ヤマシタの「エギ王」シリーズ。
もはや説明不要、記者もよくお世話になる“たしかに”釣れる大人気のエギ…なのですが。
例えば、この秋からエギングを始める!なんて方にとっては当然、そもそも「エギ王」ってなんだ?いろいろ種類があるけど何がどう違うの?となる訳で。そこで、今さら聞けない基本のエギ王シリーズ3種をまとめてみます。
①:エギ王SEARCH
フラッシングによる「光」と、サーチラトルの「音」の効果で、捕食モードの高活性なイカを狙うことに特化したハイアピール系エギ「エギ王SEARCH」。
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その最大の特長はもちろん、高活性のイカにしっかり存在感を示すアピール力。そのアピール力を上げるためのギミックがこちら。
背中にはフィンが設けられ、強い平打ちアクションを発生。このアクションにより光を発生させ、イカの視覚へ強烈にアピールすることが可能。
ボディ側面の広いフラット面は、平打ちアクションを受けた光を強力に反射。
アオリイカが最も聴き取りやすいとされる600Hz(ヘルツ)を中心としたラトル音を発生。
ベーシックタイプよりフォール速度を少し速くしたことで、高活性なイカをテンポよく探ることができ、効率の良い釣りが可能に。
ケイムラの紫外線発光効率を格段に向上させ、かつ光の三原色にあたる発光色(発光波長)をラインナップした「ネオンブライト」を一部カラーを除き採用。潮色や時間帯による光量の変化に合わせローテーションが可能。
サイズ | カラー | 重量 | 全長(針ヌキ) | 沈下スピード | 布の種類 |
---|---|---|---|---|---|
2.5号 | 全8色 | 12g | 79mm | 約3.6秒/m | ラメ布 |
3.0号 | 全8色 | 17g | 95mm | 約3.2秒/m | ラメ布 |
3.5号 | 全8色 | 24g | 107.5mm | 約2.8秒/m | ラメ布 |
②エギ王LIVE(オリジナル)
シリーズ中“もっともエギの基本性能を備えている”とされるスタンダードなエギ「エギ王LIVE」。
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こちらはオリジナルの他、シャローやディープなどのシリーズ展開がありますが、今回はあくまで基本となるオリジナルに絞りつつ。そのベーシックたらしめるそのギミックがこちら。
よりキレのあるダートを目指し、素材と形状を一から見直し行い、トライ&エラーを繰り返し生まれた「ブレイドシンカー」。 先代の「エギ王 Q LIVE」のダート性能をさらに引き上げ、水を切り裂き、キレのあるダートを演出。 シンカー側面にはウエイトチューン用のガイド穴を設けており、上級者の方は自分のウエイトセッティングをすることも可能に。
従来のモノに比べ、重心を低下させたことにより運動性能が向上、ダートやキャスト時の飛行姿勢が安定。
イカが見やすい発光色である「490GLOW」の目玉カップがワンポイントでイカにアピール。
サイズ | カラー | 重量 | 全長(針ヌキ) | 沈下スピード |
---|---|---|---|---|
2.0号 | 全10色 | 6.5g | 60mm | 約5.5秒/m |
2.5号 | 全27色 | 10g | 75mm | 約5.5秒/m |
3.0号 | 全27色 | 15g | 90mm | 約3.5秒/m |
3.5号 | 全27色 | 21g | 105mm | 約3秒/m |
エギ王K(オリジナル)
タフ&ラフコンディション専用設計で“低活性イカ攻略モデル”として開発。オリジナルに加え、シャロー/スーパーシャロー、ケイムラ、490グロー、ネオンブライトとその種類の多さも人気の秘訣。
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どんなにタフハイプレッシャーなコンディションでも釣果を出せるよう「低活性イカ攻略モデル」として開発されたエギが「エギ王K」。なぜ低活性のイカに効くのか、そのキモは大きく2つ。
①風や波など外的要因による影響を最小限にとどめた、安定した乗せのフォール
②必要以上にダートしすぎないダートアクションを実現し、限りなく低活性なイカの好むアクション設定
それらを可能にしているギミックの1つが、Kの心臓部とも謳われる「ハイドロフィン」。
ベリー後方にある透明の突起が船でいう舵のような役割を果たし、フォール時の「ブレ」を徹底的に排除。風や波がない状況はもちろん、強風・高波でラインが流されるような日でも、安定したフォールを演出。
もう1つ、ハイドロフィンの役割としては「大きすぎぎないダートをエギにさせる」こと。そして「レンジキープ」できること。低活性時のイカは大きすぎアクションを嫌う傾向があり、この大きすぎないダートがイカに不必要な警戒心を抱かせないという。また、上下方向にはレンジキープ力の高いアクション設定が施され、低活性のイカもエギを追従しやすいとのこと。
つまり、風が強いタイミングなど荒れた状況でも、安定したアクションを演出できると。
アイは「ケイムラアイ」と「490グローエッジ」のW発光でワンポイントアピール。さらにボディと目玉の段差をなくし、抵抗を軽減することでスムーズなフォールを実現。
そしてボディは「ハイドロボディ」。ベリーの前方、シンカーの辺りに大きなフラット面が作られており、ベリーの中間から後方のハイドロフィンに向かって、一気にボディが絞られている形状。これはエギ本体のブレを軽減し、効率良く水を受け流してエギにより安定感のあるフォール、またスムーズなダートアクションに貢献。
シンカーは幅広で水を切り裂く形状に設計された「ハイドロシンカー」。低活性なイカに効果的な直進安定性の高いフォールを実現します。高いチューニング性も特長で、糸オモリを巻き付けたディープチューンや穴を拡張させるシャローチューンも簡単。フォール速度の変化で反応が変わることが多い低活性のイカにとても効果的とのこと。
そしてフックは「コンビファインフック」。異なった開き角度を持たせた段差フックが装着されています。これは低活性のイカの繊細なバイトをフッキングさせるための工夫で、あらゆるタイプのアタリをより確実にフッキングに持ち込むことが可能。
渋いタイミングで圧倒的な実績の「エギ王K」。ケイムラ、490グローシリーズなどカラー系バリエーション、そして専用モデルが展開されているのも大きな特長。
機能的な部分で、オリジナルと差があるのが「エギ王Kシャロー/スーパーシャロー」。
よりスローに、より長くイカに見せられるシャロー/スーパーシャローモデル。「アクティブバランサー」を採用することで、アクションが小さくなりがちなシャロータイプのエギに、ダイナミックでメリハリのある動きが可能に。
サイズ | カラー | 重量 | 全長(針ヌキ) | 沈下スピード |
---|---|---|---|---|
2.5号 | 全18色 | 11g | 75mm | 約5秒/m |
3.0号 | 全18色 | 16g | 90mm | 約3秒/m |
3.5号 | 全22色 | 22g | 105mm | 約3秒/m |
4.0号 | 全11色 | 26g | 120mm | 約3秒/m |
何を、どこで、どう使う?
なんとなく、それぞれがどんなエギなのかはわかった。
気になるのはその使いどころ。どうしてもイカを釣りたいなら「K」一択で良さそう?…でもない。それぞれ、どう使うかを紹介してくれているのは、ヤマシタのエギングマイスター川上英佑さん。
紹介してくれているのはこちらの記事。
ありますねぇ、文中に「エギ王の“黄金ローテーション”」という一節が。
川上さんが言う黄金ローテーションというのが、まずはアピールの高いエギ王SEARCHで探り、次に投げるのがエギ王LIVE。そしていずれも反応が悪いorヒットに持ち込めなければ、抑えのエギ王Kでじっくり…というローテーションで効率よく探る…とのこと。
例えばバスでも最初からフィネスってやらないじゃないですか。まずは巻きモノで状況を探りつつ…みたいな、あの感覚に近い。
折しも秋エギングのハイシーズン。
イカと言えばヤマシタ。信頼と実績の「エギ王」シリーズで良き釣りを。