礒野的。鱒ノ糸エステルならではの強み
①:サンラインはエステル作りも得意分野!信頼感の強い素材に作り方、そして各号数のベストを追求。
②:せっかくの良い素材。それを活かすためのライン“色”は?自信を持って使えるカラー探し
③:エステル時代だからこそのハードとソフトの2つの提案
④:80m×2=160mの絶妙な設定でコスパ良
⑤:さらに細かな部分まで追求し、エリアトラウトの釣りがより快適に
ではまず、①から順にいってみましょう!
これまで続けてきた検証により「エステルラインもサンラインの得意分野」だと私は思っています。誤解がないように言っておきますが、エステル以外のラインも名作揃いでもちろん得意分野。
エステルで言えば、号数毎の設定(味付け)も絶妙なところへ持っていけるし、しなやかで強い、経年劣化はそこまで気にしなくていい、ノットの安定性も高い。だからこそ、今回の鱒ノ糸エステルプロジェクトにはとても期待を込めていました。
エステルラインを使う上で「ノットの安定性が高いこと」「使っていくうちにどんどん弱くなっていかないこと」「各号数に信頼が持てること」は大前提と考えています。
鱒ノ糸エステルは、0.25号のような細い号数でも強気に使えるし、0.4号のような太い号数もトラブルを回避しつつ攻めていける。号数毎に強気で攻めていけるエステルって、すごく貴重な存在なんです。
長く使っていても表面が白く渇く感じもなく、潤った使用感で使い続けられます。そう、保湿力がありずっと潤っている感じ。リーダーとの結束(トリプルサージェンスノット)をする時も、潤った質感のお陰でリーダーをペタッと吸い寄せるイメージ。なので2本が綺麗に束になりやすく、結果としてすばやく丁寧なノットが組みやすくなるんですね。だからラクだし強い。
私が検証テストをすればする程に感銘を受けたカラー、それが「アドバンテージクリア」です。
エキスパートな人達は慣れで、精度の高いルアー操作をこなせちゃうもの。それでもやっぱり視界からくる情報は精度の面で強いアドバンテージになるんです。
例えば「この後ラインが風で押されるから、事前にこう操っておこう」「ラインが風で押されるけど、この絶妙なラインスラッグを作り出すと釣れるんだよな」「こんな感じでドリフトをさせたら、ここで喰うはず…」など。
で、鱒ノ糸エステルは常時サイトフィッシングをしているような、直感的な感覚でルアーを操り攻略できる。見えるからこそ難しい領域へ繊細なアプローチで立ち向かうこともできる。
「〜な筈」という気持ちを持ってアプローチするのと、実際に目で捉えてアプローチするのとでは、やはり違います。まだ使ったことの無い方は、一度試しに“クリアラインで無ければいけない”というイメージを捨ててみてください。私がここ数年使っているのは、この不思議なパワーを持つアドバンテージクリアばかりです。