エアリアルLD(レジェンド)」と「スーパーエアリアルLD(レジェンド)」の違いについて
最後に、最近一番多い質問が「エアリアルLD(レジェンド)」と「スーパーエアリアルLD(レジェンド)」の違いが知りたいということ。
端的な解答としては、エアリアルは昔ながらの少し重めな3.5gシンカーを気持ちよく使え、十分なスラッグをだすためのティップの「縦振り」重視のダウンショットロッドである。
昔はアンカーショットとも呼ばれたダウンショットは、一点にシンカーを引っ掛け無限スラックシェイク、タイミングを見て「電撃ハズシ」でシンカーを瞬時にハズしてステイでリアクションバイトを取る積極的ライトリグロッドとして誕生したロッドである。その個性を完全に引き継ぎ計量化されたレジェンドは、ネコリグにも非常にスグれた対応能力も持っている。
一方、スーパーエアリアルはまさに玄人向けミドストロッドというのが最適な表現である。
体の正面にロッドを水平に構え、一定速度で巻きながらロッドを縦に大きく振幅させる通称「名古屋釣法」には最適なアクションとパワーをもつ。
ただ、同時に自分は1.8―2.2㌘ライトキャロロッドとしても多用しており、今年の北浦水系戦ではI×Iシャッドでの2尾を除き、3日間主力としてすべてのバスをスーパーエアリアルのキャロで釣って10位入賞で凌ぎきった実績がある。
食い込ませ重視のソリッドティップとは違い、こちらもエアリアル同様に積極的にシンカーで底を感じ、積極的にスタック寸前に電撃ハズシでシンカーをハズすの繰り返しを多用する、チューブラーならではの明確さが特長である。またPE0.4号とあわせた虫ルアーにも抜群の相性のよさを持つ。虫専用にしてもよいほどの抜群の水面微々ロングシェイクが可能である。
スーパーエアリアルは、初見ではたいていべナベナで軟弱な印象を受けるのだが、霞ケ浦の練習でも2㌔オーバーを難なく仕留めており、北浦戦でも主力足りえるバットパワーを備えている。このバットの強さこそが、元祖ボロンロッド・インスパイアエアリアルならではの強さでもある。レジェンドには実に並みのカーボン素材の30倍のコストが掛かる最先端素材のマイクロピッチボロンが、バット部分にインスパイアされている。