「水温20度を切る」
10月28日、ついに魚探の水温計が19度台を示している。ついに寒波が断続的に訪れる季節となり、湖上では防寒着を着る日々がはじまった。
次の20度超えは来年の5月になるだろうから、今から半年間は20度以下の水温での釣りとなる。
水温20度以下になっても釣れないわけではないが、水温下降局面は活性が低いことが多い。水温10度から15度を迎えるのと、水温20度から15度にダウンするのでは、圧倒的に上昇局面での15度の方が釣りやすい。この時期は残念ながら下降局面なので、どの水温であろうとも下降した段階で釣りづらく感じるのは当然のことだ。
「サイズアップのためのシャロー狙い」
さらに今年はウイード減少でシャローの釣りが南湖、北湖ともに通用しにくい。本来ならば、この時期のサイズUPの定番はシャローを狙うことになるのだが、シャローで食わせるための要素となるストラクチャーが少ないためにかなり釣りづらい。
一方、ディープに集まる個体は越冬モードに入りだした小型サイズが主体で、南湖も北湖もディープを狙うほどサイズが下る傾向にある。
こうした中でサイズUPをさせるためには、あえてストラクチャーの少ないシャローを狙うよりほかなく、食わせ方に苦労する。
南湖の場合、あえて濁りを探してのチャターベイト、スピナーベイト、あるいはバイブレーションの高速巻きなど、スローダウンさせるよりはハスを意識したバスを釣るために速巻きというのがパターンとして目立つ。ハスを追うバスにスイッチを入れるためにあえて速く巻くパターンだ。
一方、北湖の場合はビッグベイト展開でサイズを上げてS字アクションで食わせる。シャローレンジに残る大型の個体数はかなり少ない。それでもマンメイド、わずかな残りウイードにベイトフィッシュが絡むようなスポットで、ビッグベイトを投入する。
タイミングとしては夕方、雨前などのローライト時に限られるが、北湖のビッグベイトでのシャロー狙いというのもパターンとしては存在する。
水温が20度前後の状況では、南湖、北湖ともにディープに大型個体が下り切らないので、小型は水温安定のディープへ、大型はシャローのベイト絡みという展開となる。そのため、小型サイズばかり続く展開になってきたら、あえてシャローに狙いにいく必要がある。