テンリュウからリリースされているSPEED STICK(スピードスティック)。
それは今から50年以上前に一時テンリュウがその製造をしていた、オリジナルのスピードスティックをリビルド・現代版にアップデートされたロッドだ。
テンリュウの倉庫に眠っていたオリジナルのスピードスティックを社員さんが振ってみたところ、グラスでありながら不思議とシャープな印象。そしてグラスらしい〝曲がりの面白さ〟があったという。
あの時の楽しさを現代に
この感覚が非常に面白かったそうだ。不思議なシャープさと曲がることでの面白さ、超感度や鋭敏さではなく、ルアーを投げ、操作し、掛けた時の魚釣りの楽しさがあったという。
そこでスピードスティックを新たな提案として再構築、今にこのフィーリングを届けたいという想いで製作した。
ただし、復刻ではない。オリジナルのテイストは残しながらも、先に触れたように現代のバスシーンにも響くよう、グラスではなく超低弾性カーボンを採用している。
極めてグラステイストでやはり曲げて面白く、それでいて収束の早さも加わりキャストも気持ちがいい。特にルアーウエイトを感じてのキャストは投げているだけで癒しに。
そして、現代の高性能パーツも組み込んでいて軽い。ガイドに関してはステンレスフレームKガイド(SiC-Sリング)を採用。
実のところステンレスフレームを採用しているのにも理由があり、当然チタンも選択肢なのだが、比較すると若干重くなるステンレスフレームは、投げる際の気持ちよい曲がりにつながるという。もちろんKガイドでライン放出はスムーズ。
リールシートは富士工業のPTSとし、現代の軽量&ロープロ系ベイトリールで使ってよし、往年の名作リールを使ってもよしの設計にしているのもニクい。
また、折り畳みできるフックキーパー付き。フィールドでお気に入りのルアーと釣り上げた魚と、ここにフックを掛けて写真撮影もよい。不要な時は折り畳めばよし。
特に巻きモノなどでは、ギュウッと負荷に応じて曲がり込みバイトを弾かずファイトも楽しめるロッド。グラステイストでありながらカーボンであり、ルアー操作が面白いロッドだ。
機種は以下の通り。
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウェイト (g[oz]) |
ライン (lb ) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格 |
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TSS#1L-256B | B | 1.68[5’6″] | 2* | RS | 147 | MAX18[5/8] | MAX14 | 160 | 1.6 | 100 | 89/11 | ¥40,500 |
TSS#1L-260B | B | 1.83[6’0″] | 2* | RS | 157 | MAX18[5/8] | MAX14 | 210 | 1.6 | 106 | 88/12 | ¥42,000 |
TSS#1-264B | B | 1.93[6’4″] | 2* | RF | 168 | MAX21[3/4] | MAX16 | 210 | 1.6 | 113 | 88/12 | ¥43,000 |
TSS#2-266B | B | 1.98[6’6″] | 2* | R | 168 | MAX28[1] | MAX20 | 260 | 1.7 | 121 | 88/12 | ¥44,000 |
TSS#3-267B | B | 2.00[6’7″] | 2* | RF | 171 | MAX35[1-1/4] | MAX20 | 260 | 1.9 | 124 | 88/12 | ¥44,500 |
TSS#4-2611B | B | 2.11[6’11”] | 2* | RF | 177 | MAX42[1-1/2] | MAX 25 | 290 | 2.0 | 141 | 85/15 | ¥47,500 |
楽しみ方を見つけるのが魅力でもある
実のところ、カテゴライズとしては便宜上バスロッドとしているが、このテイストで「ルアーフィッシングを楽しんでほしい」という願いも込められたロッドだ。
スピードスティックで快感を得られる魚種、そこで使うルアーを自分なりに探してみるのもスピードスティックの面白さかもしれない。
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