たとえば、和竿で小魚と戯れるように。たとえば、古き良き時代に思いを巡らせミッチェルやアンバサダーを弄んでみたり。
個性ある餌木を個性あるロッドで操り、烏賊を夢中にさせる。これもまた趣がある。
林釣漁具製作所のエギングロッドSARUSTICK「HSS-88 “S-Custom”」「HSS-88 “D-Custom”」、いよいよ登場。
【米田塾長監修】サルスティックに2種類の“88”が登場
「サルスティック」は、HAYASHIテイストをふんだんに取り入れた趣あるデザインながら、中身は高弾性カーボンと中弾性カーボンとをうまくミックスさせた最先端スペックのエギングロッド。
言わずもがな、反発力を使って気持ちよく飛ばせるキャストから、持ち重りを無くした軽量ロッドバランスによるシャクリやすさ、烏賊のジェット噴射をしっかりと溜めて粘るバットパワーと、見た目とは裏腹に使ってみれば違いがわかるギャップが楽しいロッドシリーズ。
そんな「サルスティック」に追加となるのは、米田塾長監修による2機種。
高弾性4軸カーボンを用いたハイエンドモデル「モンキースティックスペシャル4K」シリーズで、同じく塾長が監修した88猿舞(エンブ)の意志を、現在のサルスティックのラインナップでも引き継ぐために開発されたのが今回の“HSS-88”というモデル。
カーボン素材やコスト面の違いもあり、88猿舞と全く同じアクション…という訳にはもちろんいかないものの、シャロー用・ディープ用と同じ長さで2種類の調子が存在するという通好みなスペックが特長的。
また米田塾長がこのHSS-88を通称「赤猿(あかざる)」と名付けた通り、ブランクスのみならずグリップパーツまで、メタリックのキャンディーレッドを全身に纏い、サルスティックの中でもひときわ存在感を放つデザイン。…渋いです。
シャローカスタムとディープカスタム
Model name | 全長 (ft./cm) |
継ぎ数 (pcs.) |
仕舞寸 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
適合エギ サイズ |
適合ライン PE(号) |
メーカー希望価格 小売価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HSS-88 S-custom | 8’8″/265 | 2 | 136 | 115 | 1.5 | 10.4 | 3.0~3.5号+α | 0.4~1.0 | ¥32,450 |
全体にしなやかで柔軟に曲がり、餌木猿スーパーシャローなどを使って浅場をテンポよく軽快にシャクれるバランス設計で、特に持ち重りしないようティップセクションの軽量化を意識し、回数を多くシャクっても疲れにくいのが特徴。
春イカの藻場攻略はもちろんながら、秋イカでのランガンから夜の巻きの釣りなどにも、繊細かつ高い操作性により高次元に対応。
Model name | 全長 (ft./cm) |
継ぎ数 (pcs.) |
仕舞寸 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
適合エギ サイズ |
適合ライン PE(号) |
メーカー希望価格 小売価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HSS-88 D-custom | 8’8″/265 | 2 | 136 | 123 | 1.6 | 10.6 | 3.0~3.5号+α | 0.4~1.0 | ¥32,450 |
元々はシャローカスタムの1機種で進んでいた企画が、米田塾長の長年の経験から「この1本だけではディープや押しの強い流れでかかる水圧等に立ち向かいきれない」という話が。そこで追加されたのが「D-Custom”(ディープカスタム)」。
中身の詰まった桐ボディの餌木猿や飛猿を20mといった深場や押しの強い底潮が流れるようなシチュエーションでもしっかりとシャクリ上げるために、少し全体にパワーアップを施したモデル。
特にベリー部の張りとバット部の粘り強さが強調され、まさに高・中弾性カーボンのミキシングによるトルクとパワーを使うことでエギを持ち上げるようなイメージでシャクることが可能。特に春イカでは、外洋に面したエリアなどでも沖の深場まで遠投し、ボトムで餌木をきっちりと動かすことができる…と。そのバットの粘りは非常に溜めが効き、大型イカのジェット噴射でもうまくいなし、浮かせることができるとも。
ちなみに。2機種とも揃えるという強者には、ティップセクションがそれぞれS-custom/D-customと識別できるよう配慮されていたりして(笑)同じ色、同じレングスながら、ティップを間違えて持ってきた…なんてこともないはず。
シャローorディープ?
秋イカはこれからが本番を迎えるタイミング。
数早生まれの個体は大型に成長しているタイミングでもあり、晩秋ともなれば沖の太い潮流にエギを乗せて…なんてこともある。
シャローか、ディープか。秋の夜長に、趣のある竿でイカ釣りに没頭するのもまた一興。