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今江克隆のルアーニュースクラブR「魅せるバストーナメント!観て楽しむバストーナメントの新しいカタチ!BASS FISHING LIVE〜BMCトーナメント第3戦をLIVE解説〜」の巻 第1201回

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小森プロの凄み

そして、何よりも解説者・今江的には、今回の密着配信を見続け、小森プロのピュアトーナメントアングラーとしての矜持と集中力のすごさ、そして同時にトーナメント慣れした超ベテランがゆえのまさかの落とし穴に一番感動させられた。

2日間を通じて驚異的な集中力と、その実力を遺憾なく見せつけた小森プロ。その姿は本物のプロと呼ぶにふさわしいものだった。しかし、その小森プロにすらトーナメントの魔物はわずかな心のスキに入り込んでくる

小森プロのすごさに関しては、別途、自分のブログにて詳細に解説しているので、ぜひ、そちらの記事も読んでみてほしい。

ハデさがなく、職人気質の釣りで、ともすれば「面白くない釣り」といわれがちな小森プロのスタイルだが、今江的には今回最も観るべき部分、学ぶべきことが多かったのは、小森プロの釣りだったと思う。

ハデなストライカータイプのプロが持てはやされがちだが、玄人ウケするグラップラーのようなスタイルこそが、小森プロの持ち味なのだと感じた。

その深みを分かりやすく解説することができれば、小森プロのスタイルは、実は一般アングラーにこそ最も役立つスタイルでもあるのだ。

こういった部分を広く世に知らしめてこそのライブ配信、ライブ解説なのだと、自分は思う。

今江的には今回のライブ配信を盛り上げた立役者、主演男優賞だったと思う小森プロ。試合後のインタビューで見せた涙の理由はブログ「TOP SECRET」を読んでみてください

配信の課題

今回のライブ配信は、予想以上の大成功といっても過言ではないだろう。

だが、まだまだ課題は山積みだ。

ヒットシーンを全て完璧に逃さず、即座にリピート再生し、さらにハイライトで途中からの視聴者にも配信に入り込める機会を与える。

このクオリティでのライブ配信は、読売テレビ放送の力なくしては、まず現時点で真似は難しいだろう。

そして自分が最も驚いたことは、CMが全くないことだ。

今回、自分の知る限りスポンサー協賛をしていたのは「BPS(バスプロサポート)」1社である。

ちなみに視聴者プレゼント出品は、自分の手弁当である。

普通、これだけの人員と設備を動かして、タダでこれだけの配信ができるわけがないのだ。

この配信を通じて読売テレビ放送に大きな金銭的メリットが出てるとも到底思えない。

果たして、これだけのクオリティの配信をコンスタントに、さらにはTOP50を舞台にして配信するには、バス釣り業界の配信スポンサー問題が大きな壁になってくるだろう。

最終的には大きなスポンサー獲得とPPV配信が、現実的な課題になることは避けては通れないのかもしれない…。

だが、PPV配信になっても、本当にお金を払っても観る価値があり、楽しめる映像であるなら、バスプロトーナメントはそれに相応しい魅力あるスポーツ競技だと自分は信じている。

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