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【シリテンジグ220 エンペラー】ボディにシリコンを採用したことで生まれたメリットとは?

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ボディに“シリコン”を纏うメタルジグ。

山形県の酒田遊漁船イザナミ号船長“中野 佑希”さん監修。

MADNESS」オフショアゲーム第一弾目として、2024年10月に登場。その名も「シリテンジグ220 エンペラー」。皆さんは、チェック済みでしょうか?

まだの方はぜひ、以下記事をご覧になってみてください。

【オフショアジギング界に激震が走る】ボディ全体にシリコンを纏ったメタルジグの全貌が明らかに

 

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さて、今回は“ボディにシリコンを採用したことで生まれたメリット”について、“中野 佑希”さんに教えていただいたことを、記者の質問内容に沿う形で紹介していきます。

中野 佑希(Yuuki Nakano) プロフィール

釣りを始めたのは6歳の時。 親戚と釣りに行ったことをキッカケに釣りに没頭する毎日。小学生で海釣りを始め、クロダイやアイナメ、ソイなどを釣るようになり、中学生になってからルアーゲームも始め、バスフィッシングやシーバス、ヒラメ、イナダ、ソイ、サクラマスなどを狙うように。水産高校を卒業後、カツオ船(一本釣り)漁師に就職するも退職。その数年後、オフショアゲーム、マグロ釣り、マダイ釣り、ヒラマサ、ブリなどをも狙うようになり、脱サラ後は船を購入して遊漁船を開業。酒田遊漁船イザナミの船長として日々、ガイドとルアー開発&テストに専念、NHKや民放放送「旅サラダ」など、テレビ番組などにも出演するなど...人気遊漁船船長として今日も釣りを。

そもそも、何故シリコンを採用したいと思ったのか?

まず、そもそも“何故シリコンを採用したいと思ったのか”?

MADNESS」と言えば、シリコンを採用したルアー開発を得意とするメーカーで、これまで数々の名作ルアーを生み出してきた背景がありますが、メタルジグにシリコンを纏わせることを決めた、“中野 佑希”さんの考えを色々教えていただくことに。

シーバスアングラーなら誰もが知る名作ルアーがキッカケ

ボディにシリコンを纏わせた理由について、最初は「鉛製のメタルジグにシリコンを纏わせたらどうなるんだろう?」という単なる好奇心から始まったそう。ただ、それはシリコンという素材の威力を知っていたから生まれた発想。“中野 佑希”さんがシ-バスゲームに没頭していた時代に、名作ルアー“シリテンバイブ”を使い込む中、ABS素材では釣れないシーバスを、沢山釣り上げた経験があったからこそ気付けたアイデア。

メタルジグでも、ABS素材にシリコンを纏わせたように、鉛にシリコンを採用すれば同じような釣果が得られるのでは? という思いつきをキッカケに開発を進行。

驚きの使用感と釣果!シリコンの採用で得られた効果

試作段階から、シリコンの効果を実感していたそう。

水嚙みが鉛と別物

大きくは“水嚙みが鉛と別物”。

鉛の場合、ジグをシャクリ上げてくる時、適度に潮を噛んで上がって来るのに対し、「シリテンジグ220 エンペラー」に関しては、鉛よりシャクリ上げ時の抵抗感が強い、つまり鉛では実現不可能な“水嚙みの良さ”を実現しているという。潮の流れが緩い状況下でも、潮の変化を感知、バイトしてくるレンジも予測できるという。

超スロー&不規則フォール/ウォブリングアクションを演出

素早いフォールと、シャクリ上げでは機敏に動いたり大きくダートを生む鉛製ジグに対し、「シリテンジグ220 エンペラー」は、ボディ中央の鉛部分に重心を集中させ、その周りをシリコンで覆い、なおかつエンペラー部分も鉛ではなく、シリコン製のため、一般的な同サイズの鉛製ジグより体積が軽く、なおかつ前述した水嚙みの良さとシリコン製のエンペラー部分が抵抗を生むことで、超スロー&不規則フォールを演出。特にフォールアクションに関しては強く拘ったとおっしゃっており、水平フォールやスライドフォールなど…スローフォールをベースに毎回異なる動きを生み出してくれるという。

重さが220gにも関わらず、水深30mでも使えるくらいのフォール速度。フォールが遅くて動きもイレギュラーなため、深場で使用する際は、サミングをしながら落とす必要があるほど。ただ、この速度と動きにしか反応しない魚が居ることはテストでも確信。

シャクリ上げでは、波動の柔らかいウォブリングアクションを発生させ、狙いのターゲットを追尾させます。ラインスラッグを取るちょっとした間でも、ジグが横を向くことで食わせの間を与えることができるという。通常のメタルジグの場合、ミスバイトがあれば、そのままシャクリ続けることで、フッキングへと繋げることができますが、「シリテンジグ220 エンペラー」に関しては、フリーフォールさせて拾い食いさせる。落とし直すことでターゲットが追い食いしてくるという。

塗装が剥がれない

シリコン採用による効果は他にも。

それは“塗装が剥がれない”という点。これはジギンガーにとってかなり嬉しいメリットなはず。そもそもシリコン自体が、一般的なジグに施されているメッキに比べ、丈夫なのに加え、スローフォールの恩恵で、ボトムへの着底時の衝撃も少ない。結果塗装が剥がれないため、長期間カラーの効果を発揮し続けられる。

 

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結果的に扱い易くて“釣れるジグ”

結果、前述したシリコン素材による効果で、今までに無い感度、フォール姿勢&速度や波動、動きを生み出し、激戦区のスレた魚でさえ、口を使ってくるという。

鉛製ジグとの使い分け

シリテンジグ220 エンペラー」は決して、これだけあれば良いという訳ではなく、鉛製のジグと使い分ける形で使い込んでほしいと“中野 佑希”さんはコメント。

まず「シリテンジグ220 エンペラー」の使いドコロは、水嚙みの良さと超スロー&不規則フォールを活かすため、潮がそこまで流れていない食いの悪い状況やピンポイント攻めなど…鉛製のジグを使っていて反応がない、または潮が噛まない状況で活躍。

当然、フォールに反応が良い時などは効果バツグン。

一方、潮流が強くて「シリテンジグ220 エンペラー」では釣りにくい状況、シャクリ上げの速い動きやダートアクションに反応を示す場合は鉛製ジグを。

迷われてる方に

最後、入手を検討している方へ一言いただくと…。

スレている所や、乗船人数が多い場面ではカナリ活躍してくれます! シリコンならではの銀粉カラーも渋い状況で凄まじい効果を発揮するので、一味二味違う他のジグとの違いをぜひ体感してみてください! 本当に良く釣れるジグに完成しましたので…

以上! “中野 佑希”さんに伺った「シリテンジグ220 エンペラー」の“ボディにシリコンを採用したことで生まれたメリット”をお届けしました。ぜひお試しを!

こちらの記事もご一緒に!

ボディ全体にシリコンを纏っているからこその可能性と苦労。開発者“中野佑希”に訊いた「シリテンジグ220 エンペラー」というメタルジグについて

MADNESS

2002年設立。京都に自社工場を持つルアーメーカー。ソルトウォーターフィッシングからバスフィッシングまで、息の長い特徴的で個性的なアイテムを多く手掛け、シリコン素材を使った製品づくりを得意としている。
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