今江克隆のルアーニュースクラブR「確釣当確系だらけ! 8~10月登場の実力派ワーム系ニューアイテム紹介」の巻 第1202回
17年ぶりにアップデート
さて、ここまでは直近リリース情報だが、ここからは9月~10月頭にリリース予定となっている、これまた確釣当確系、地味だけど晩夏から秋にかけて最強になるワーム達だ。
「レイジースイマー3.9インチ」の次、もしくは同時?頃に予定しているのが、昨年秋のバサーオールスタークラシックで、2日目大マクリの4位表彰台の獲得で大復活を遂げた「武士道(ブシドー)」が、17年ぶりにアップデートされて戻ってくる。
オールスターでその威力の確かさを再確認した「ブシドー」だが、この時、同時に「こうだったらもっといいのに…」と真剣勝負の場だからこそ感じた不満を、完全にアップデートさせた。
そのアップデートポイントは…
- フッキングを向上させ、「モエビパウダー」等のもちをよくするソフト素材&全身凸凹加工
- 旧モデルよりデッドスローに、活き活きと表層直下を巻けるフラッピンWレッグ
- パワーアップにともなう水平姿勢のキープ(左右のハサミのクセや抵抗差による斜め泳ぎ解消)
の3ポイントである。
このテのワームは、片手に癖がつくと、左右の水噛みバランスが崩れると斜めって泳ぐことが多く、手のパワーが増せば増すほどその傾向が強くなる。
それを解消し、よりスローに、きれいな姿勢で泳ぐように改善したのが、手と手の間のバー状の「レベライザー」だ。
チャンクとしてボトムで使う時はカットすることで、両手がバラバラに、大きくイレギュラーに動くようにもできる。
歴戦のツワモノが集うオールスターで、さらにはデスレイク霞ヶ浦で、存分にその威力を発揮した「ブシドー」、スイミングが効果的な秋から、ビッグダディ的なジグによる冬季のボトム狙いにも、無類の強さを発揮してくれるはずだ。
アンクルシュリンプ
そして今シーズン、最後にリリース予定しているのが、超地味だがすでにスタッフから高い評価を得ているイマカツ絶対定番ワームの一つ、「アンクルゴビー」をサイズ感を上げず格段にパワーアップさせた「アンクルシュリンプ(仮称)」だ。
基本線は、テールがオーバーサイズながら今もスモールマウスでは高い人気を誇る「アンクルゴビー2インチ」を2.5インチにサイズアップ、同時にアンクルテールをさらにオーバーサイズに大型化したのが「アンクルシュリンプ」だ。
このパワーアンクルテールのメリットは、ボディとテールの重量配分が1:1に近づくことで、ジョイントルアーのような上下左右の「たわみ」アクションが実現すること。
大きなテールが不規則に動くことで、2.5インチサイズでは破格の水掻きパワーを発揮することにある。
シャッドテールのようにきれいに泳がせるのではなく、アンバランスともいえるオーバーサイズテールのボヨンボヨンとしたキッキングパワーでバスを寄せて喰わせる、地味だが戦闘力抜群のワームになった。
用途的には、ダウンショットリグ専用ワームともいえるほどダウンショットとの相性が良いが、後方に十分な重さがあるのでノーシンカーリグでもキャスタビリティは抜群で、超軽量スモラバとの相性も良い。
セコイ話だがテールパワーが破格ゆえ、大型ギルやコキャットによくテールだけを食いちぎられる。
テールを食いちぎられたら、逆付けでピリピリ動く脚を持つエビ系ノーシンカーとしても、とてもよく釣れるのでコストパフォーマンス抜群のワームである。
ヤゴにもそっくりなので、赤トンボが飛び出す秋口から、特にその威力を実感できると思う。
以上が、今シーズン中にリリース確定の確釣系ワーム4種類である。
ぶっちゃけ、実はワーム系新製品を、昨年は中国ワーム&ジグ生産拠点の事情で、ほぼ出すことができなかった。
しかし、今季からようやく生産拠点を複数の新工場に移し、順調に安定供給ができそうなので、ご期待ください。