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林釣漁具製作所の新しい桐製のエギ「飛猿/トビザル」は、なぜこんなにも釣れるのか

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エギング&イカメタル入門

林釣漁具製作所の大看板エギ「餌木猿」。

天然素材の“桐”にこだわり、地元高知の職人が手作業で作り上げるそのエギは工芸品として、そして“釣れるエギ”として、エギンガーに広く支持されているのはご存知の通り。

さて今回の話題は、その餌木猿の弟分として2024年に鳴り物入りで登場した新しいエギ飛猿のこと。

飛猿/トビザル

実釣性能はそのまま、コストパフォーマンスに優れたモデル

製作スタートから4年以上という歳月を費やし、新たに登場した「飛猿」は餌木猿と同じ天然素材の桐ボディ

そしてこの飛猿、通常より安価な桐材やその他海外材料、そして一部の加工や調整の歩留まりをやや緩くするなどして“少しでも”コストを抑え、開発された餌木猿の弟分的な桐エギ。

“個体差”があるから良い

もちろん天然素材を使用しているためオリジナルの餌木猿同様に個体差はあるとのことですが、ブランクに応じた適正調整を行うことでエギングに必要、十分な沈降や姿勢のバランスは取られているという。

ボディの形が少々不揃いな事や組立て部の多少の誤差、あるいは手描きのマツバ模様の違いなどは、天然素材と手作業である以上すべてを100%同じに持っていくことは不可能。それでも、最終的にGoが出せるレベルになってからの試作品での実績も十分。むしろ餌木猿に勝るとも劣らない桐ボディならではの性能を秘めている…とも。

飛猿/トビザルの属性

では、具体的に飛猿とはどんなエギなのか、また、オリジナルの餌木猿とはどこが違うのか。

①:天然素材だからこその不均一性

お伝えしているように、飛猿のボディは天然素材である「桐」を採用。その節目の違いによる桐ボディのバランスの悪さによって、跳ね上がったりダートしたり…唯一無二のイレギュラーなアクションを誘発、イカに猛烈アピール。

②:オリジナルの「飛型シンカー」

オリジナル設計された「飛型シンカー」を搭載。跳ね上げ系の餌木猿と比べ、どちらかといえば左右へキレの良いダートを演出。その分、浮き上がりも早く、ある程度水深のある場所などをテンポよく探るのに向くタイプ。

③:潮馴染みバツグン

餌木猿同様に、“桐ボディ”によって潮馴染みは抜群。流木のように潮と同調して自然なフォールを演出。

④:フォールスピードは約3.3秒/m

フリーフォールの沈降速度は、餌木猿のN(ノーマル)同等に設定した約3.3秒/m。あくまで目安の数字ではありますが、オリジナルと同じ感覚で使用できること、そして明確に使い分けができることは大きなメリット。

⑤:飛距離バツグン

こちらもオリジナル同様。エギ自体の約20gというウエイトに加え、中身の詰まったボディによりバツグンの飛距離を演出。

カラーについて

ボディカラーは海桜(みおう)ピンク渋柿(しぶがき)オレンジ求仙(きゅうせん)グリーン蒲公英(たんぽぽ)イエローの4色。

そして、その4色それぞれにマーブル・金テープ・赤テープ・緑テープの4種類の下地があり合計16種類ものカラーがラインナップ。潮の澄み具合や光の強弱、あるいはマヅメやナイト…といった様々なシチュエーションに対応。

海桜ピンク

マーブル

金テープ

赤テープ

緑テープ

渋柿オレンジ

マーブル

金テープ

赤テープ

緑テープ

求仙グリーン

マーブル

金テープ

赤テープ

緑テープ

蒲公英イエロー

マーブル

金テープ

赤テープ

緑テープ

スペック

商品名 カラー 下地 ウエイト 沈降速度 メーカー希望小売価格(税込)

飛猿3.5号

全4色 全4色 約20g 約3.3秒/m
※あくまで目安です
¥1,650
※飛猿は、天然素材および職人による手作りにつき、製品に個体差あり
※水馴染みなどによって重量、バランス、沈降速度が変わる場合あり

…「桐」だから釣れる。

なぜ、漁師がこぞって桐餌木を使うのか。なぜ、50年以上も前から支持され続けているのか。

桐という素材には、現在のアオリイカにも通じるロジックが確実にある。

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林釣漁具製作所

高知県高知市に拠点を置く創立1946年の老舗漁具メーカー。漁の実績に裏付けされた長年のノウハウを駆使し、ライトゲーム中心の「Tict」、エギングでは「餌木猿」、ソルトゲームの楽しさを追求する「HAYASHI」の3つのブランドを構える。各ジャンルでこだわりの詰まった製品をプロデュースしている。
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