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【2024年版 ブレードジギング基礎入門】投げて高速で巻くのがポイント!サワラ・青物などが狙えるブレードジギング!

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ブレードジギング入門

近年、注目集める釣りの一つ、「ブレードジギング」。

「ブレードジギング」とは、ブレードを搭載したジグを使用する釣りとなります。

ターゲットもサワラ(サゴシ)を中心に青物からシーバス、ロックフィッシュなど多種多様な魚種をショア・オフショア問わず狙うことができます!

なかでもボートからキャスティングでサワラや青物などを狙う釣りは特に人気が高く、岩国沖を筆頭に大阪湾や東京湾など全国各地で盛り上がりを見せています。

今回は「ブレードジギング基礎入門」として、これからチャレンジしたい方に向けた基本について解説していこうと思います!

ブレードジギングの火付け役!サワラゲーム

ブレードジギングの火付け役といわれているのが、サワラを狙ったオフショアでのキャスティングゲーム。

山口県の岩国沖で発祥したとされる超高速巻きによる釣り方で、いまや東京や大阪湾をはじめ全国各地で盛り上がりを見せています。

サワラってこんな魚

サワラはスズキ目サバ亜目サバ科サワラ属に分類される魚。

サイズによって呼び方が変わり、40〜50cmの個体が「サゴシ(サゴチ)」、50〜60cmは「ヤナギ」、60~70cm以上で「サワラ」と呼ばれ、ルアーフィッシングでは60~70cm以上をサワラ、それ以下をサゴシとすることが多い。

身は淡白な味わいで刺身や塩焼き、炙り、照り焼きなど様々な料理にマッチ。

身のいたみが早いことからスーパーなどで刺身で売られることは稀。刺身で食べられるのは釣り人の特権といえるでしょう。

大流行の理由

サワラのブレードジギングが、近年大流行している理由は大きく2つ。

もちろん大前提として、ファイトがスリリングでパワフルなサワラ自体の魅力は大きい(美味しいですし)。

誰でも入門カンタン

1つが入門しやすい釣りであること。

誘い方は、ブレードジグをキャスト、着底後思いっきり巻くだけ! 高速ではなくて、超高速で巻く。それだけでOK!

高速巻きでサワラが釣れる理由

本当にただ巻くだけなのか?フォールなどの食わせの間を入れなくてもなぜ釣れるのか?

実はサワラは、体の構造上“直進性”には優れているものの、急な方向転換などは不得意な魚。ここが青物と異なるところで、ジグを止めたり、シャクリを入れると青物が釣れるというのはこれが理由。要は、追いかけているジグが急に方向を変えても、ハマチなどの魚はそのジグを食える。もっと言えば、それが捕食しやすいタイミングとなります。

それに対し、サワラは真っ直ぐに早く泳ぐことに長けているため、食わせの間などは不要。ノーアクションの早巻き、ブレの少ないボディであることが、結果としてサワラのミスバイトを防ぎ、フッキング性能を向上させるのだそう。

攻め方が増える

投げて巻くだけということで入門しやすいサワラのブレードジギングですが、もうひとつ人気の理由は、広範囲を探れる点とナブラ撃ちでなくても楽しめる点ではないでしょうか。

特にこれは、東京湾含め各エリアでもいえることですが、それまでのサワラゲームといえば10~12cmほどのミノーやシンキングペンシルでナブラ撃ちをしていくというスタイルが主流でした。

もちろん、この方法でも十分に狙うことが出ていたのですが、ナブラが出ないときに遭遇することも珍しくありません。海水温が低下し活性が一時的に下がって水面付近に出てこない…なんてことも多々たります。けれど海中にはサワラはいる可能性が高い…。

そんな時に「見えていなくても」アプローチできるのは、ブレードジグの大きなメリットといえるでしょう。

キャスト点から斜め引きになるわけで、ボトムから表層まで全レンジを手っ取り早く探ることが可能。ブラインドでも潜んでいるサワラとコンタクトできる確率をグ~ンと上げてくれたのです。

ミノーだから釣れるとか、ブレードジグだから釣れるとかではなく、攻め方を複合的にしてくれた意味で、ブレードジギングの存在が一気に広まりました。

ジグはベイトを意識した小型シルエットが◎

そして重要なのが、ジグのチョイス。メインベイトであるカタクチイワシに近い、コンパクトなシルエットが釣果のカギといわれています。

そのため、タングステン製ジグが使用されることも多く、ウエイトもおおよそ20~40gのジグが使用されています。水深の深いエリアでは、底取りを早くする目的で60g前後まで使用されるとのこと。

また、ジグは高速巻きで姿勢を崩さない低重心設計がオススメ。高速巻きでも回転したり揺れたりしない方がブレードジギングでは重宝されます。

ジグはブレード付きの専用設計はもちろん、通常のジグをブレードチューンしたものも使用することができます。最近では各メーカーから、ブレードチューン用のブレードフックも多数ラインナップされています。

シングルの太軸フック×コロラドブレード

そして、ブレードジギングの心臓部でもあるブレードについて。

こちらは撹拌力の高いコロラドタイプがマッチし、水を大きくかき回すことで、広範囲にアピールすることができます。

サワラはバイトした後の初速が速く、それでいてファイトも強力。そのため、フックは太軸のシングルフックがオススメで、リングやスイベルも耐久性が高い強靭なものを選ぶようにしましょう。

また、フックも伸ばされやすいので、交換用に予備を用意しておくのも大切です。

タックルについて

オフショアのタックル

使用するジグが比較的軽めなので、タックルもそれに合わせたライトなものがオススメ。

ロッドもオフショアキャスティング用のキハダやヒラマサ用のガチガチなヘビータックルでは負担も大きく、投げ続けるのは困難。近年ではブレードゲーム用の専用タックルも多数登場しているので、そちらを選ぶのがベストといえるでしょう。

もしくはボートシーバス用のロッドも流用することができます。

メジャークラフトの「ジャイアントキリング5G サワラキャスティングモデル」

シャウト!の「BLJガンナー」と「BLJブースター」

アブガルシアの「ソルティーステージ プロトタイプ オフショアキャスティング」

ショアでのタックル

アブガルシアの「ソルティーステージ プロトタイプ サーフスレイヤー(XSFS-1042MH)」

ショアの場合は、ショアジギング用やサーフ用のタックルをそのまま使用することができます。

ジグのウエイトにあわせて、ロッドを選ぶようにしましょう。

リールはハイギア以上がオススメ

リールは高速巻きをするため、ひと巻き1m以上巻けるハイギア以上が理想。

番手は3000か4000番。ハイギアのリールを使うのがサワラをキャッチする近道になります。高速で巻き続けるためリールの自重も軽い方がより負担も少なくなります。

また、サワラはサワラは高速で泳ぐためドラグは締めすぎない、やや緩めておくのがベスト。逆にドラグがキツキツだとフックアウト、もしくはラインブレイク、口切れの原因になることも。

走らせたい時は、ドラグを緩く、一定のテンションを掛けて走らせましょう。

ラインセレクト

メインラインにPEライン、リーダーにフロロカーボンラインの組み合わせが一般的。

PEラインは1.2~2号、リーダーは20~40lbがおおよその目安で、エリアやタックルによって若干異なります。鋭い歯に当たらなければ、20lbのリーダーも切れることはないそうです。

船長に事前に確認しておくのがオススメです。

YouTubeチャンネル「LureNews.TV」でもブレードジギング動画が多数公開中

出典:YouTubeチャンネル「LureNews.TV」詳細ページ

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手軽に楽しめるブレードジギング!

年々盛り上がりを見せるブレードジギング。メインのサワラは釣って楽しい、食べて美味しい最高のターゲット!

またサワラ以外でもブリなどの青物はじめマダイやタチウオ、シーバスなどさまざまな魚種を狙うことができます。

ビギナーの方でもイージーに狙うことができるので、ぜひ今シーズンから始めてみてはいかがでしょうか?