「ストラクチャーよりもベイト」
ベイトフィッシュがいれば、ウイードがなくてもバスは釣れる。近年はウイード全盛時代だったので、どうしてもウイードに執着しがちだが、ベイトフィッシュのいるエリアを探すことが第一となる。
例えば、北湖の日野川沖、野洲川沖のように水深20㍍以内のフラットであれば、ベイトさえいればバスはいるように、近年ではこうしたフラット系のパターンが北湖では炸裂するようになっている。
これと同様に、南湖でも西岸沖、木ノ浜沖など一見何もないように見える箇所にベイトが入っているとバスが回ってくるような現象が起きており、ここ数年間に見られなかったフラット展開というのがパターンとして成立している。
あくまでもベイトフィッシュの存在というのが絶対条件ではあるが、フラット状のエリアでバスが回ってくるという展開があり、それを待ち伏せる箇所としてハードボトムというのが最近の流行となってきている。
「ベイトに合わせたアクション」
釣るための最重要課題はベイトフィッシュの多いエリアを探すことだが、それが見つかっても釣り方が合わないと釣果はあがらない。特にこの季節は、サイズ、アクションなどセレクティブなことが多く、ルアーの動き1つで方や入れ食い、方やノーフィッシュということがよくある。だから、釣れるエリアに入っていたとしても、動かし方、ルアーの種類には注意が必要なのだ。
横方向に動くベイトフィッシュが多い場合には、やはりルアーは水平に泳ぐモノに反応がよくなる。ワームでは水平にスイミングさせると釣果はあがり、ベイトを意識している個体ならば目線は上にあることから、中層を泳がせることが必要だ。この時、シェイクを入れたりステイを長くとるのは釣果を下げることになり、釣れない時、よりていねいに釣ると釣れないアクションとなってしまうこともある。こうしたことが釣果のあがりにくくなる要因にもなっている。
また、ハードルアーでも横方向へのスイミングとなり、この時期から南湖を中心にバイブレーションやクランクベイトの早巻きがパターンとして有効になる。これもスローに見せるように動かすとノーバイトとなる。
ただ、ベイトフィッシュがギルなどの場合にはステイでもOKで、ウイード上でのトップというのがギルが多いエリアで有効だ。しかし、南湖内にギルが減っている現状では、こうしたパターンが少なくなっている。また、エビ類が多いエリアならネコリグ、ワッキーリグも有効となる。
こうしたことから、そのエリアで捕食しているベイトフィッシュの動きをイミテートしていくというのも釣るために重要となってくる。