【サーフラットSSD】飛距離重視の最長13フィート、バランス重視のあえての3ピース化
サーフロッドに求められる条件は色々とあるけれど、まず欠かせないのはルアーが飛ぶこと。飛距離。基本的には一日中フルキャストを繰り返す釣りで、飛ばないより飛ぶ方がイイ。
出典：テイルウォーク公式
今回ご紹介するのは、飛距離を重視しつつ扱いやすさや持った時、構えた時のバランスもハイレベルなサーフロッド「サーフラットSSD」をご紹介。
サーフラットSSD
テイルウォークの「サーフラットSSD」は、まず全4機種ともに10ftオーバーというレングス。S130H-P3にいたっては、ナントそのレングス13ftだ。
飛距離を重視し、4機種すべて10ftオーバーに潔く振り切ったサーフラットSSDだが、その実、「ロングキャストをし続ける」ための工夫が施されている。
機種展開はS102ML-P3・S108M-P3・S112MH-P3・S130H-P3。いずれにもP3のアイテム名が記されるが、これが意味するのは3ピース。
サーフにおける携行性を考慮…という側面もあるが、本題はそこではなく、3ピース化することでハイテーパーに仕上げた。
つまりバットセクションとティップセクションの内径差が大きい。これがもたらすのは、持った時の持ち重り感の抑制。先重りせず、レングスはあるが軽快に扱える仕様となっているのだ。自重のみならず実際のフィールドでのバランスを考慮したという。
△ガイドは信頼のSIC
また、グリップエンドにかけてを長めに取ることにより投げて少し引くようなキャストが求められるサーフゲームでキャストのしやすいモデルとなっている。
リールシートにはVSSを採用。あえてやや太めのリールシートとしたことで強く握り込まずとも軽快に投げ続けられることを狙ったものだ。
そして、そのグリップ部分だが絶妙にサイド側がデザインされていて、これは脇挟みした際に身体の側面にフィットしホールド性が高くなっている。
フィネスから大遠投まで
全モデル10ft以上のロングレングスと聞くと、強めの竿が揃うのかというとそうではなく、各モデルの個性も溢れる。
S102ML-P3に関しては、軽量＆スモールシルエットのリグを飛ばし繊細に扱うことも可能な、食わせの「サーフフィネス」にも対応したモデル。
そうかと思えばS130H-P3は、サーフロッドでは13 ftという異端。強烈な超ロングキャスト性能、さらには重量級ルアーへの対応力もあり、普通なら届かないその先に待っているパラダイスを攻略できるモデルといえる。
| MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(PE) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
| S102ML-P3 | 10’2″ | 3 | 108 | 182 | 7-35 | 0.6-1.5 | 560 | 380 | A | 29,000 |
| S108M-P3 | 10’8″ | 3 | 113 | 192 | 10-45 | 0.8-2.0 | 570 | 400 | A | 30,000 |
| S112MH-P3 | 11’2″ | 3 | 118 | 196 | 15-55 | 1.0-2.5 | 580 | 400 | A | 31,000 |
| S130H-P3 | 13’0″ | 3 | 137 | 287 | 20-65 | 1.2-3.0 | 630 | 450 | A | 35,000 |
近年、激戦区でフラットフィッシュを獲るためにコアなアングラーたちが実践する「サーフフィネス」釣法での使用も考慮した繊細なMLモデル。アピール力の高いルアーを見慣れてしまい、追いも悪くなった激スレのフラットフィッシュ…その目の前に食わせのリグを的確に送り込み、数多くのバイトを取っていける。ティップセクションが細身かつ靭やかなのは、フィネスリグを精緻に“操る”ため。リフト＆フォールやストップ＆ゴーといったテクニックを繰り出した際もフラットフィッシュの捕食ゾーンを外さずに攻めることができる。5～15gジグヘッドにストレートワームをセットしたジグヘッドリグを中心に、軽めのシンキングペンシル、コンパクトなメタルジグなど、幅広いルアーに対応。
出典：テイルウォーク公式
S108M-P3
10 ft 8 inという長さは、必要な遠投性能をクリアしつつ、ジャークやトゥイッチといったロッドワークを駆使したアクションもやりやすい絶妙なレングス。サーフラットSSDシリーズの中でも随一のバーサタイル性能をもつMモデル。遥か彼方のスポットまで飛ばした先でも、即座にルアーの挙動を掴むことができる高感度なティップセクションが魅力。また、幾重にも渡るテストの末に導き出した絶妙なパワー感をもつブランクスは、サーフゲームで必須となる数多くのジャンルのルアー（ミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ブレードルアー、ジグヘッド＆ワームなど）に幅広く対応する。
出典：テイルウォーク公式
40gを超える重量級のサーフ用ルアーでも思い切り振り抜ける、重厚感のある大型ヒラメのファイトを制御できる、といった“強い釣り”を展開できるMHアクション。S108M-P3と同じくサーフラットSSDシリーズの中でも随一のバーサタイル性能をもつ。メインで使用するルアーのウエイトが重めであれば、間違いなくこちらの出番だ。幾重にも渡るテストの末に導き出した絶妙なパワー感をもつブランクスは、サーフゲームで必須となる数多くのジャンルのルアー（ミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ブレードルアー、ジグヘッド＆ワームなど）に幅広く対応する。
出典：テイルウォーク公式
13 ftというサーフゲーム用ロッドとしては異質なレングスは、他の性能を犠牲にしてでも「誰よりも遠くにルアーを届けたい」というアングラーのピュアな渇望をカタチにした結果。メタルジグやブレードルアーといった遠投性能に優れたルアーを結び、ペンデュラムキャストで思い切り振り抜けば、ルアーは恐ろしいほどに遥か遠くへ翔けていく。前人未到のポイントへ超重量級ルアーを送り込み、誰も手つかずの魚を根こそぎ獲ってゆく…誰もが届くポイントには全く魚が居ない激戦区で、他のアングラーと大きく差をつけられる可能性を秘めたヘビーシャフト。
出典：テイルウォーク公式
遠投性能という共通項を持ちながらも、フィネスからパワー系アプローチまでカバーするサーフラットSSD。SSDらしく誰もが扱いやすいクセのなさも備わった4モデルとなっている。
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