバリ系について解説しよう。

汎用性と基本性能の面でベストなオフセットフック

まず最初に、今江的に最も基本的な性能を持ち、汎用性、基本性能という面ではベストと思っているのが、この「TNSオフセット」だ。

このフックでよく使うのは、なぜか圧倒的に#4シリーズ。

すなわち、#4と#4/0の使用頻度が非常に高い。

その理由は、特に#4は「ダンベルクラブ」との相性が最高であること。

#4のわりにゲイプが深く、やや太めの強い線形のため細PEラインのパワーフィネスとはとても相性がよい。

そして、#4/0を高頻度で使う理由は、ゲイブと線形のバランスが#4/0相当のワームには、とてもマッチしやすいためだ。

イマカツでは、使用頻度の高い「ハドルギル3.9インチ」や「ジャバロン140」などにはマストフックになっている。

高比重系やバックスライド系にはコレ!

一方で、オフセットフックとして霞水系では圧倒的に出番が多いフックがコチラ、エンジン・スーペリオの「COフック(カバーオフセットフック)」である。

近年よく思うのだが、小森(嗣彦)プロは、ベーシックなフックの開発に関しては、ずば抜けた才能を持っている気がする。

さすがはバス釣り職人漁師風って感じだが、自分がヘビロテで使うのは#1~#2/0、それも特に「高比重ワームやバックスライド系」には絶対的な信頼がある。

高比重系、特にバックスライド系にマストな理由は、このフックは、他社の同サイズに比べCO(カバーオフセット)と銘打っているだけに線形はやや太めだが、実は他社同サイズよりフックに重さがあること。

重さがあることで、ワームにセットした時の低重心化が決まるため、特にバックスライド系ではとても安定したバックスライドが得られる。

線形を太目にした分、フッ素コートが厚めで初期の滑りが非常によいことも特徴だ。

また、ややインに入ったポイントからゲイプ部分までが長く、カバー奥で掛けても一度掛かると掛かりシロがあるため、カバーの中で暴れまくられてもバレにくいことも気に入っている理由だ。

バックスライド系ワームは、フックのわずかなサイズと重さの違いで、姿勢の安定性とバックスライド幅が劇的に変わるので、ぜひ、試してみてほしい。

さすが「がまかつ」

次に、近年、バスフィッシングに対する熱量を、個人的には以前ほど感じなくなったがまかつだが、このフックに関しては非常に高い評価を自分は感じている。

それが「セオライズオフセットWG-L」だ。

このフックは、線形が細く軽いのに、さすが「がまかつ」と唸らされる、素晴らしい強度を持っている。

やはり、現時点においても線形対比強度とフックポイントの耐久力、さらに「パッケージの強度」においては、がまかつは、やはり世界一だと感じる。

パッケージのまま保存して何度も開いてもなかなか破れず、取り出しやすさも考えている気がする。

この「セオライズWG-L」は#2~#2/0メインで使用しており、特に#1は0.6~0.8号のPEラインでの「野良ネズミ」や「ポッパーマウス」等の水面系速掛けには、これ以上ないフッキングだと感じている。

形状的には、ポイントからゲイプまでが極めて短いのが特徴で、クランクからポイントまでの距離が広いことからフッキングの初期掛かりが究極によい。

バレやすそうに見えるフックだが、がまかつならではの、線径の細さに矛盾するポイント&ゲイプ強度ゆえ、刺さりが速く深いためか、意外にもバレやすいと感じたことは一度もない。

#2はダウンショット等に、#2/0は「スキップドッグ」にベストマッチする。

今江的には、フッキングはよいが強度が出ないためイマイチ信頼性の低いナローゲイプフックの弱点を完璧にカバーした、細身のワームにも合うフックという印象だ。

マスバリの用途別ベストフックは!

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