ロッド設計開発者が自分が手がけるメーカー以外のロッドを使うとしたら、どのメーカーを選ぶのか？【トモ清水のロッド考察】
こんにちは、G-TEC（ジーテック）のトモ清水です!
G-TEC（ジーテック）
色んなトコロで、ロッド選びについて質問されることが多いのですが、ふと自分なら、どうだろう？ ということが、頭に浮かびました…。
自分が設計した釣竿以外に、もし他社のロッドを使うとしたら、どのメーカーを選ぶんだろう？
私自身、現在、ジーテックのロッド設計技術者として活動していますが、そんな自分が設計した釣竿以外に、もし他社のロッドを使うとしたら、どのメーカーを選ぶんだろうか？
そんな自問自答をしてみたところ…。
結論から言うと、個人的にはルアーロッドを選ぶなら、ルアーロッド以外のロッドも作っているメーカーを選びます。
なぜそう考えるのか？ というと…。ルアーロッドだけしか作っていないメーカーは、鮎竿や渓流竿、投竿、ヘラ竿の設計技術に乏しい可能性が高く、やはり大手の総合的にあらゆるジャンルの釣竿を作っている方が技術が高く、信頼出来る良い製品を作れると思うからです。
ただ大手メーカーの場合も、開発者が必ずしもどのジャンルの釣竿を設計出来るとは限らないケースもあると思うので、その部分は難点。
メーカー、開発者の背景がしっかる見えるメーカーを選びたいと考えています
よって最終的な答えとして、開発者の顔が見えて、その人がどのような釣竿を設計した事があるのか？ ロッド開発経験は何年くらいか？ どういったジャンルの釣りを得意としているのか？ など、背景がしっかりと見えるメーカーを選びたいと考えています。
ただ残念ながら大手メーカーは、開発者の顔を表にあまり出すケースが少なかったりします…！
そういった考えがベースにあるので、G-TECでは、出来るだけ作り手の背景をお見せして、ユーザーが選択する材料が少しでも増えればと考えています。
ちなみにトモ清水は、20年のキャリアでゴルフシャフトも含め、全てのジャンルの釣竿の設計は知っているつもりです。
過去50年間に渡る設計の先輩達が残してくれた釣竿設計のノウハウと、東レ社との共同研究による最新のカーボンノウハウと融合させた「マグナス製法」など、現在進行形でさらなる進化を目指しています。
今後も釣人として、またロッド開発者として、さらにスキルを高めていければと思います。
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最近、東レの最先端素材T1100G、M40Xを採用したロッドが増えていますが、最近、周りから入ってくる声として、その素材を使えば良いロッドが作れる、同じようなロッドが出来る、と考えている方が多いと聞きます。釣具店の店員でさえ理解していない、との話も聞こえます。
料理と同じで、優れた素材があっても料理人によって全く味付けも違うし、レシピも異なります。最終的には全く違う料理となって完成されます。よっていくら高価な材料を使っていても、必ずしも性能が優れたロッドが出来る、とは限らないのです。
前述しましたが、設計を熟知した開発者が、その豊富な経験を活かし、優れた素材のポテンシャルを引き出せるかどうかで良いモノが作れるのかが決まってきます。
あらゆる設計パターンで、繰り返し強度試験を繰り返し、最適な解答を導き出す。地道な作業ですが、時間と労力、資金は必要となります。見えないところでの努力が、そのメーカーの将来を左右します。
まだまだロッドの進化の余地は残されています。G-TECではテクノロジーの高さをアピールしたいのではありません。高いカーボンテクノロジーでイノベーションを起こし、もっと釣りを楽しく、もっと感動が得られる道具を提供したいのです。そんなG-TECのロッドに注目していただけるとウレシイです！
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G-TEC graphite technology (ocnk.net)
