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今江克隆のルアーニュースクラブR「新作ハードベイト情報!24年下半期リリースほぼ確定のアイテムを一挙公開」の巻 第1203回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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I×I Blowly(ブロウリー)

そして、まだ発売時期は未定だが、この秋のクランクベイト最強シーズンに照準を絞って開発をしてきた特殊クランク「I×I Blowly」の年内リリースが、現実味を帯びてきた。

昨年のオールスターでファーストサンプルをテスト、その後、3回にわたる形状変更がなされ、6月に狙い通りの動きが出るようになってきた

「Blowly(ブロウリー)」とは「河豚(フグ)のような」という意味で、見た目の通り、丸っこく、フグが怒って膨れた顔に見えたことから、自分が命名した。

このクランクの最大の狙いは「壁際1m勝負」に特化した、喰い上げ能力特化型、超高回転型ハイレスポンスシャロークランクである。

I×Iシリーズの大本命。ドシャロー壁ドン喰い上げ特化型河豚クランク、「I×Iブロウリー」も最終段階に入った

すなわち、アシ際でも、岸際でも、護岸際でも、そして杭や蛇篭(じゃかご)、木ジャカに石積み、レイダウンでも、着水直後から1mまでの距離でも、駒のようなMAX回転力を水面直下で発揮し、激シャローですら常に上目線のバスに喰い上げさせる狙いをもったクランクである。

霞ヶ浦水系で釣りをしたことがあるアングラーなら、この狙いは手に取るように理解できるはずだ。

そのためのすぐに潜り過ぎないで水平姿勢をキープでき、水にしがみつくよう大型の排水溝を持つハイドロストリーミング機構を採用、回転力を損なわない大きめの基盤リップ、十分な浮力と動きの支点を一点集中させる超低重心、重心集約配置になっている。

その結果、まるでツートンの駒がクルクルと移動せずに回っているような錯覚をしてしまうような高速ウォブルロールアクションを実現させている。

基本的には「ブロウリー」の動きをサイトで追っている時に、下からモンドリングバイトさせるクランクと思えば、分かりやすいかもしれない。

現時点で、相当イイ線までアクションは詰められており、ボディ形状は決定済み、さらに回転を上げるための基盤リップの大きさの見直しを検討している最終段階だ。

秋のクランクシーズンに向けてテスト&修正が進む「I×Iブロウリー」。普通に巻いても優秀なシャロークランクだが、サブサーフェイスサイトクランクとして使うのが目的だ

ハイドロストリーミング機構のお陰で、より大きな基盤リップを採用してもすぐに潜り過ぎないメリットを存分に発揮できればと考えている。

最大級の排水溝が設置された「I×Iブロウリー」の頭部とエラ。ウォーターストリーミング効果で、潜らせないまま同時に水の掴みを向上させている。NASAもビックリな音波も発生してるかも?

マイクロバゼル

以上が、24年下半期リリースが、ほぼ見えてきたハードベイト達である。

そして、現時点で下半期以降、新たな開発として同時進行しているハードベイトが二種ほどある。

その一つが、サイトフィッシング専用ピクピクバージョンとして開発してきたバゼルの超マイクロ版、「マイクロバゼル(仮名)」だ。

実は、コチラまだ本格公開していないのは、冬季のビッグトラウトなどの管理釣り場対応も視野に入れており、現在、実戦テスト中だからだ。

また、もう一つ豆サイズのマイクロシリーズも存在するので、追って実績が出次第、報告しようと思う。

当初はピクピクサイト用「バゼル」として製作された極小の「マイクロバゼル」。現在は、トラウトなどの管理釣り場タイプとして、最終テスト中だ

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