今江克隆のルアーニュースクラブR「新しい中層攻略リグも登場!20年ぶりに勢揃いした『ジャバロン』シリーズの使い分けとそのキモ」の巻 第1205回
危険な暑さが続く2024年もお盆に突入。
今週は、新たに新兄弟を加え、実に20年ぶりにシリーズラインナップがコンプリートした「ジャバロン」シリーズについて解説しよう。
ナゼかバスはジャバロンが好き
2022年のBasserオールスタークラシック霞ヶ浦水系で、シリーズ定番の「ジャバロン140」が衝撃的な結果を出したことで、今も衰えない「ジャバロン」の威力が再認識されたことをキッカケに、2023年に新作「ジャバロンフライ」、同年「ジャバロンモンスター200」、「ジャバロンスーパーリアル155」がアップデートデビュー。
2024年には、素材とデザイン細部を最新にリニューアルしたオリジナル「ジャバロン110」、「ジャバロン160」が揃い、2024年9月には17年前にお蔵入りしていた幻の「ジャバロンスーパーリアル85」のリリースが決まった。
そして現在も、細々と出荷されていた「スーパーリアル110、140」を加え、約20年掛かって「ジャバロン」シリーズが再コンプリートされることになった。
実に20年にわたって、その姿をほぼ変えずに釣れ続いている「ジャバロン」の釣れる最大の理由は、ナゼか「バスはジャバロンが好き」というのが、自分の偽らざる印象である。
オリジャバとSRの違い
「ジャバロン」には、ノーシンカーリグ的な使用を前提にした、パワフルなウネリを発生する高比重バルキーボディの「オリジナル(オリジャバ)」シリーズと、ベイトフィッシュのリアルなシルエットと、震えるような小刻みなシヴァーアクションをジグヘッドリグなどで使用する、中比重の「スーパーリアル(SR)」シリーズが存在する。
簡単な使い分けでは、オリジャバはノーシンカーリグやネイルリグ、SRはジグヘッドリグやダウンショットリグ、爆速リグなどに向いているが、どちらの兼用も可能で、カバーを恐れる必要がないのが「ジャバロン」のメリットだ。
そして、「ジャバロン」が20年たった今でも釣れ続く大きな理由は、まず投げやすさ、特に誰でも超簡単に一級のスキッピングが決まる不思議な形状、そして特にオリジャバは、基本何もしないでも勝手に拾い喰いしくれる不思議な自発的全身アクションにあると思っている。
それぞれの得意シーズン&メソッド
そんな「ジャバロン」シリーズだが、それぞれに得意シーズンというのは存在する。
昔から特に「ジャバロン110」は、スポーンシーズンのヘビダン最凶兵器であり、「140」、「160」は、特にアフターから真夏にかけての流れのある河川でのオバハン系ドリフトには無類の強さを発揮する。
2023年には、幻の「モンスター200」がアップデートされたことで、河川等の流れのあるエリアでのスナッグレススイムベイのドリフト流し込みでは、無双級の威力を発揮する。
つい先日も超危険な暑さだったお盆前に三原(直之)プロが、徳島県でのイベント帰りついでに思い付きで旧吉野川でワンデイロケを行ったところ、行き当たりばったり情報ナシ、釣れないデスリバーで知られる旧吉野川にも関わらず、「ジャバロンモンスター200」で50cmUP、「160」で45cmUPを2本を見事に仕留めていた。
この模様は、イマカツYouTubeチャンネルで近日公開されるので、オリジャバの、最も威力のある実戦的使い方を。実際にご覧になってほしい。